may wellとmight well!助動詞の違い|英語勉強法
may well、またはmight wellという表現を知っていますか?may、mightは受験生にとってはなじみのある助動詞だと思いますが、may well、might wellとなると、すぐには意味を思い出せない人も多いのではないでしょうか。しかし、実は意外と試験によく出されるんですね。may well、might wellなどのmay、mightを使ったイディオム表現。…なんて、脅かすつもりはないのですが、may well、might wellはぜひおさえておきたい表現のひとつです。そんなわけで、今回は「~するのも無理はない、おそらく~するだろう」を表すmay well、might wellについて解説していきます!
may wellについて
may wellが「~するのも無理はない。おそらく~するだろう」という意味を持つことはすでに冒頭で紹介しましたが、その成り立ちについて解説していきます。may wellは、「~かもしれない」という推量を表す助動詞mayに副詞well、そして動詞の原形のついた形になります。副詞wellはhe plays the guitar well(彼は上手にギターを弾く)などのように、「上手に」を表す副詞としてよく知られていますが、このほかにも「十分に」「しっかりと」という意味も持っています。なので、may wellの後につけることで、
may(~かもしれない)+well(十分だ)=may well (十分に~かもしれない)=~するのも十分なことかもしれない
…という形になります。これを未来の話に結びつけて意訳したのが「~するのも無理はない、おそらく~だろう」という意味を持つmay wellになります。この成り立ちを頭に入れておくことで、may wellの意味を覚えやすくなると思います。
You may well be sad. 「あなたが悲しいと思うのも十分なことかもしれない。」→「あなたが悲しいと思うのも無理はない。」
They may well want to go home soon. 「彼らが家に早く帰りたいと思うのも十分なことかもしれない。」→「彼らはおそらく、早く家に帰りたいと思うだろう。」
Your boss may well be angry. 「あなたの上司が怒るのも無理はない。」
It may well snow tomorrow. 「明日おそらく雪が降るだろう」
John may well say so. 「ジョンがそう言うのももっともだ。」
might wellについて
一般的に、may wellはmight wellに言い換えることができます。しかし、might wellはmay wellと少しだけ違うニュアンスを持っています。そのあたりについて、もう少し丁寧に説明していきたいと思います。基本的にmightは、mayよりも可能性、確実性が低いこと、見込みが少ないことを表すために用いられます。イメージとしては、「~かもしれない」というニュアンス自体は変わらないのですが、少し確信が薄れる、といった感じでしょうか。それによって、副詞wellをつけたmight wellも、may wellより弱いニュアンスになるんですね。might wellを訳すとすれば、「~するのも、無理はないかもしれない」というような形になりますが、might wellとmay wellを厳密に区別する必要はありません。
He might well make a mistake. 「彼が失敗するのも無理はないかもしれない。」
You might well visit her tomorrow. 「私はおそらく、明日彼女を訪ねるだろう。」
Mary might well think so. 「メアリーがそう思うのももっともかもしれない。」
★mightってmayの過去形じゃないの?と思われるかもしれませんが、mightがmayの過去形になるのは時制の一致が適用されるときだけなので、注意してください
wellのつく他の助動詞について
may well、might wellについて一通り紹介してきましたが、実は、mayとmight以外にもwellをつけることで意味を強めることのできる助動詞があるんです。それは、可能性を表すcouldです。could wellで「~は十分ありえることだ」という意味を表します。
It could well happen to me. 「それは自分の身にも十分起こりうることだ。」
受験において求められることはそれほどありませんが、参考程度に覚えておきましょう。
まとめ
may wellとmight wellのニュアンスについて、微妙な違いも含めて見てきました。may well、might wellだけでなく、mayやmightを使った慣用句はたくさんありますので、混同しないように一つずつ確実におさえていきましょうね!それでは、今回学んだmay well、might wellについて復習していきましょう。
- may wellの後には、動詞の原形が続く。
- may wellは推量の助動詞mayと「十分に」という意味を持つ副詞wellと組み合わされることで、「十分に~かもしれない」というニュアンスを持つ
- 「十分に~かもしれない」という意味を未来に結ぶつけることで、「~するのも無理はない、おそらく~するだろう」という意味を持つ。
- might wellは、may wellよりも確実性、見込みが低くなる。
- 基本的には、may wellはmight wellに置き換え可能。
may well、might wellは一見ややこしく見えますが、複雑に意味が分類されているわけではないので、一度覚えてしまえば簡単ですよ♪ では最後に、確認問題でmay well might wellに関する理解を確かめてみましょう。
確認問題
以下の文を和訳しなさい。(答えは下のほうにあります)
1) He may well complain aboout it.
2) She may well feel sleep.
3) It may well be rainny.
4) They might well tell a lie.
5) It might well rain tonight.
1)彼がそれについて不満を言うのももっともだ。
2)彼女が眠くなるのも無理はない。
3)おそらく雨になるだろう。
4)彼らが嘘をつくのも無理はないかもしれない。
5)おそらくだが、今夜は雨が降るだろう。