勉強法 塾や予備校って何が違うの?塾と予備校の違いとは

塾や予備校って何が違うの?塾と予備校の違いとは

塾や予備校って何が違うの?塾と予備校の違いとは

受験を迎えるにあたって

受験学年となり、志望校合格に向けて学力向上を考えている学生の方は大勢いらっしゃると思います。そんな受験生の方々がまず初めに考えること、それは塾や予備校へ通うことではないでしょうか。確かに塾や予備校へ通って学力が向上した人も大勢いらっしゃいますが、自主学習で学力を向上し志望校に合格したという方も一定数いるのもまた事実です。

ですので、本記事では塾や予備校のメリット・デメリット等を解説していこうと思います。

塾と予備校の違い

塾と予備校は似ているようで意外と多くの違いがあります。
その中でも大きいところをあげるのならば

 ・指導対象
 ・指導者
 ・サービス
 ・指導形態

などがあげられます。

では、それぞれどのように違うのか解説していきましょう。

指導対象の違い

まずこれら2つは指導対象が大きく違います。
塾は小学生から高校生までを対象とするのに対し、予備校は高校生、および浪人生のみを対象としているのがほとんどです。

塾は小学生から高校生と、多くの年代を相手に指導を行っていくのでそれぞれの年齢などに合わせた指導を行っており、サービスが多様なのが特徴です。
逆に予備校は高校生、および浪人生のみを対象としているため、より深い学習指導に重きを置いています。

指導者の違い

次に指導者に違いがあります。

塾の講師は正社員雇用されている人が多く、塾での学習指導は彼らの業務の一環に過ぎません。授業時間以外は、自分の受け持つクラスの学習計画や保護者会で配布する書類の作成、予算管理、自社ホームページの更新作業などを行っています。

対して予備校の講師のほとんどは個人事業主です。彼らと会社の契約は講義を行うことのみがほとんどで、講義を通した生徒の実績が評価対象となります。もっとかみ砕いていうと、学習指導以外の一切ありません。

また、塾は生徒個人が自分の好みの講師の授業を選ぶことができないのに対し、予備校は生徒個人が自分の好みの講師の講義を受講することができます。

サービスの違い

続きましてサービスの違いです。
はじめに少し触れましたが、塾と予備校にはサービスの充実性に大きな違いがあります。
生徒にとってはここが一番重要かもしれませんね。

塾は指導する生徒の幅が広い分、それぞれの年齢等に対して適したサービスを用意しています。例えば小学生には勉強を教えつつ、授業の正しい受け方や礼儀など今後の人生に必要なことも少しづつ教えていきます。中学生はある程度自我や考え方も確立して生きているので、小学生よりも学習に重きを置きつつ、大人としての考え方や姿勢を教えていきます。高校生はほぼ個人としての考え方などは完成しつつあるので、ほとんど学習と進路指導しかしません。

対して予備校は高校生、および浪人生のみなので学習・進路指導以外は行いません。学習指導のみを目的とした機関であるので、個人の考え方や礼儀等に関する指導は行いませんし、ほぼ不干渉といって差し支えないでしょう。また、指導を行う講師の評価対象が生徒の実績なので、学習指導のみに比重が置かれるのも仕方ないことですね。

指導形態の違い

最後に指導形態に違いがあります。
塾が行うのは「授業」、予備校が行うのは「講義」です。

どちらも学習指導であることに違いはありませんが、ニュアンスがことなります。
授業が講師と生徒との対話によって成り立つものであるのに対し、講義は基本的に講師からの説明のみの一方通行です。

授業は講師が生徒に問題を解かせたり、質問の回答を求めたりするので講師と生徒の距離が近く、わからないことがあればすぐに、生徒が講師に教えてもらいやすい環境にあります。
しかし、予備校は講師から説明を受けるのが主であり、塾と講師から生徒へのアプローチがほとんどなく質問などもしにくい環境にあります。

まとめ

以上が簡単にまとめた塾と予備校の違いです。

一概にどちらがいいとも言いづらいですし、利用したからといって必ず受験に合格できるわけでもありません。自身を強制的に学習環境に置くことができるので相対的に学習時間が増え、学力はあがるかもしれませんが、それは必ず塾や予備校を利用しなくては得られないというものでもありません。

自分の性格や学習意欲等を鑑みて、効率よく学習を進められる環境を選ぶのが最適といえるでしょう。