動名詞の完了形を整理!基本的な文構造を正確に把握していこう!
動名詞の完了形は、その文構造がちょっとややこしいです。
まずは動名詞の完了形を使った英文の文構造を正確におさえることが大事です。
最初は短い文でいいので、動名詞と完了形の特徴をおさえつつ確認していきましょう!
ここではそんな動名詞の完了形について説明していきます。
動名詞の完了形は文構造を正確に
完了形は、「have + 過去分詞」で示されます。
では、動名詞の完了形はどのような形になるでしょうか。
これは、動名詞の性質と完了形の性質が合わさって示されます。
動名詞は動詞のing形で示されますが、この性質を完了形の have に合わせます。
すると、
「having + 過去分詞」という形になります!
動名詞の完了形の形はこのように「having + 過去分詞」となることを、まずはおさえておきましょう。
それでは例文です。
I’m proud of having won the race.
(私はそのレースに勝ったことを誇りに思っている。)
having won the race で、「そのレースに勝ったこと」という完了形の形になります。
動名詞の完了形は、過去を表します。
「~したこと」という意味になります。
動名詞は動詞のing形なので、過去形がありません。
動名詞で過去を示したいときは、完了形の形を使うことになります。
これは、完了形というのは一応過去のことが含まれるため、過去形が使えない動名詞では 「having + 過去分詞」にして完了形で示すと過去を示すことができる、と覚えておいてもいいでしょう。
さて、もう一度例文です。
I’m proud of having won the race.
(私はそのレースに勝ったことを誇りに思っている。)
be proud of ~(~を誇りに思う)の、of という前置詞の後には基本的に名詞が登場します。
ここに動詞の意味を持ってきたいときは、動名詞にします。
さらに、過去の意味にしたいときは、動名詞の完了形を使用します。
完了形の基本の形は「have + 過去分詞」ですが、このうち have について、having という動名詞に変えます。
そうしてできあがった「having + 過去分詞」という動名詞の完了形の形を of という前置詞の後に加えます。
I’m proud of having won the race.
(私はそのレースに勝ったことを誇りに思っている。)
というのは、こうした手順でできた文です。
be proud of ~ の、「~」の部分に動名詞の完了形の形である、having won the race が入ることで、「そのレースに勝ったことを誇りに思う」という意味になります。
このように動名詞の完了形は、「having + 過去分詞」という形で示されます!
そして、「~したこと」という意味になります。
動名詞の完了形の形の基本的な文構造を見てみると、動名詞の特徴と完了形の特徴が合わさっていることが読み取れます。
動名詞の完了形を勉強するときには、動名詞の文構造と完了形の文構造がどうなっているかをきちんと確認することが大事です!
そして「~したこと」という意味になることをしっかりとおさえておいてください。
まとめと例文
以上、動名詞の完了形の基本を説明していきました。
まずは「having + 過去分詞」という形に慣れていきましょう。
最初は簡単な英文からでいいので、動名詞の完了形の文構造を把握することが大事です。
そして、「~したこと」という過去の意味になることも、英文から正確におさえていきましょう!
それでは、以下に動名詞の完了形の例文を出しておきますので、文構造に注意しつつ、訳してみて下さい。
以下の英文を訳してみましょう。
(1)I am proud of having passed the exam.
(2)He is ashamed of having been scolded by his mother.
<訳>
(1) 私はその試験に受かったことを誇りに思っている。
(2) 彼は母親に叱られたことを恥じている。
<補足説明>
いずれも、動名詞の完了形の形になっています。(1)は、be proud of ~(~を誇りに思う)の「~」の部分に動名詞が登場し、しかもそれが having という完了形になっています。
動名詞の完了形は「~したこと」という過去の意味があるため、ここでの having passed the exam というのは、「試験に受かったこと」という意味になります。
この動名詞の完了形の形に加え、最初に I am proud of があるので、
I am proud of having passed the exam.
で、「私はその試験に受かったことを誇りに思っている。」という意味になります。
次に(2)です。これはちょっとややこしいかもしれません。
動名詞の完了形の形ですが、さらに受動態の形も含まれています。ですが、動名詞の完了形の基本は同じです。
まず、be ashamed of ~(~を恥じている)の「~」の部分に動名詞が登場し、それが having になっているため、動名詞の完了形であり、過去の意味になります。
having の後ろを見てみると、having been scolded ~ となっています。これは、be scolded という、「be動詞 + 過去分詞」という受動態の形になっています。
過去の意味を持つ動名詞の完了形で、さらに受動態になっているので、「~されたこと」という意味になります。
つまり、having been scolded by his mother という部分が、「彼の母親によって叱られたこと」という意味になり、最初の He is ashamed of と合わせると、
He is ashamed of having been scolded by his mother.
で、「彼は母親に叱られたことを恥じている。」となります。
受動態が混ざると複雑になりますが、基本は同じです!
このように、動名詞の部分と完了形の部分の基本を正確に把握しておきましょう!