勉強法 【ノウハウ凝縮】宅浪で成功するための5つのコツ!失敗パターンや経験談も紹介

【ノウハウ凝縮】宅浪で成功するための5つのコツ!失敗パターンや経験談も紹介

「宅浪だと合格できない?」
「成功するために気をつけた方がいいことを知りたい」
「宅浪の成功例や失敗談を聞きたい」

このように考えている方もいるのではないでしょうか?

「やめとけ」「成功率が低い」と言われることが多い宅浪。経済的な負担が軽い点が魅力的ですが、反対意見ばかりだと不安になってしまいますよね。

でも、実際は「やりがちな失敗パターンを知り、コツを押さえれば宅浪でも志望校に合格できる」ものです。

この記事では、実際に宅浪で東大に合格した柚木ゆき(@yuki__wri

  • 宅浪が成功しないといわれる理由
  • 成功例
  • 成功するためのコツ
  • よくある失敗パターン
  • メンタルを崩さないようにするコツ
  • 勉強スケジュールの立て方
  • 予備校か宅浪か迷ったときの考え方

について解説します。

宅浪生活で培ったノウハウも交えて詳しく解説していくので、ぜひ最後までお読みください。

宅浪は成功しないといわれるのはなぜ?3つの理由を紹介

「宅浪は落ちる」「やめとけ」といわれるのはなぜなのでしょうか?

こちらでは、宅浪が成功しないといわれる3つの理由を紹介します。

  1. 一緒に頑張れるライバルがいないから
  2. 勉強の方向性を正してくれる人がいないから
  3. 孤独で精神的に辛くなりやすいから

宅浪のデメリットともいえるので、ぜひ参考にしてください。

1.一緒に頑張れるライバルがいないから

受験において、一緒に頑張れるライバルの存在は非常に重要です。

「ライバルに負けたくない」という気持ちは、勉強のモチベーションにつながります。また、辛いときに励まし合えるライバルは受験生活において大きな心の支えになるでしょう。

宅浪では、同じ浪人生と出会う機会が少ないのでライバルに出会えない場合も多いです。「誰かと競い合って勉強した方がやる気が出る」という方は、予備校のほうがあっているかもしれません。

宅浪でも、高校の同級生で浪人している子に連絡したり、SNS上でライバルを見つけたりするのがおすすめです。

2.勉強の方向性を正してくれる人がいないから

予備校では「チューター」と呼ばれる人が定期的に面談を行い、勉強の方向性や現状の成績を確認してこれからの勉強計画についてアドバイスしてくれることが多いです。

もちろん宅浪生にチューターはいないので、志望校合格に効果的でない勉強をしていても、方向修正してくれる存在がいません。

志望校のレベルが上がれば上がるほど各科目の勉強バランスや、学習内容が重要になってきます。そのため、勉強計画立てや学習内容が適切かどうかを自分で確認できない宅浪生は失敗しやすいです。

3.孤独で精神的に辛くなりやすいから

宅浪は、非常に孤独です。家族以外の人と、全く話さない日がほとんどです。

人と話す機会がなく、受験のプレッシャーと毎日対峙してると孤独感を強く感じるようになります。宅浪するなら、意識的に人と話す機会をつくったり、悩みを内にため込まないようにしたりするのがおすすめです。

強い孤独感から精神的に辛くなり、うまく勉強できずに失敗してしまう宅浪生が多いのも事実です。

宅浪は最高?2つの成功例を紹介

「実際宅浪って合格できるの?」と思う方もいるのではないでしょうか?

こちらでは、宅浪で志望校に合格した経験談を紹介します。

  1. 宅浪で東大文三合格
  2. 宅浪で一橋法学部合格

宅浪を選んだ理由や、1日のスケジュールを紹介するのでぜひ参考にしてください。

1.宅浪で東大文三合格

こちらは、私自身の経験談です。高校は、毎年学年から数人現役東大合格者が出る「準進学校」でした。現役では15点ほど合格最低点に届かず不合格になり、宅浪を決めました。

宅浪を選択した理由

  • 数学が非常に苦手で予備校の授業についていけるか不安だったから
  • 時間があれば独学でも英語と社会の成績を伸ばせる自信があったから
  • 授業を受けるのがあまり好きではないから
  • 1人が好きだから
  • 毎日予備校に通うのが嫌だったから
  • 経済的な負担を親にかけたくなかったから

毎日の勉強時間

6~9時間程度の日が多く、10時間以上勉強する日はあまりありませんでした。

1日のスケジュール

早起きがあまり得意でなく、比較的夜型でした。

9:30 起床
10:00~12:00 勉強(前日の復習・リスニング・数学)
12:00~13:30 昼食
13:30~14:00 昼寝
14:00~17:00 勉強(英語・社会)
17:00~18:00 自由時間
18:00~20:00 勉強
20:00~21:00 夕飯
21:00~22:00 勉強
22:00~23:00 風呂
23:00~1:00 勉強(今日の復習・暗記)
1:00 就寝

宅浪中に意識していたこと

  • 自己分析をしっかり行う
  • 寝る前に次の日にやることをリスト化
  • やることに優先順位をつける

メンタルの保ち方

  • 趣味に割く時間をつくる
  • 辛くなかったらひたすら現実逃避する

私が宅浪で成功できたのは「自己分析をしっかりしたから」だと考えています。毎日以下のことを考え、勉強計画を立てていました。

  • 今日の勉強はなぜ必要だったのか
  • 合格のためには何をできるようになれば良いのか
  • そのために何をすれば良いのか
  • 逆算すると明日はどの勉強をするのが良いのか

勉強する時間と同じくらい、分析の時間は重要です。

2.宅浪で一橋法学部合格

高校時代の同級生は、1年の宅浪生活を経て現役時代に不合格となった一橋大学法学部に合格しました。

宅浪を選択した理由

  • 経済的余裕がなかったから
  • 予備校が合わなかったから
  • 自己管理が得意だったから
  • 家が好きだったから

毎日の勉強時間

10時間弱の日が多かったそうです。

1日のスケジュール

7:00 起床
7:00~8:30 勉強(英語長文)
8:30~9:00 朝食
9:00~12:00 勉強
12:00~13:00 昼食・自由時間
13:00~18:00 勉強
18:00~19:30 夕食・自由時間
19:30~22:30 勉強
22:30~23:30 風呂・自由時間
23:30 就寝

宅浪中に意識していたこと

  • 起きてすぐ今日やることを決める
  • やることをリスト化
  • 寝る直前にお風呂に入る
  • 夜更かしはしない
  • 無理せず休む

メンタルの保ち方

  • 友達と話す
  • 音楽を聴く
  • 志望校のパンフレットを見る
  • 寝る

模範的な生活リズムを維持していて、しっかりと勉強時間を確保できている点が成功につながったのでしょう。生活リズムや、勉強方法を考えるうえで以下のような自分の性質を考慮しています。

  • お風呂に入ると眠くなり勉強できない
  • 夜更かしするとネガティブになる
  • やることをリスト化すると達成感が得られる

「自分に合った生活・勉強方法を実践する」ことが宅浪においては、非常に重要です。

宅浪で成功するための5つのコツ

こちらでは、宅浪で成功するための5つのコツを紹介します。

  1. 自分に最適な勉強法を実践する
  2. 余裕を持ったスケジュールを立てる
  3. 模試を受けて結果を分析する
  4. 合格のために必要なことを定期的に考える
  5. メンタルを良好に保つ

それぞれ詳しく確認していきましょう。

1.自分に最適な勉強法を実践する

予備校と違い、宅浪には授業の時間がないのでほとんどが自習になります。そのため、自分に最適な勉強法で自習できるかどうかは成績に直結します。

具体的には、以下のようなことを考え、毎日の勉強で実践しましょう。

  • 勉強する時間帯
  • 勉強する科目の順番
  • 暗記方法
  • 復習の頻度
  • 演習の仕方
  • 休憩のタイミング

勉強の順番や時間帯は、ルーティン化して日々の生活に組み込むのがおすすめです。私は苦手な数学を午前中に終わらせ、やる気が出ないことの多い夕方に得意の社会の勉強をしていました。

また、効果的に暗記できる方法は人によって異なります。私は英単語等の単純な暗記は繰り返し眺めることが効果的で、歴史など流れのある暗記は、授業をするように喋るとスムーズに覚えられました。

書くことや音声を聞くことが効果的な人もいるでしょうし、歩きながらだと暗記しやすいという人もいます。自分に合った方法を見つけましょう。

自分に合った勉強法がわからない、という人はプロに相談するのが効果的です。キミノスクールならきめ細やかな指導で、ひとりひとりに合った勉強法やスケジュールを提案してくれます。

オンライン塾なので自宅から受講でき、宅浪と非常に相性が良いです。

今なら無料カウンセリングも実施しているので、この機会にぜひ一度ご相談ください!

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2.余裕を持ったスケジュールを立てる

やる気にあふれている時期は「毎日15時間勉強する」「3ヵ月で偏差値を10上げるぞ」などと意気込み、ハードなスケジュールにしがちです。

ところが、やる気の出ない日は必ずありますし、高い目標を立てて失敗するとモチベーションも失いかねません。さらに、ハードなスケジュールをこなすことで体調や精神状態を悪化させてしまうこともあります。

現実的に達成可能で、スケジュール通りに進められなくても多少なら修正できる、というくらい余裕を持ったスケジュールを立てましょう。

3.模試を受けて結果を分析する

他の浪人生と会う機会の少ない宅浪生にとって模試は非常に重要な機会なので、2ヶ月に1回は受験するのがおすすめです。

絶対にやってはいけないのが「模試を受けたまま放置する」ことです。模試を受けたら、すぐに復習・分析をしましょう。

記憶が新しいうちに自己採点をし、以下のことを分析します。

  • なぜ間違えたのか(知識的な問題か・焦りや緊張など精神的な問題か)
  • 間違えないためにどうしたら良いか
  • 明日からの勉強にどう生かすか
  • 目標点を取るためにどの部分を強化すれば良いか

受験後1ヵ月~2ヵ月後に成績表が返却されたら、偏差値や各問題の正答率を確認しましょう。

その際「絶対に取らなくてはいけなかったけど取れなかった問題」つまり、正答率が高いのに自分が間違えた問題がないか要確認です。

模試を受けて分析し、日々の勉強に生かすことができれば効果的に自分の実力を伸ばせます。

4.合格のために必要なことを定期的に考え勉強に反映させる

勉強する際は「なぜこの勉強が合格に必要なのか」を常に意識しましょう。

「とりあえずこの参考書を終わらせよう」というように考えて勉強するのは、NGです。例えば、私は英文解釈の参考書に取り組む際には以下のように考えていました。

  • 英語であと5点取りたい
  • 長文の設問であと3点取りたい
  • 内容読解の設問は取れている
  • 和訳での減点が多く、完璧にできれば3点上げられる
  • 英文解釈の精度を上げる必要がある
  • 和訳の際のニュアンスや、細かい表現も多く解説されている参考書に取り組もう

この場合、合格に必要なのは「英文解釈の精度を上げる」ことで、その目的を達成するための手段として参考書に取り組んでいます。

合格に必要なことは実力や、志望校の科目ごとの配点などによって大きく変わります。定期的に自分の実力と目標点のギャップを確認し、合格のために必要なことを考えましょう。

5.メンタルを良好に保つ

宅浪においては非常に重要、かつ難しいのがメンタルを良好に保ち、モチベーションを維持することです。

メンタルを良好に保てると自然と勉強時間も増えるので、大きく受験に失敗することはないでしょう。

非常に重要なポイントですので、詳しくはこの記事の「宅浪は精神崩壊する?メンタルを崩さないようにする5つのコツ」でしっかり解説しています。ぜひ参考にしてみてください!

宅浪はやめとけ?よくある失敗パターンを3選

「宅浪はやめとけ」とよく言われるのは、実際に成功率が低いからでしょう。こちらでは、宅浪の失敗パターンを紹介します。

  1. 最初から無理な計画を立てて失速する
  2. 誘惑に負けて勉強時間が少なくなる
  3. 勉強に無駄が多い

それぞれ詳しく確認していきましょう。

1.最初から無理な計画を立てて失速する

よく聞くのが「3月と4月は毎日12時間勉強したがそこからほとんどしなくなり、秋頃に焦り始めたが間に合わなかった」というパターンです。

受験に落ちた直後は「絶対に次は受かってやる」とモチベーションが高いのですが、多くの場合2ヶ月ほどで疲弊します。

「毎日12時間以上勉強する」「絶対に休まない」というような計画を立てても、1年間続けられる人はほとんどいないでしょう。

極端に勉強時間が増減するよりも、毎日6時間勉強を続けるほうが成績は伸びやすいです。勉強計画を立てる際は、自分が本当にこなせるのか、継続できるのかという点を考慮しましょう。

2.誘惑に負けて勉強時間が少なくなる

予備校に行ってしまえば勉強以外できない環境になりますが、宅浪の場合は何でもできてしまいます。

スマホをいじっていても、友達と遊んでも咎める人はいません。勉強以外の誘惑は、非常に多いといえるでしょう。

誘惑に負けると勉強時間が確保できなくなり、成績も伸びなくなります。そうすると志望校のランクを下げ、モチベーションも低くなり、余計勉強しなくなる、という悪循環に陥りかねません。

「この勉強まで終わらせてから遊ぶ」「毎日スマホは2時間まで」というように自分でルールをつくり、家族や友達に共有して監視してもらう環境を作るのがおすすめです。

3.勉強に無駄が多い

宅浪の場合、勉強計画は自分で立てなくてはいけません。難しい参考書に時間をかけたが、入試においては必要のないレベルだった」という失敗が、宅浪ではよくあります。

予備校では志望校のランク別にクラスが分かれ、適切なレベルの授業が行われますが、宅浪では勉強のレベルも自分で決める必要があります。

勉強時間が多くても、合格に直結しない内容ではもったいないです。新しい参考書に取り組んだり、毎日の勉強計画を決める際には「その勉強が志望校合格に直結するか」をよく考えましょう。

「無駄な勉強はない」というのは事実ですが、限られた時間の中で志望校合格のために勉強する受験生活においては、どうしても取捨選択が重要になってきます。

宅浪は精神崩壊する?メンタルを崩さないようにする5つのコツ

宅浪の至上命題は「メンタル維持」です。孤独やプレッシャーから、精神崩壊のような状態になってしまう人もいます。

そうなると受験結果だけでなく、その後の生活にも大きく影響しかねません。こちらでは、メンタルを崩さないようにするコツを紹介します。

  1. 趣味を持つ
  2. 生活習慣を良好に保つ
  3. 限界を感じたら人に頼る
  4. 人と会話する
  5. 適度に自分に甘くなる

それぞれ詳しく確認していきましょう。

1.趣味を持つ

どんな趣味でもいいですが、勉強のことを忘れて没頭できるものがおすすめです。

  • 運動
  • 楽器演奏
  • 読書
  • 料理
  • 音楽を聴く

私は楽器の演奏や音楽を聴きながらの散歩が好きだったので、気分転換にしていました。なんでもいいのですが、ゲームやSNSなど、一度始めると止めにくい趣味の場合は勉強時間が少なくならないように注意しましょう。

1日の中で少しの時間でも、受験勉強を忘れられる時間を作ることが重要です。そして趣味の時間は「勉強ができない無駄な時間」と捉えるのではなく「勉強を効果的にするために必要な時間」として考えましょう。

2.生活習慣を良好に保つ

生活習慣は、非常に重要です。「毎日朝5時起き23時就寝」のように極端に厳しくする必要はありませんが、最低限午前中には起床し、活動を開始しましょう。

昼夜逆転するとより孤独感を感じやすくなるので、メンタルを崩しやすいです。夜型の人でも、午前2時頃までには就寝するのがおすすめです。

また、焦りから睡眠時間を削ることだけは、絶対にやめましょう。寝不足だと不安を感じやすくなりますし、集中できずに勉強してもあまり効果はありません。

私はどんなに不安でも、7時間は睡眠をとるようにしていました。

3.限界を感じたら人に頼る

「本当にしんどい」「もう勉強したくない」そんな気持ちになったら、人に頼りましょう。

家族でも高校の先生でも友達でも誰でもいいですが、一度勉強から離れて辛い気持ちを吐き出すことが重要です。私は友達か、SNSで知り合った宅浪経験者の方に相談していました。

また、宅浪を選択したら必ず1年間貫かなくてはいけないということもありません。予備校の方が頑張れる、1人だとしんどいと感じるのなら、途中から予備校に通うという選択肢もあります。

限界だと感じつつも無理をすると、うつ状態にもなりかねません。回復にも時間がかかるので、無理は禁物です。

4.人と会話する

普段から適度に、人と会話する機会を作りましょう。家族や友達と受験に関係のない話をする時間は、良い気分転換になります。

私は、定期的に友達に会ったり電話したりしていました。大学の話を聞くと「私も来年は大学生になるぞ」と、モチベーションが上がるのでおすすめです。

5.適度に自分に甘くなる

受験生はプレッシャーから「落ちたら人生が終わる」「1日でも休んだらいけない」という思考に陥りがちなのですが、決してそんなことはありません。

スケジュール通り勉強を進められなかったり、勉強時間を確保できなかったりしても自分を責めすぎないようにしましょう。

なんでできなかったのか、を反省して次に生かそうと考えるだけで十分です。休んでしまっても「自分が勉強するために必要な休みだった」と考えるのが、おすすめです。

ただでさえ辛くなりやすい状況なので、自分が自分を追い詰めることにメリットは少しもありません。適度に自分に甘くなり、メンタルを良好に保ちましょう。

宅浪成功者の実際の勉強スケジュールの立て方を紹介

宅浪において非常に重要なのが、勉強スケジュールです。1年は長いように思えて短く、すべての教科のすべての分野を完璧に仕上げることは難しい場合が多いです。

そのため、本番で取りたい点数を決め、そのために必要な勉強を効率よく進めていかなくてはなりません。こちらでは、実際に私が実践していた勉強スケジュールの立て方を紹介します。

  1. 本番の試験での目標点数を設定する
  2. 直近の模試の目標点数を設定する
  3. 週間目標を立て日ごとに細分化する

実際に使用していたカレンダーもお見せするので、ぜひ参考にしてください。

1.本番の試験での目標点数を設定する

まずは「本番で何点取りたいのか」を決めます。合格最低点や得点率が公開されている場合は参考にして、確実に合格できる得点を目標に設定します。

また、目標点数を設定する際には以下の3段階に分けて設定するのがおすすめです。

  1. 理想目標:最も高く設定し、得意分野が出題された場合などに取れる可能性のある得点
  2. 現実的な目標:自分の実力から考えて取れるだろうという得点。基本的にはこの得点を取るように戦略を立てる
  3. 死守目標:現実的な目標より低く設定し、苦手分野が出題されたり細かいミスをしてしまったりしたときでも、この点数なら絶対に取れるという得点

本番の試験なので、死守目標でも合格最低点を超えるように設定しましょう。

私は苦手科目であった数学は、80点満点の試験で以下のように目標を設定していました。

  • 理想目標:40点
  • 現実的な目標:30点
  • 死守目標:20点

得意科目だった日本史は、60点満点の試験で以下のように設定していました。

  • 理想目標:50点
  • 現実的な目標:45点
  • 死守目標:40点

実際の試験では、数学が26点で日本史が46点でした。

2.直近の模試の目標点数を設定する

次に、直近の模試での目標点数を設定します。模試の時期にもよりますが、夏の模試なら本番の死守目標が理想目標、秋の模試なら現実的な目標が理想目標、くらいを目安にすると良いでしょう。

模試の目標点数も、本番同様に3段階に分けて設定します。また、模試の目標点数を設定する際に重要なのが、得点の内訳です。

模試では「合格点数を取れるか」以上に「普段の勉強の成果が出ているか」ということが重要です。本番ではないので、学習が不十分な分野があっても仕方ありません。

そのため「勉強した分野は得点できているか」という点を重視しましょう。

私は日本史の勉強計画上、近現代史は冬にまとめてやることにしていたので、夏の模試では近現代史分野の得点は重視していませんでした。その代わり、他の分野の目標点数は本番と同じに設定しました。

模試の前に各科目と、各大問の目標点数を設定するのがおすすめです。

3.週間目標を立て日ごとに細分化する

模試の目標点数を決めたら、目標を達成するためにやるべきことを書き出します。

「世界史の縦の流れの暗記を強化したいから、各国史のテキストを模試までに1周する」「軌跡が苦手だから青チャートの例題を模試までに解き直す」というような感じです。

重要なのは、量を増やしすぎないことです。模試までに達成できそうな量を、計画に組み込みましょう。書き出せたら1週間でやる量を決め、さらにそれを日ごとに細分化します。

私は週末に翌週進める分量を、卓上カレンダーに書き込んでいました。

〈実際に使用していたカレンダー〉

科目別に色分けし、過去問は年度を記入していました。ポイントは、日曜日を空けておくことです。

1週間のうちに何日かは、書き込んだタスクが終わらない日があります。計画からずれてしまった分を日曜日にこなし、調整するようにしていました。

多くはありませんでしたが、毎日計画通りに進められて日曜日にやることがない場合は、1週間の復習をしたり思いっきり休んだりしていました。

計画を細かく立てることで、本番までに学習が間に合っていない分野ができる事態を防げますまた、本番までに間に合うのかどうかわからない不安も解消されるのでおすすめです。

予備校か宅浪か迷ったら考えるべき3つのポイントを紹介

浪人が決まった方は「結局、予備校と宅浪どっちがいいの?」と考えているのではないでしょうか?

予備校と宅浪のどちらが向いているかは、人によります。こちらでは、迷ったときに考えるべきポイントを紹介します。

  1. 1人で頑張れるか
  2. 合格のために何をすれば良いかわかるか
  3. 頼れる人がいるか

悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

1.1人で頑張れるか

「1人で黙々と勉強した方がはかどるタイプ」「複数人で勉強した方がモチベーションが上がり、効率が良いタイプ」自分はどちらなのか考えてみましょう。

ライバルと競いたい、複数人で勉強したいという方は予備校に行くことをおすすめします。一方で、1人で勉強するほうが好き、他人のことを気にしたくないという方は宅浪を検討しても良いかもしれません。

宅浪は1年の多くの時間を1人で過ごすことになるので、ある程度の孤独耐性は必須だといえるでしょう。

2.合格のために何をすれば良いかわかるか

以下のことを考えてみて、多くに答えられる方は宅浪を検討しても良いでしょう。

  • 現役時代に落ちた理由
  • 自分の得意・苦手
  • 浪人して合格するために伸ばさなくてはいけない科目・分野
  • 伸ばすためにどんな勉強をすれば良いか
  • 各科目の基礎は理解できているか

わからないことが多い、もしくは基礎から不安な科目があるという場合は予備校に通ったほうが成績が伸びるかもしれません。

また、あまりに大差で不合格になった場合も宅浪はおすすめしません。自分に合った勉強法を見つけられておらず、自分では理解していると思っていても基礎に抜けがある可能性があるからです。

宅浪は、各科目の基礎や勉強法についてはしっかりと理解できている人でないと成功しにくいでしょう。

3.頼れる人がいるか

メンタルを崩さないようにするためにも、頼れる人がいるかどうかは非常に重要です。

受験についての悩みを相談できたり、楽しい話が一緒にできたりする人がいるなら宅浪であっても精神的に辛くならずに過ごせるでしょう。

また、勉強のわからないことを聞ける人がいると望ましいです。私は、高校の同級生に数学を教えてもらったり、高校の先生に国語の添削をしてもらったりしていました。

宅浪でも、合格のためにやるべきことを意識してメンタルを崩さないよう生活すれば、十分に志望校合格は可能です。

宅浪を決めた方はこの記事を参考に、第一志望合格を目指してみてください!