モル、質量、原子量、アボガドロ定数の計算はこの公式で全部解ける!
ポイント
- 個数 = モル × アボガドロ定数
- 質量 = モル × 原子量
問題
(1) ダイヤモンド0.20g中に含まれる炭素原子の数は何個か。
(2) 二酸化炭素3.0 × 1023個の質量は何gか。
(3) 水 36gに含まれる水素原子の数、酸素原子の数はそれぞれ何個か。
(4) 硫酸ナトリウム71gに含まれる硫酸イオンの数、ナトリウムイオンの数はそれぞれ何個か。
ただし、アボガドロ定数は 6.0 × 1023 C=12 O=16 Na=23 S=32とする。
解き方
(1)について
- 求めるのが炭素原子の個数だから、炭素原子のモル × アボガドロ定数でいける!
- 炭素原子のモルは質量 ÷ 原子量 だから、 0.20 ÷ 12 [mol]
- よって、[個]
(2)について
- 求めるものが二酸化炭素の質量だから、二酸化炭素のモル × 原子量である。
- 二酸化炭素のモルは 個数 ÷ アボガドロ定数 で求まるので、3.0 × 1023 ÷ 6.0 × 1023 = 0.5[mol]
- よって、0.5 × (12+16×2) = 22[g]
(3)について
- 水素原子の個数は水素原子のモル × アボガドロ定数だから、水素原子のモルさえ求めてしまえばok。
- 水はH2Oだから、水1molに対して、水素原子は2mol存在する。
- 水のモル数は36 ÷ (1×2+16) = 2[mol]なので、水素原子のモル数は4[mol]
- よって、水素原子の個数は 4 × 6 × 1023 = 2.4 × 1024 [個]
- 同様に酸素原子は水1molに対して、1molなので、1.2 × 1024 [個]
(4)について
- 硫酸ナトリウムNa2SO4 71gとはモル数にすると、71 ÷ (23 × 2 + 32 + 16 × 4) = 0.5[mol]
- 硫酸ナトリウムNa2SO4 1mol中に硫酸イオンSO42-は1mol含まれるので、今硫酸イオンは0.5molである。
- よって、0.5 × 6.0 × 1023 = 3 × 1023 [個]
- 同様に硫酸ナトリウム 1mol中にナトリウムイオンN+は2mol含まれるので、今ナトリウムイオンは1molである。
- よって、6.0 × 1023 [個]