古文はここから!四段活用・上二段活用・下二段活用の動詞の見分け方
こんにちは。塾講師めるです。
今回は「四段活用・上二段活用・下二段活用の動詞の見分け方」について説明します!
高校の古文で,まず最初に習うのが動詞の活用ですが,
助動詞,敬語などを習っているうちに混同してしまう方も多いと思います。
今回は,動詞の活用の中で最も基本的な三つの用法を復習します!
1)四段活用・上二段活用・下二段活用ってどんな感じ?
古文に出てくる動詞は,活用の種類と活用形によって,語尾の母音が変化しました。
まずはそれぞれの活用のしかたをおさらいしましょう。
(未然形/連用形/終止形/連体形/已然形/命令形の順になっています)
四段 :-a/-i/-u/-u/-e/-e 例:書く→書:か/き/く/く/け/け
上二段:-i/-i/-u/-u+る/-u+れ/-i+よ 例:落つ→落:ち/ち/つ/つる/つれ/ちよ
下二段:-e/-e/-u/-u+る/-u+れ/-e+よ 例:逃ぐ→逃:げ/げ/ぐ/ぐる/ぐれ/げよ
動詞について説明する場合,語尾の音の行と活用の種類,活用形を示す必要があります。
たとえば「書く」という動詞は四段活用で,語尾はすべてカ行の音ですよね。
このような場合,「書く」は「カ行四段活用動詞・終止形」となります。
2)四段活用・上二段活用・下二段活用の動詞を見分けるには?
これらの動詞を見分けるためには,動詞に助動詞「ず」をつけて考えると簡単です!
四段 :「ず」の前がア段の音になる
上二段:「ず」の前がイ段の音になる
下二段:「ず」の前がエ段の音になる
助動詞「ず」は未然形接続なので,「ず」をつけると動詞は未然形になります。
この三種類の活用の場合は,未然形に注目すると活用の種類がとっても分かりやすくなるんですね。
実際に例を挙げて試してみましょう。
飽く+「ず」→飽きず 思ふ+「ず」→思はず 受く+「ず」→受けず
「ず」をつけてみると簡単に見抜くことができますね。
左から順に,上二段活用・四段活用・下二段活用となっていることが分かります。
3)まとめ
いかがでしたか?今回のポイントは以下の通りです。
・四段活用・上二段活用・下二段活用の動詞の判別=助動詞「ず」をつけて考える!
→四段 :「ず」の前がア段の音になる
上二段:「ず」の前がイ段の音になる
下二段:「ず」の前がエ段の音になる
他の動詞の活用は基本的に暗記する必要がありますが,
この三種類の活用は「ず」をつけるだけで判別することができるので,とっても簡単です!
「古文が最初からできない!」という方は,まずはこれだけ覚えておきましょう!