子どもを「成長マインドセット」にする声かけの仕方
こんばんは!キミノスクールの小島です。
前回「マインドセット」についてお話ししましたね。
今回はその続きになるので、前回の記事を読んでいない方はまずそちらをお読みください。
前回の記事:子どもの成績を大きく左右する「マインドセット」とは?
さて、早速ですが今回は
「子どもを『成長マインドセット』にする声かけの仕方」
というテーマでお話しします。
「成長マインドセット」に限らず
子どもとコミュニケーションをとるうえで非常に大切なことを伝えますので、
必ずお読みいただくことをおすすめします。
まず簡単に「成長マインドセット」を復習しましょう。
「成長マインドセット」とは?
「成長マインドセット」とは簡単に言うと
「生まれつきの能力は関係ない。どんなことでも努力すればできる!」という考え方です。
その逆が「硬直マインドセット」で
「能力は生まれつき決まってて、努力しても変わらない」という考え方です。
つまり、「どうせやってもムリ(自分はバカなんだ)」という思考ですね。
成績が悪い子はほとんど「硬直マインドセット」なので、
今回は、そういう子を「成長マインドセット」に変える声かけの仕方を教えます。
傾聴する&批判しない
まず最初に大切なのが
「傾聴する」と「批判しない」です。
「傾聴」ってよく聞くと思うんですが、
ざっくり言うと「自分の意見を挟まずに、まずは相手を理解しようとする」
ということですかね。
例えば、子どもが
「テストで30点取っちゃった」
って言ってきたらどうしますか?
「はあ!?なんでそんな低いの!?だいたいあんたねぇ、テスト前もスマホばっかり見て…」
と、「批判」したくなりますよね。
これは絶対にダメです。
まずは「傾聴&NO批判」でいきましょう。
——————————–
子「テストで30点とっちゃった・・・」
親「(色々言いたくなるのを抑えて)そっか!ちなみに自分では今回の点数についてどう思ってるの?」
——————————–
などと、自分の意見をぶつけるのではなく、まずは相手の気持ちを理解するようにしましょう。
文章だと伝わりづらいかもしれませんが、
詰めるような話し方は絶対ダメですよ。
常に明るく、できれば笑顔でコミュニケーションをとりましょう。
あと「自分の価値判断」もなるべく入れないほうがいいです。
例えば、
いきなり「そっか!残念だね。」などと言うと、
「テストで30点は残念である」という親の価値判断が入ってしまいます。
そうではなく、まず相手の考えをすべて聞いたうえで、
こちらの意見や判断を伝えましょうね。
失敗の原因に気づかせる
次に大切なのが、失敗の原因を理解させることです。
すべての結果に原因があります。
そして、失敗の原因が「自分でコントロール可能な原因であること」に気づかせてあげる必要があります。
—————-
親「今回テストが30点になっちゃった原因はなんだろう?」
子「テスト前にあんまり勉強しなかったからかな」
親「そうなんだね。他には何かあるかな?」
子「授業中に理解できない部分をそのままにしちゃってた」
—————-
といった感じで、
「何が原因で失敗したのか?」
というのを正しく把握してもらいましょう。
正しく原因を把握することで、
「別に頭が悪いとかじゃなくて、努力が足りなかっただけだ!」
と気づくことができます。
ちなみにこの「失敗の原因を聞く」という行為は
とてもネガティブになりやすいので
いつも以上に明るく、笑顔で接してくださいね。
「次、どうするか」という前向きな質問をする
さて、失敗の原因に気づかせたら、
最後に「じゃあ次はどうする?」という質問をしましょう。
—————-
親「じゃあ次のテストで良い点を取るためには何ができるかな?」
子「まず毎日15分勉強する!」
親「いいね!他には何ができそう?」
子「授業中わからないことがあったらあとで先生に質問する!」
—————-
まぁ現実はこんなポンポン解決策を答えられないかもしれませんが、
そういう時は「こうしたらいいんじゃないかな?」とアドバイスしてあげましょう。
とにかく「次に良い結果を出すための具体的なアクション」を決めることが大事ですね。
「なぜ失敗したのかもわからない」
「次にどうすればいいかわからない」だと
「自分にはどうせムリなんだ・・・」と考えてしまいますが、
「自分がコントロール可能な原因で失敗してる」
「次にどうすればいいかわかっている」という場合、
「よし!これをやれば次は大丈夫!」と前向きになれます。
結果だけでなく、努力やプロセスも褒める
ここまで色々接してきて、
それで次のテストで良い点を取れればそれでいいんですが、
それでも上手くいかない場合もありますよね。
そういう時こそ、「努力やプロセス」を褒めてあげましょう。
「前回決めたように毎日15分勉強できたね!」
「ちゃんとわからないところは先生に聞いててえらいね!」
などと、きちんと努力したことを褒めてあげたうえで、
さっきと同じように「失敗の原因」と「次に向けた対策」を一緒に考えていきましょう。
そして、実際に良い結果が出た時は褒めちぎってあげましょう!
「80点取れたんだね!すごいじゃん!ちゃんと努力してきたおかげだね。」
など。
ここでも「結果」だけでなく「努力」をきちんと褒めることが大切です。
まとめ
このように、
①傾聴&NO批判で明るく接する
②失敗の原因を正しく振り返る
③次はどうすれば良いか考える
④結果だけではなく努力も褒める
これを繰り返していけば、
「努力すれば何だってできるんだ!」
という成長マインドを持ったお子様に必ずなります。
いきなり全部はムリかもしれませんが、
まずは「傾聴&NO批判」から始めてみてくださいね。
さて、長くなりましたが今日は以上です。
次回もお楽しみに。
少しでも成長マインドセットを持った子が増えることを楽しみにしています。
そういう子を増やすためにキミノスクールがあるので!
最近1週間の無料体験にお申し込みしてくれる方が増えていて嬉しい限りです。
これを読んでるあなたにもお会いできることを楽しみにしています!