大過去!?過去に大小があるの〜?
過去に大小があるなんて!!驚きですよね?
大過去は、一見ただの過去完了形(had+過去分詞)ですが、明らかなイメージの違いがあります。その大過去と過去完了形の違いを考えながら、「大過去とは?」という疑問を一緒に解決していきましょう。
まず過去完了形とは・・・
過去完了形の例文を見てみましょう。
例)
I had lived in Japan for 5 years before I moved to Paris.
(パリに引っ越す前に5年間日本に住んでいました)
→より過去の時点で継続していた事柄を表します。過去完了形は過去と過去の間に継続していた事柄を表現します。
大過去とは・・・
過去のある時点を基準とし、より過去の時点を表現します。
例えば・・・
「前日に買った傘をなくした」
→「傘を買った」ことは、傘をなくしたこと以前の事ですよね?
よって、
I lost my umbrella I had bought the day before.
となります。
過去形と完了形の違いは・・・
イメージとして点なのか線なのかという事です。大過去の場合、単純に普通の過去形(過去の時点を表す)を基準とし、より昔の時点のことを表現します。
「大過去は、点と点」で覚えましょう!!
例)
He met the man who I had met the day before.
(彼は私がその前の日に会った男の人と会った)
Ken talked about the movie he had watched two weeks before.
(ケンは、2週間前に観た映画について話した)
その他の大過去・・・
had+過去分詞だけが大過去ではありません。不定詞や動名詞で大過去を表現する場合もあります。不定詞で表現する大過去の場合、よく出題されるのがIt seems to〜のパターン問題です。
例)
He seems to be rich.(現在・現在)
(彼はお金持ちのようです)
He seems to have been rich.(現在・過去)
(彼はお金持ちだったようです)
He seemed to be rich.(過去・過去)
(彼はお金持ちのようでした)
He seemed to have been rich.(過去・大過去)
(彼はお金持ちだったようでした)
He seemed to come here.
=It seemed that he came here.(過去・過去)
(彼はここに来るように思われた)
He seemed to have come here.
=It seemed that he had come here.(過去・大過去)
(彼はここに来たように思われた)
また、動名詞で大過去を表現する場合は、前置詞+having+過去分詞パターンを覚えておきましょう。
例)
be ashamed of〜
I am ashamed that I was late for school.
=I am ashamed of having been late for school.(現在・過去)
(私は学校に遅れたことを恥じる)
I was ashamed that I was late for school.
=I was ashamed of being late for school.(過去・過去)
(私は、学校に遅れることを恥じた)
I was ashamed that I had been late for school.
=I was ashamed of having been late for school.(過去・大過去)
(私は学校に遅れたことを恥じた)
大過去のまとめ
英語表現において、時系列の把握は必須です。
中でも、過去を基準により過去を表現しているのであれば、それは大過去です。
そして、大過去表現3パターン①had+過去分詞、②having+過去分詞、③to have+過去分詞を利用して表現してみましょう。
英語学習において、時制を把握する事は必須!!時間の流れを把握し、上手に大過去を表現できるようにしましょう。
最後に大過去の確認問題をやってみましょう!
《大過去表現練習問題》
()内の表現を用いて英作文しなさい。
⚫︎私はその試合に勝利した事を誇りに思った。(be proud of〜)
答え:I was proud of having won the game.