【血清療法と免疫 】入試で突かれるイタい所とは!?
■血清療法とは
ヒト以外の生物の体内で目的の抗原に対する人工的に作った抗体を、ヒトに投与する治療のことです。
この血清療法の短所って、説明できますか?
多くの人の答えが「No!」だと思います。
でも血清療法のデメリットを説明させる問題、出ますよ。
免疫について復習したい人は、この記事も参考にしてください!
http://withdom.jukendou.jp/articles/117
では、血清療法の短所とは何なのか?
→「何度も使ったらだんだん効かなくなる!」
それはなぜか!
→「血清が免疫機能によって無力化されるから!」
え!?何言ってんの?って思いませんか?
でもこれ、本当なんです。
なぜかというと、血清の実体は抗体であるとはいえ、「自分じゃないもの」(非自己)です。
免疫は非自己を体から排除する仕組みですから、非自己として認識される血清は、免疫機能によって排除されてしまうのです。
また、血清を壊す抗体が体で作られるようになると、その抗体をつくるためのデータが記憶細胞として体内に残ります。
そうすると、つぎに血清が入ってきたときには、速いスピードで血清を壊す抗体が作られるようになります(二次応答)。
この仕組みで、血清はだんだん効果が弱くなっていくのです。
学校では教えてもらえない内容ですが入試には出ます。こういう小さな知識をたくさんつけておくことが入試の必勝法でもあります。
ですから、是非覚えておいてください。