複合関係詞はいくつあるの?複合関係詞を総ざらい!
複合関係詞って、なんでしょうか。
「複合関係詞」というなんだか小難しい言葉が出てきましたね(笑)。
「複合関係詞って何なの?」「どんな種類があるの?」といった漠然とした疑問を持っている人は多いのではないでしょうか。
そんなわけで今回は複合関係詞とその種類を解説していきたいと思います!
複合関係詞とは?
複合関係詞とは、先行詞と関係詞を兼ねたもので、簡単に言えば関係代名詞(which whoなど)や関係代名詞(where whenなど)に-everがついたものです。関係代名詞や関係副詞と違うのは、先行詞を修飾するのではなく、複合関係詞そのものが名詞節や副詞節をつくるという点です。さらに、複合関係詞は3つの種類に分類されます。
- 複合関係代名詞
- 複合関係形容詞
- 複合関係副詞
いきなりごちゃごちゃしてきましたが、一つずつ解説していきますので、安心してください。
1.複合関係代名詞
複合関係代名詞には、whoever whomever whichever whateverが含まれます。また、複合関係代名詞には、2つの用法があります。
1)不定的用法
「~する人(もの)はだれ(何、どちら)でも」という意味で、名詞節を導きます。
whoever~ 「~する人はだれでも」(=anyone who~)
whomever~「~人はだれでも」(=anyone who(m)~)
whichever~ 「~なものはどちらでも」(=anything which )
whatever~ 「~するものはなんでも」(=anything which)
Whoever comes is welcome. 「来る人は誰でも歓迎します。」
Please choose whichever you like best. 「どちらでも好きな方を選んでください。」
I can’t trust whatever she says. 「彼女の言うことは何も信じられない。」
★whomeverについて
関係代名詞whoeverの目的格として用いられるwhomeverですが、不定的用法で用いられる場合、whomeverはwhoeverに置き換えることができます。以下の文は同じ意味を表しています。
You can give this book to whomever(= anyone whom) you know. (この本を、あなたの知っている人ならだれにでもあげてよい。)
You can give this book to whoever you know.
しかし、whoeverをwhomeverに置き換えるとなると話は変わってきます。whoeverをwhomeverにできる場合と、そうでない場合があるのです。置き換えができないのは、以下のようにwhoeverが主語として使われている場合です。
I can give this book to whoever(= anyone who) wants it. (私は欲しいと思っている人ならだれにでもこの本をあげることができる。)
置き換えていいのは、以下のようにwhoeverの後に述語ではなく主語が続いている場合になります。
You may give it to who(m)ever(= anyone whomever) you know well. (あなたはよく知っている人ならだれにでもそれをあげてよい。)
2.譲歩的用法
「たとえだれ(何、どちら)が~でも」という意味で、副詞節のはたらきをします。
whoever~ 「たとえだれが~でも」(= no matter who~)
whomever~ 「たとえだれに~しても」(= no matter whom~)
whichever~ 「たとえどちらが~でも、どちらを~しても」(= no matter which~)
whatever~ 「たとえ何が~でも」(no matter what~)
Whoever may come tell him I’m out. 「たとえ誰が来ても、私はでかけていると言ってくれ。」
Whomever you meet you should not talk about that. 「たとえ誰に会っても、そのことについて話すべきではない。」
Whichever you choose you will like it. 「どちらを選んでも、あなたは気に入るだろう。」
Whatever happens she will preserve her calm. 「たとえ何が起きようと、彼女は冷静だろう。」
2.複合関係形容詞
複合関係形容詞には、whateverとwhicheverの2つがあり、whatever price~やwhichever way~のように、どちらもすぐ後ろに名詞がつくのが特徴です。複合関係代名詞と同じように、不定的用法と譲歩的用法に分かれます。
1)不定的用法
「~する○○はどんな(どちら)でも」という意味で、○○には名詞が入ります。
I want to know whatever magazine you like. 「あなたが好きな雑誌はどんなものでも読みたいと思う。」
You can use whichever pencil I am not using. 「私の使っていない鉛筆ならどれでも使っていいですよ。」
2)譲歩的用法
「たとえどんな(どちら)の○○を~しても」という意味で、○○には名詞が入ります。それぞれno matter what no matter whichに置き換えることができます。
Whatever book you read you can learn something. 「どんな本を読もうとも、あなたは何かしらを学ぶことができる。」
Whichever way you go it will take you a long time. 「どちらの道を行こうと、長い時間がかかる。」
3.複合関係副詞
複合関係副詞にはwherever whenever howeverがあり、副詞節の働きをします。whereverとwheneverは不定的用法と譲歩的用法、howeverは譲歩的用法でのみ使われます。
1)不定的用法
「~するどこでも(いつでも)」という意味になります。
You may go wherever(= to any place which) you like. 「どこへでも好きなところへ行ってよいですよ。」
We should go there whenever(=at any time when) we have time. 「私たちは時間のあるときはいつでもそこへ行くべきだ。」
2)譲歩的用法
「どこ(いつ、どれだけ)~しても」という意味になります。常にそれぞれをno matter where no matter when no matter howに置き換えることができます。
Wherever she may go I can keep in touch with her. 「彼女がどこへ行こうと、私は彼女と連絡を取り続けることができる。」
Whenever I see you you look happy. 「いつあなたを見ても、あなたは幸せそうに見える。」
However your sister is beautiful I can’t love her. 「どれだけあなたのお姉さんが美しくても、彼女を愛することはできない。」
★Howeverは否定を表す副詞としても使われます。
まとめ
いかがでしたか?一口に複合関係詞といっても、さまざまな分類があるため、初めは混乱してしまうかもしれません。だからこそ、何度も確認してひとつずつ確実に覚えていくことが大切です。一度覚えてしまえば簡単ですからね。それでは、今回、複合関係詞について学んだことをまとめてみましょう。
複合関係詞の種類
・複合関係代名詞(whoever whomever whichever whatever)
・複合関係関係詞(whatever whichever)
・複合関係副詞(wherever whenever however)
上記の3種類すべてに共通する用法(複合関係副詞のhoweverは譲歩的用法のみ)
・不定的用法-名詞節
・譲歩的用法ー副詞節
最後に確認問題を解いて、理解を確認しましょう。
確認問題
次の文を日本語訳しなさい。(答えは下にあります。)
1) You should invite whoever you like.
2) Whatever she may say you don’t have to obey her.
3) You can eat whatever food you like.
4) He will be happy whichever way he chooses.
5) We can meet whenever we don’t have classes.
6) However you make efforts your dream will not come true.
1)あなたは好きな人をだれでも招待するべきだ。
2)彼女が何を言おうとも、彼女に従う必要はない。
3)あなたは好きなものをなんでも食べることができる。
4)どの方法を選んでも、彼は幸せだろう。
5)私たちは授業がないときはいつでも会うことができる。
6)どれだけ努力をしようと、あなたの夢が叶うことはないだろう。