三人称単数の意味を考えよう!しっかり理解できる覚え方とは?
英語の参考書で必ず登場する言葉が、三人称単数。
実はこの三人称単数の意味がよくわからない…。そんなことありませんか?
この三人称単数を理解するにはちょっとしたポイントがあります!それを考えていきましょう。
これがわかると、英語に対する苦手意識もぐっと減ってきます!
三人称という言葉と単数という言葉で分けて考える
三人称単数の意味を考えるときは、
「三人称」という言葉と「単数」という言葉の意味から考える必要があります。
三人称というのは、簡単にいうと、「私」「私達」「あなた」「あなた達」以外のものです。
単数というのは、一つのもの、一人、ということになります。
つまり、三人称単数とは、
「私、私達、あなた、あなた達」以外で、一人もしくは一つのもの
ということになります。
「彼」というのを考えてみてください。
「私、私達、あなた、あなた達」以外に当てはまりますね。ですので、三人称となります。
そして、「彼」というのは一人のことを指しますね。これは単数になります。
つまり、「彼(he)」というのは三人称単数です。
それでは、以下、くわしく説明していきます。
三人称とは?
三人称の意味をくわしく考えるにあたり、まず一人称と二人称から考える必要があります。
一人称というのは、「私」「私達」、つまりIとweにあたります。
自分のことや自分を含めたグループを示すときに使います。
二人称というのは、youを使って「あなた」「あなた達」ということで、話し相手に対して使います。
それ以外は全て三人称です!
三人称を理解するには、このように覚えましょう。
三人称が何かを考えるときは、
一人称と二人称が何かを理解したうえで、それ以外のものが三人称だ
と考えると覚えやすくなります。
その場で話をしている人物は、「私(私達)」か、「あなた(あなた達)」です。
それ以外は全て、「彼」とか、「それ」、あるいは人名などで示します。
話の中で、「彼は~(he…)」とか、「彼らは~(they…)」とか言うと、
その「彼(he)」や「彼ら(they)」というのはその場にいませんね。
その場にいるのは「私(私達)」か「あなた(あなた達)」のどちらかです。
それ以外のものは全て三人称です。
物についても三人称です。
「それ(it)」とか、「それら(they)」も、「私、私達、あなた、あなた達」以外のものになりますね。
単数とは?
単数を考えるにあたり、上記で述べたIとweを例にとって考えてみましょう。
Iというのは「私」ということで1人ですから単数です。
Weというのは「私達」ということで1人ではないですから、複数です。
同じように考えると、「彼(he)」というのも単数です。
「彼ら(they)」というのは複数になります。
「三人称」と「単数」を合わせてみる
それでは、「人称」と「単数、複数」という概念を合わせてみましょう。
Iというのは「一人称単数」、weというのは「一人称複数」
となります。
youを「あなた」の意味で使うなら、「二人称単数」です。「あなた達」なら「二人称複数」です。
heは「三人称単数」で、theyは「三人称複数」となります。
itは「三人称単数」、theyは「三人称複数」です。
どうでしょうか。
このように「~人称~数」という表現に慣れることも、「三人称単数」の意味を理解することにつながります!
一般動詞の形が変わる
次に、三人称単数と一般動詞の関係を見ていきましょう。
三人称単数がややこしく感じる理由の一つに、一般動詞との関係が挙げられます。
この関係をしっかりと理解しなければなりません。
しかし、一度感覚がつかめると慣れてきますので、ここはちょっと頑張って考えてみましょう!
それでは以下で例文をふまえ、説明していきます。
三人称単数が主語になる場合、一般動詞はどうなるのでしょうか。
簡単な例文で考えてみましょう。
I play the piano.
(私はピアノを弾く。)
He plays the piano.
(彼はピアノを弾く。)
という文です。
両者の一般動詞の違いは、playかplaysかの違いですね。
主語が三人称単数になると、一般動詞の現在形は、一般動詞の最後にsをつけます。
さて、次の例文です。
They play the piano.
(彼らはピアノを弾く。)
どうでしょうか。playにsがついていませんね。
Theyは確かに三人称です。しかし単数ではありません。
三人称複数です。
sがつくのは主語が三人称で、かつ単数のときだけです。
こういうところが意外と間違えやすいので注意です。
三人称単数というのは、
三人称ということと単数であるということ、この両方がそろって初めて成り立ちます。
そしてこれが主語になるとき、一般動詞の現在形は、一般動詞の最後にsをつけます。
doesに要注意
あとは否定文と疑問文における注意点です。
主語が三人称単数のとき、一般動詞の現在形の否定文はdoes not(doesn’t)となり、一般動詞の現在形の疑問文はDoesから始まります。
doは使わないので注意です。
さらに大事なのが、否定文でも疑問文でも、doesを使用する場合は、その文の中にある一般動詞に s を加えません。
sが加わらない動詞は、もともとの動詞の形そのままです。
これは動詞の原形と呼ばれます。
つまり、動詞のもとの形ということで、sがはずれます。
以下、例文を見てみましょう。
He plays the piano.
(彼はピアノを弾く。)
という文を否定文と疑問文にしてみましょう。
He does not play the piano.
(彼はピアノを弾かない。)
Does he play the piano?
(彼はピアノを弾きますか。)
このように、playにsはつきませんね。このplayは動詞の原形です。
考え方としては、doesが入るときは、一般動詞についていたsがそちらに持っていかれるというニュアンスがいいでしょう。
doesはdoと同じ使い方のものです。(Do you~、やdo not play~ など)
そして主語が三人称単数だと、一般動詞についていた s が do のところに移動します。
そしてその do は does に変わるのです。
doにsがつくとき、sの前にeが加わるという決まりになります。(do+es)
そしてdoesになります。
このように覚えてもいいでしょう。
Doesで聞かれた疑問文にも、doesで答えます。
Do you play the piano?
(あなたはピアノを弾きますか。)
Yes I do.(はい、弾きます。)
/No I do not(don’t).(いいえ、弾きません。)
という文を、主語を三人称単数のheに変えると、
Does he play the piano?
(彼はピアノを弾きますか。)
Yes he does.(はい、弾きます。)
/No he does not(doesn’t).(いいえ、弾きません。)
となります。
まとめ
三人称単数の意味を覚えるときは、
まずは「三人称」という言葉と「単数」という言葉からおさえましょう。
そして、一般動詞が出てくるときに注意です!
そうすると理解が深まります!
最初はややこしいですか、まずは簡単な文でいいので、ニュアンスをつかんでみてください。