現在完了進行形とは?現在完了と進行形も説明!|英語勉強法
現在完了進行形は、have(has)+been+動詞のing形 という形になり、「~し続けている」という意味になります。
これは、現在完了の性質と進行形の性質が合わさったものになりますが、現在完了形との違いがポイントになります!
ここでは、そんな現在完了進行形について整理していきます。
現在完了進行形の特徴
現在完了形は、have(has)の後に過去分詞を続けます。
進行形は、be動詞に動詞のing形を加えた形になります。
この、
have(has)+過去分詞
という現在完了の形と、
be動詞+動詞のing形
という進行形を合わせて、
have(has)+been+動詞のing形
としたものが、現在完了進行形です。
been というのは、be の過去分詞です。
現在完了進行形は、「~し続けている」という意味になります。
現在完了は、もともと過去のある時点から現在までのことを示しますが、現在完了進行形は、ここに進行形の意味を加えて、過去のある時点から現在までのことで、しかも現在も進行している動作のことを示す、ということになります。
つまり、過去のある時点から現在も続いていることを示すため、「~し続けている」という訳になります。
このように、現在完了進行形には完了や経験の意味はなく、継続の意味しかありません。
「~し続けている」というのは継続の意味です。
また、現在完了形と同じように、for(の間)や since(~から)を使うことができます。
否定文と疑問文の作り方も通常の現在完了形と同じです。
否定文なら have(has)の後に not を入れ、
疑問文なら、主語の前に have(has)を移動して、文末にクエスチョンマークをつけます。
このように、現在完了進行形と現在完了形には共通点がありますが、
まずは現在完了進行形の訳し方と、
have(has)+been+動詞のing形
という形をおさえましょう!
現在完了の性質と進行形の性質が合わさったものとしておさえておきましょう。
現在完了形と現在完了進行形の違いとは?
それでは、現在完了進行形を勉強するうえでも重要な、
現在完了形と現在完了進行形の違いについて説明していきます。
現在完了進行形の「~し続けている」というのは、現在完了形の継続の意味でもあります。
「~し続けている」という同じ意味を持つこの現在完了進行形と現在完了形(継続)は、動詞の種類によって使い分けます。
動詞には動作動詞と状態動詞というものがありますが、一般的に状態動詞というのは進行形にできません。ですので、
状態動詞の場合は現在完了形を使用することになり、動作動詞の場合には現在完了進行形が使用できる
ということになります。
動作動詞とは、書く(write)や勉強する(study)など、動作動詞という名前の通り、ある動作を示すもので、この動作はやめようと思えばすぐにやめられるものです。
動作というのは、その動作をやめると決めたらパッとやめられるのが基本ですが、このような動作を示す動詞が動作動詞です。
状態動詞とは、ある状態を示しますが、これは動作動詞と違ってやめようと思ったときにすぐにやめられるものではありません。
例えば、知る(know)という動詞を考えてみてください。
これは状態動詞ですが、「知る」というのは、一度知ってしまった以上はすぐにやめられるものではありません。このような動詞を状態動詞といいます。
そして、状態動詞の継続を示すときは、現在完了進行形が使えないために現在完了形を使うことになりますが、
動作動詞の継続を示すときは、現在完了進行形を使うことになります。
ここでも、現在完了進行形には継続の意味しかないということが重要なポイントになります。
以上の論点をふまえ、いよいよ現在完了形と現在完了進行形の違いについての例文をみてみましょう。
I have been studying English since this morning.
(私は朝からずっと英語を勉強しています。)
どうでしょうか。これは現在完了進行形です。
have(has)+been+動詞のing形
という形で、「~し続けている」という意味になります。
「朝」というのが過去のある時点を示し、そこから現在までのことで、しかも現在もまだ進行している動作を示しています。
「朝からずっと勉強している」という、継続を示しています。
そして、study というのは動作動詞です。
動作動詞が使われているため、現在完了進行形が使えます。
次の例文です。
I have known him for ten years.
(私は彼を10年間知っている。)
これは現在完了形の文です。
know というのは状態動詞です。つまり、現在完了進行形は使うことができません。
このような状態動詞を使用する場合には、現在完了形を使います。
以上のように、動作動詞か状態動詞かで使い分けることができるので、現在完了形と現在完了進行形の違いを考える際には十分に注意しましょう!
以下、主要な状態動詞を挙げておきます。
<状態動詞の例>
live(住む)、belong(所属する)、know(知る)、like(好む)、find(思う)、believe(信じる)など。
live や belong は、文字通り状態としてなんとなくニュアンスがつかめるのではないでしょうか。
上記の例で、know、like、find、believe という状態動詞は、人の心理状態を表します。
心理状態というのも、ある時点でピタッとやめられるようなものではありません。
このような動詞は状態動詞です。
状態動詞については、状態動詞ってどんなもの?大事なポイントを整理してみましょう! も参照してみて下さい。
まとめ
現在完了進行形は、継続の意味の現在完了形と意味が同じことがありますが、まずは
have(has)+been+動詞のing形
という形と、「~し続けている」という意味、
現在完了形と進行形の性質が合わさっているということ、
そして使用する動詞には状態動詞が含まれないということをしっかりとおさえておきましょう!
まずは簡単な例文からでいいので、現在完了進行形の性質を確認してみましょう。
それでは、以下に例文を出しておきますので、現在完了進行形の性質に注意しつつ、訳してみてください。
以下の英文を訳してみましょう。
(1)He has been playing soccer since this morning.
(2)Have they been studying English since this morning?
(3)She has been studying English for four hours.
(4)I haven’t been playing soccer since this morning.
<訳>
(1)彼は朝からずっとサッカーをしている。
(2)彼らは朝からずっと英語を勉強しているのですか。
(3)彼女は四時間ずっと英語を勉強している。
(4)私は朝からサッカーをしていません。