勉強法 センターで高得点を取れるのは倫理政経?地歴公民 科目選択マニュアル

センターで高得点を取れるのは倫理政経?地歴公民 科目選択マニュアル

センターで高得点を取れるのは倫理政経?地歴公民 科目選択マニュアル

適当に決めるな!科目選びが一番大切。

社会の受験科目を決める時にはいろいろな基準があると思います。学校で習ったから、得意だから、なんとなく簡単そうだから、などなど。どれも間違ってはいませんがこの決定があとから致命的なものになりかねません。まだ科目選択をしていない受験生はこのマニュアルを参考に、慎重に科目選択をしましょう。

①一番大切なのは興味や好き嫌い

まず一番大切なのは好き嫌いや興味で決めることです。たくさんある地歴公民の科目の中から興味があるものがあればそれを選択するべきでしょう。その際注意すべきなのはその科目が自分の志望校で使用できるかどうかです。特に倫理、政治経済、現代社会は使用できる大学が限られています。「倫理・政治経済」「倫理」「政治経済」は混同しないようにしましょう。また第二志望以降の受験科目も忘れずに調べましょう。

②好きなものがないなら間違いなく日本史

地歴公民はおもしろくない、小学校の時から社会は嫌いだ、という人もたくさんいることでしょう。でもどれかひとつ、もしくはふたつ、科目を選択しなければならない。そういうときは「覚えるだけ」でいい日本史、世界史を選択しましょう。これらは地理、公民に比べて暗記量は多いですが覚えてしまえば高得点が狙いやすい科目です。特に日本史はある程度想像がつきやすいため(大阪といわれてある程度イメージできてもオスマン帝国といわれてイメージできる人は少ないでしょう)おすすめです。

③意外と忘れがち?地歴公民の優秀生、現代社会

受験科目を選択するときに意外と忘れがちなのが現代社会。なじみの無い科目かもしれませんがこれが意外とイイ科目なんです。まずはその得点のしやすさです。現代社会には「常識問題」が多く、勉強しなくても誰でもセンター試験40点くらいは得点可能です。またちょっと勉強すればすぐ60点の大台に乗るので、時間がない人や70点ぐらいの得点率を目指す人にはうってつけの科目です。
一方地歴公民で85点から95点の高得点が必要な人は現代社会を選択すべきではありません。実は現代社会は70点から先がなかなか伸びにくい科目なのです。なのでこのくらいの点数を目指す人は得意や好き以外では現代社会を選択すべきではありません。
短い勉強時間で7割近くまではすぐに到達できる現代社会をうまく活用しましょう。

④2科目はこれで決まり。国公立入試の強い味方、倫理

倫理は学校の授業で取り扱わないことも多く、これもまたなじみの無い科目かもしれません。しかし、点数の取りやすさという点では現代社会と並ぶほどのものです。ですから、時間をかければ高得点が狙える日本史・世界史と組み合わせるととても相性がいいのです。しかし欠点が多いのも倫理という科目の特徴です。まずはその内容のとっつきにくさ。倫理で中心となるのは過去の偉人たちが紡ぎだした思想です。人の、例えば、人生とは?とか良く生きるとは?という問いに対する考えを理解するのはなかなか難しいことです。またカルマやエートスなど用語も難しいものが多いです。そして回答には国語力がある程度求められるということもその特徴です。センター試験の過去問を見ればわかりますが問題文が長く「読み取る力」が求められます。国語が大の苦手だという人にはおすすめしません。

⑤最後の砦、政治経済

これまでおすすめしてこなかった政治経済。しかしこれが悪い、難しい科目かといえばそうではありません。実は私の専門科目は政治経済であり、非常に優れた科目でもあるのです。
政治経済の良い点は暗記量が少ないこと。また倫理のようにアレルギーを起こす人も少ないでしょう。ただしその反面、「考えること」「理解すること」が求められる科目です。暗記量でいえば政治経済は日本史、世界史の3分の1と言われています。ということは3倍考え理解しないといけないということです。勉強時間は日本史、世界史と同じか、それ以上と考えましょう。政治経済受験で失敗する人の多くは暗記量が3分の1だからと勉強時間も3分の1にしてしまう人です。逆にこれを知ってから勉強すれば難しい科目ではありませんし、暗記が苦手な人には強い味方となってくれることでしょう。
また内容がとても似ている現代社会ですが、点数の取りやすさが違います。50点から80点を目指すなら常識問題で稼げるが、逆に教科書に載っていないことがよく出題される現代社会を、80点以上を目指すなら内容は難しくなるが勉強すればするほど点数があがりやすい政治経済を選びましょう。

⑥地理は理科的思考、倫理政経は基本的には選ばない。

最後にこのふたつの科目について紹介します。
まず、地理ですが、これは理系受験者が選択することが多い科目です。これは地理が社会と理科の中間のような性格を持っているからです。ですから、社会は苦手だけど理科は好きというような人には向いている科目です。
次に倫理政経ですが、これは単純に上記の倫理と政治経済を合わせた科目だと考えてください。労力が二倍になるわけですから基本的には選択すべきではありません。ただし倫理政経でしか受験を認めていない難関校も多いですのでその場合は上記の科目の特性をよく理解し、早めに勉強を始めましょう。