勉強法 接続詞のafterを理解するコツ!知っておくべき知識を整理!

接続詞のafterを理解するコツ!知っておくべき知識を整理!

接続詞の after は、「~した後で」という意味を持ちます。

この「~した後で」という意味をよく見かけると思いますが、接続詞の after はちょっとややこしい接続詞です。

時を表す副詞節になるなど、受験において注意すべき点が多いです。

ここではそんな接続詞の after の要点を整理していきます!

 

 

時を表す副詞節の after

さて、接続詞の after について、まずは時を表す副詞節というものについて説明していきます。

時を表す副詞節というのは参考書でもよく見かける言葉です。

まずは例文です。

 

I will go out after I finish lunch.

(昼食を終えてから出かけます。)

 

この文では、接続詞の after の節である、after I finish lunch. という節が副詞節です。

この部分は、「私が昼食を終えた後で」という意味の節です。

この節は、例文の「出かけます」という動詞を修飾している副詞節です。

 

副詞というのは名詞以外を修飾しますが、この場合では、動詞を修飾する働きがあるということで、接続詞 after 以下の節は副詞節となります。

 

「昼食を終えた後で」何をするか?というのは、

「出かける」という動詞につながります。

 

after I finish lunch(昼食を終えた後で)、will go out(出かける)といっています。

つまり after 以下の節は「出かける」という動詞を修飾しています。

ですので、この after 以下の節は副詞節です。

 

さて、この接続詞 after の節は副詞節ですが、これはを表します。

出かける時がいつなのかを示しています。

 

このような時を表す副詞節は、その節の中が未来を示すときでも、未来形や未来完了形を使用することができません

これはとっても大事な知識です!

 

上記の例文に戻ってみましょう。

I will go out after I finish lunch.

(昼食を終えてから出かけます。)

 

接続詞 after の節は副詞節で、「昼食を終えてから」の意味ですが、これはもちろん未来のことを指します

「これから」昼食を終えるということですから、未来の話です。

にもかかわらず、finish という現在形を使用しています!

これが、時を表す副詞節の特徴です。

 

この文では、主節(I will go out の部分。この文の主語動詞がある部分になる。)には will が使われていますが、接続詞 after の節が時を表す副詞節になっているため、この節の中に未来形がありません

finish という現在形が使われているのみです。

このように、時を表す副詞節内では、未来の話でも未来形や未来完了形を使うことができません!

 

ちなみに、時を表す副詞節内では、現在形ではなく現在完了形を使うこともできます。

上記の例文を使うなら、

I will go out after I have finished lunch.

というように、接続詞 after の節内に have finished という現在完了形が使われています。

これでも意味は同じですが、「終えてしまう」という完了の意味を強めます。

 

いずれにせよ、時を表す副詞節内では未来形や未来完了形は使えないことに変わりはありません!

 

 

大過去でも単純過去形が使える

接続詞の after について、もう一つ大事な点があります。

以下の例文を見てみましょう。

                              

He went out after he finished his homework.

(彼は宿題を終えてから外出した。)

 

この文の、接続詞 after の節を見てみましょう。

after he finished his homework.

です。

これは、「彼は外出した」という意味のこの文の主節の He went out よりも前の話です。(大過去

ですので、本来なら過去完了を使うべきところです。

しかし、after の場合は、時の前後関係が明白です。

上記の例なら、主節の he went out(彼は外出した)の部分と、接続詞 after の節(従属節)の after he finished his homework(彼は宿題を終えた後に)の部分の前後関係が明らかにわかっていますね。

接続詞 after は「~した後で」という意味のため、主節と従属節の前後関係が明白です。

このようなときは、わざわざ過去完了を使用しなくてもかまいません

 

もう一度上記の例文を見てみましょう。

He went out after he finished his homework.

 

接続詞 after の節内は finished という単純な過去形が登場しています。

このように、大過去を示すときも過去形で表すことができます!

接続詞 after は主節と従属節(after の節のこと)の前後関係がはっきりわかることをおさえておきましょう!

 

 

まとめ

接続詞 after は、「~した後で」という意味で有名ですが、その節の中ではいくつかの注意点があります。

上記で見たような注意点をしっかりとおさえておいてください。

時を表す副詞節大過去でも単純過去形が使える場合など、きちんと整理しておきましょう。

 

以下、接続詞 after の例文を出題しておきます。

 

以下の文を訳してみましょう。

(1)  She will go shopping after she finishes her homework.

(2)  I watched TV after I came home.

 

 

<訳>

(1)  彼女は宿題を終えてから買い物に行く。

(2)  私は帰宅してからテレビを見た。

 

<補足説明>

(1)  after 以下は時を表す副詞節ですので、未来のことでも現在形を使用しています。

(2)  時の前後関係が明白なので、after 以下の節では、大過去の意味でも通常の過去形が使えます。