仮定法過去 wishとcouldの使い方!|英語勉強法
仮定法というのは、英語の中でもちょっとややこしい分野です。
ここではそんな仮定法の一つの形である、I wish + 仮定法過去についてまとめていきたいと思います。
まずは具体的なイメージからつかんでみてください。
例文もふまえて I wish + 仮定法過去のポイントを整理していきます!
I wish + 仮定法過去の形
I wish + 仮定法過去 の形を考えるにあたり、まずは仮定法過去について考えてみましょう。
仮定法では、大まかにいうと、現在のことを示すときは仮定法過去を、過去のことを示すときは仮定法過去完了を使います。
つまり、仮定法過去は、仮定法「過去」とはいうものの、示すのは現在のことになります。
そして、I wish + 仮定法過去 というのは、「~すればよいのに」というように、現在の願望を示します。
このように仮定法過去は現在のことを示しますが、これは事実とは反対のことを示します。
そして、I wish + 仮定法過去 というのは、
「~すればよいのに」
という意味になり、現在の事実とは反対の願望を示します。
それでは、I wish + 仮定法過去 の例文を見てみましょう。
I wish I could speak English.
(私が英語を話せればいいのに。)
これは、現実としては私は英語を話せないが、「英語を話せればいいのに」という、現在の事実とは反対の願望を示しています。
まず文構造を見てみましょう。
I wish というまとまりが最初に登場します。そしてその次に「~すればよいのに」という内容として、仮定法過去の文を入れます。
仮定法過去は、現在のことを示すとはいえ、文構造自体は過去形の文構造を使用するため、過去形を使用します。
上記の例文では、could というように過去形が登場しています。
can ではなく could という過去形を使用していることに注意してください。
そうしてできた
I could speak English
という文と、最初の I wish と合わせ、
I wish I could speak English.
(私が英語を話せればいいのに。)
という文が出来上がります。
「I wish + 仮定法過去」という文構造になります。
また、
I wish you could speak Egnlish.
なら、過去形の部分のまとまりである「you could speak English」の部分の主語は you(あなた)になっているため、
「あなたが英語を話せればいいのに」
という意味になります。
これも、事実としては「あなた」という人物は英語を話すことができず、「あなたが英語を話せればいいのに」というように、現在の事実とは反対の願望を示しています。
ちなみにこの文は、あくまで I wish とあるため、文としての主語は I(私)であり、「あなたが英語を話せればいいのに」と思っているのは「私」ということになります。
このように、wish を使用した仮定法過去は、現在の事実とは反対の願望を示します。
上記の二つの例文でも、現在の事実としては「私は英語を話せない」、「あなたは英語を話せない」ということになります。
その事実とは反対の願望として、「私が英語を話せればいいのに」、「あなたが英語を話せればいいのに」ということを示すため、wish を使用した仮定法過去の文にします。
まとめ
以上、I wish + 仮定法過去 について整理してみました。
まずは例文から文構造を正確におさえ、意味を考えてみましょう!
現在の事実とは反対の願望を示しているということを正確におさえておきましょう。
以下に例文をのせておきますので、訳してみてください。
(I wish + 仮定法過去完了 という形もあります。I wish+仮定法過去完了をおさえよう!注意すべきポイントとは? も参照してみてください。)
以下の例文を訳してみましょう。
(1)I wish I could go there.
(2)I wish he could go there.
(3)I wish I had a notebook.
<訳>
(1) 私がそこに行ければいいのに。
(2) 彼がそこに行ければいいのに。
(3) 私がノートを持っていればなあ。