AO入試、前期、後期入試で必要となる英作文対策!
1.英作文を添削できる人に添削を依頼する。
高校の授業で英作文を書く宿題があっても、それをしっかりと英語の先生は添削してくれますか。 注意しなくてはならないのは、英作文を添削してくれる先生がいたとしても、その先生の添削は本当に合格に必要な能力を高めてくれるかどうかということです。 英語と英作文における指導の仕方は異なります。いくら素晴らしい英語の先生であっても、英作文指導の仕方を把握していないと、受験で求められるレベルの英作文を添削するのは難しいでしょう。 もちろん、英語の先生でも、起承転結の段落構成のアドバイスや、文法、スペル訂正の添削はしてもらえると思いますが、ネイティブの表現との違いなど、感覚ベースでの訂正を出来る先生はなかなかいないのではないでしょうか。
そこで、オススメしたいのが、英文添削のプロに依頼することです。最近はインターネット上で英文を添削してくれるサイトもあり、カテゴリーを設けて、アカデミックライティングにフォーカスしている業者もあるようです。また、日本人(ネイティブ並)とネイティブどちらに添削してもらうか選択出来たりするので、利用してみるのも良いかもしれません。出費はありますが、日本人の感覚で書くライティングのままで受験するのでなく、英語で作文を書くにはどうしたらよいのか、感覚的にも感じることができると思います。また、ここで学んだことを自分のものにして練習を続けることで、長い目で見ても役立つと思います。
2.題材選び
赤本などで過去問を練習した後、時間に余裕があれば、他の題材にも取り組んでみることで、より自信もつくし、練習にもなると思います。
その際に題材選びとして参考に出来るのはIELTS(Academic版)だと思います。IELTS(Academic)は主にイギリスを始めカナダ、オーストラリアでも取り入れられていて、英語を母語としない学生にとって大学進学の際に提出が必要となる英語力の証明となるテストです。IELTSのライティングの題材は、グラフを読み解くものと自分の意見を述べるものの2つで主に構成されていますが、受験対策の題材選びとしては後者の“自分の意見を述べる作文”の方を選ぶと良いと思います。
英語は日常英語、アカデミック英語、ビジネス英語、その他諸々とシーンによって、使用する文章のスタイルや単語などが異なります。現在、私はイギリスのオフィスで働いていますが、仕事で使用する英語は学生時代に使用していた英語とは異なるのを日々感じます。オフィスでは、より効率的に、的確に伝える英語を主に使いますが、受験の際に問われる英語はアカデミックなので、しっかりと物事や考えを説明したり、文の流れなども重要になります。
それを練習するにはIELTSのライティングは参考になるのではないかと思います。 また、現在はインターネットで世界中のニュースや評論を読むことが出来るので、受験する学部に関連した内容にアンテナを張っておくのはもちろん、それ以外の分野でも使えそうな表現があったら一つ一つを自分のものとしていけると良いと思います。
3. 覚えるまで繰り返し書いてみる
添削してもらった英作文は、覚えるまで繰り返し書いてみましょう。声に出して読んで覚えることで、英語面接の対策にもなります。
試験では、予想もしなかったような内容や分野の問題が出てくることもあります。
そんな時、添削してもらった文章を覚えていると、その文章を工夫して取り組むこともできるし、無意識のうちに、その文章やスタイルを自分のものとして使えるようになっていることもあります。
以前、あるアナウンサーの講演会に出席したことがあるのですが、その中で、とても興味深い話がありました。
「緊張している時こそ、素の自分が出る。」
ライティングにおいても同じことが言えるのではないでしょうか。試験のときは誰でも緊張します。そんな中で、しっかりと自分の作文を書かなければなりません。しっかり練習していたら、それを自分のものとして表現することができます。
繰り返し覚えるまで書いて、自分のものにしておきましょう。