覚えよう!伊勢物語の特徴と内容!
こんにちは。塾講師めるです。
今回は「『伊勢物語』ってどんな話?」という質問に答えていきます!
1)伊勢物語とは?
あらすじを見る前に,伊勢物語の概要をおさえましょう。
伊勢物語とは,平安時代に書かれたとされる作者不詳の歌物語です。
誰によっていつ頃に書かれたのか,詳しい成立時期は分かっていません。
各章がそれぞれ独立した短い物語になっており,恋愛の話が多いことが特徴です。
また,各章にそれぞれの「主題歌」とでも言うべき和歌が含まれているので,歌物語と呼ばれます。
全体的にはシンプルな文章で人名が極端に少なく,主人公も「男」としか呼ばれませんが,
在原業平という実在した貴族男性が主人公のモデルとなっていることが知られています。
この在原業平という男性,平安時代でトップクラスのチャラ男でした。
仕事そっちのけでいろいろな女性に手を出しすぎたせいで,あまり出世はできなかったようですが,
生涯にわたって自由奔放に恋愛と風流を楽しんだようです。流石のチャラさですね。(笑)
2)伊勢物語のあらすじは?
では,伊勢物語のあらすじを見ていきましょう。
主人公の「男」は皇族出身の風流な男性ですが,チャラいのが玉にキズ。
本当ならば手の届かないはずの高貴な女性と駆け落ちしようとしたり,
そのせいで都にいづらくなって東国に旅をしたり…。
伊勢物語は,そんな「男」の数々の恋愛エピソードや,人づてに聞いた恋愛の話を,
和歌と共に描いた短編オムニバス小説です。
中でも特に受験で出やすいのは『東下り』と『芥川』ですね。
この2つのエピソードについては簡単にあらすじを説明しておきます。
『東下り』:京に住んでいた「男」は,いろいろあって京の都から出ていこうと決心します。
昔からの友人を一・二人連れて東国へ旅立つ「男」ですが,
旅先では何かにつけて都に残した恋人や妻のことを思い出しては涙を流します。
『芥川』 :京に住んでいた「男」は高貴な身分の女と恋に落ち,駆け落ちをします。
逃げてきた芥川のほとりで雨宿りをしようと「男」は女を蔵に押し込みますが,
そこにいた鬼に女は食われてしまい,「男」は悲しみに暮れます。
『芥川』についてはなんだかホラーのような話になっていますが,
ここでの「鬼」とは,女を取り返しにきた女の親族たちのことであるとされています。
つまり,女は親族たちに連れ戻されてしまったというわけですね。
この事件のせいで,都での「男」の評判はがた落ちしてしまいます。
都では肩身の狭い「男」は「そうだ,東国に行こう」と決心し,『東下り』へと話が続きます。
3)まとめ
いかがでしたか?今回のポイントは次の通りです。
伊勢物語:平安時代に書かれた作者不詳の歌物語
→在原業平をモデルとした「男」の恋愛を描いた短編オムニバス小説
実際に伊勢物語を読んでみるとよくわかりますが,
主人公の「男」を始めとして,この物語の登場人物たちは何かにつけてすぐ泣きます。
作品についての知識がないと現代の感覚では少しつかみにくいので,しっかり覚えましょう!