助動詞のmayの意味を使い分ける!知っておくべきポイントとは?
助動詞の may には、大きく分けて推量と許可の意味があります。
英文で may が登場したときに、どちらの意味なのかを使い分けることが必要です!
英文の中で may が登場したときにうまく訳せるように、ここでは助動詞の may についての基本を説明していきます。
いろいろな例文から慣れていきましょう。
推量と許可の意味と助動詞の基本
助動詞の may には、「~かもしれない」という推量の意味と、「~してよい」という許可の意味があります。
これらを使い分ける必要がありますが、まずは助動詞の基本として、助動詞の後ろには動詞の原形が来ることを確認しておきましょう。
また、否定文にするには助動詞の後に not をつけます。
疑問文にするには、助動詞を主語の前に移動し、最後にクエスチョンマークをつけます。
このような、助動詞の基本も正確にしておきましょう。
推量の意味
助動詞の may について、まずは「~かもしれない」という推量の意味を考えていきましょう。
以下のような場合です。
It may rain tomorrow.
(明日は雨が降るかもしれない。)
ここでは「~かもしれない」という推量の意味になります。
「~してよい」という許可に意味にすると文脈としておかしくなってしまいます。
ここでの may は推量の意味で「~かもしれない」となります。
また、助動詞 may の後には rain という動詞の原形が続いていますね。
次に、同じように推量の意味を持つ might との比較です。
It might rain tomorrow.
にしても、「明日は雨が降るかもしれない。」となりますが、ここでは may よりも確信度が低くなります。
「ひょっとしたら~かもしれない」くらいのニュアンスになります。
次に、否定文と疑問文です。
He may not come here.
だと、「彼はここに来ないかもしれない。」
という意味になります。
助動詞の may の後に not がついています。
これは否定文になります。
さて、疑問文ですが、ここで注意点があります。
「~かもしれない」という推量の意味では、may は疑問文に使われず、might が使われます。
Might he come here?
なら、「彼はここに来るかもしれませんか。」となります。
ただ、これについては、
Do you think he will come here?
というように、Do you think~? と、will を使って表現する言い方が多いです。
許可の意味
次に、「~してよい」という許可の意味についてです。
以下のような場合です。
You may go there.
(あなたはそこに行ってもよい。)
「~してよい」という許可を示しています。
ここでは「~かもしれない」という推量の意味にすると文脈として違和感があります。
「~してよい」という許可の意味が適切です。
また、助動詞 may の後には go という動詞の原形が来ていますね。
助動詞の can にも「~してもよい」という許可の意味があります。
この場合、can と may の違いとしては、may を使うと、目上の者が許可を与えるニュアンスになりますが、can を使うと、「~してさしつかえない」といったニュアンスになります。
You may go there.
(あなたはそこに行ってもよい。)
なら、目上の者が与える許可というニュアンスです。
can を許可の意味で使うと、例えば、
You can smoke here.
とすると、「ここで煙草を吸ってもかまいません。」といったニュアンスになります。「~してかまいません」、「~してさしつかえない」といった意味になります。
このような、may と can のニュアンスの違いも知っておきましょう!
次に、否定文と疑問文です。
You may not go there.
だと、「あなたはそこに行ってはいけない。」となります。
must not にも、「~してはいけない」という意味になりますが、それよりは may not の方が軽い禁止といったニュアンスになります。
May I go there?
とすると、「私はそこに行ってもいいですか」という疑問文になります。
答え方は、
Yes you may.
(はい、いいです。)
No you may not.
(いいえ、いけません。)
となります。
まとめ
助動詞の may については、might や can とのニュアンスの違いも知っておくと便利です。
いろいろな助動詞を勉強するときの一つの目安になります。
また、「推量」、「許可」の意味で使い分けるときには、とにかく文脈からの判断が大事になります。
違和感なく訳せるように、may が使われるいろいろな文に触れておくことが大事です。
以下、may を使った例文をいくつか出しますので、訳してみてください。
(1)You may go now.
(2)He may come here.
(3)You may go home.
<訳>
(1)あなたはもう行ってもよい。/もう行ってよろしい。(許可)
(2)彼はここに来るかもしれない。(推量)
(3)あなたはもう帰ってもよい。(許可)