勉強法 目的語って何?どんなものがある?目的語を徹底解説!

目的語って何?どんなものがある?目的語を徹底解説!

 辞書や問題集の解説などでよく見かける、「目的語」という言葉。知っている人は多いと思います。でも、「目的語ってなに?」と聞かれたら、説明できますか?目的語とは何かをきちんと理解することで、辞書や問題集の解説がグッとわかりやすくなりますよ♪今回はその「目的語」について解説していきます。

 

目的語って?

 目的語とは、動詞の動作が及ぶ対象を表す語のことです。日本語で言うと、「私は本買った」という文の中の「本」が目的語になりますね。英語では、I met her today.(私は今日彼女に会った。)のherが目的語になります。とても簡単に言えば、このように、文中で「○○に」「○○を」を表す部分が目的語なのです

 

では、次の文の中で、どれが目的語でしょうか?

 

I read a book. (私は本を読みます。)

 

…この場合は、「a book」になります。簡単でしょう? 

 

目的語にはどんなものがある?

 目的語になるものにはどんなものがあるのでしょう。基本的には、名詞と代名詞になります。単に名詞と言っても様々な形があるので、確認していきましょう!目的語の部分を太字にしてあります。

1)通常の名詞・代名詞

  I listened music. (私は音楽を聴いた。)

  I saw him in the library yesterday. (私は昨日彼を図書館で見た。)

 

それぞれ、musicとhimが目的語になっていますね。このときに注意して見てほしいのが、2つめの文のhim! みなさんご存知の主語、I she he we they は、目的語として使われるとき、me her him us themといった形に変化するのです。これらの形を目的格といいます。

 

     I miss them. (彼らのことが恋しい。)

    She needs me. (彼女は私を必要としている。)

 

2)the+形容詞or分詞

 the+形容詞or分詞で、「~な人々」「~なもの」を表す表現を知っていますか?例えば、the poorは「貧しい人々」、the unexpectedは「予期しないこと」を表します。これらもまた、目的語として使われることがあります。

     We should respect the elderly. (我々はお年寄りを尊敬すべきだ。)

     I am interested in the unknown. (私は未知なるものに興味を持っている。)

 

3)名詞句

 動詞に~ingをつなげてつくる動名詞、to+動詞の原形で表される不定詞も、名詞句として目的語になることができます。

  

   I started reading the book. (私はその本を読み始めた。)

    They hope to meet you. (彼らはあなたに会うことを望んでいる。)

  She likes studying. (彼女は勉強することが好きだ。)

  He decided to go to Canada. (彼はカナダへ行くことを決めた。)

 

4)名詞節

 名詞節って何だか覚えていますか?名詞節とは、主語と述語を含む2語以上から成り立つ節で、「~ということ」のように、ひとつのまとまった名詞のように訳すことができるのが特徴です。名詞節のパターンとして、that節、what節、複合関係詞節、関節疑問などがあります。このような名詞節も、目的語として使われます。順番に例示していきますので、確認していきましょう。

 

【that節】

 I think that you are lazy. (私はあなたを怠け者だと思う。)

 

thatは以下のように抽象的な名詞を「~という○○」のように説明する働きもします。

 She knows the fact that he is a witness. (彼女は、彼が目撃者だという事実を知っている。)

 

【what節】

I could not understand what she said. (私は彼女の言ったことを理解できなかった。)

 

【複合関係詞節】

Please tell me whatever you want. (あなたの欲しいものをなんでも私に教えてください。)

※ここでのmeは間接目的語といって、「~に」という意味になります。whateverは直接目的語で、「~を」という意味を表し、どちらも目的語になります。

 

I will take whoever wants to go to the party. (パーティへ行きたい人はだれでも連れていきます。)

 

複合関係詞は、whatever whoever whomever whichever whenever wherever howeverで構成されていましたね。あれ?と思ったら、おさらいしておきましょう。

 

【間接疑問】

 通常の疑問文と異なり、「主語+(助)動詞」という順番になるので注意してください。

Do you know who she is? (彼女が誰だか知っていますか?)

I wonder if[whether] I can talk with her or not. (私は彼女と話すことができるだろうかと思う。)

He doesn’t know where his mother is. (彼は母親がどこにいるかわからない。)

 

名詞句はいろいろな種類がありますが、頑張っておぼえましょう!

 

5)再帰代名詞

「~自身」という意味を表す再帰代名詞には、私自身を表すmyselfのほかにも、yourself himself herself itself yourselves themselvesなど様々なパターンがあります。

 

I think of myself as a genius. (私は自分のことを天才だと思っている。)

You must know yourself. (あなたは自分自身というものを知らなければならない。)

He introduced himself to everyone. (彼はみんなに向かって自己紹介をした。)

★「introcuce oneself」 で「自己紹介をする」という意味になります!

 

まとめ

 目的語と、目的語になるものにはどんなものがあるか、理解できましたか?おさらいすると、「目的語=動作の及ぶ対象となるもの」ということです!動詞や助動詞の対象になるもの、とも言うことができます。そして、目的語になるものには、通常の名詞・代名詞、the+形容詞or分詞、名詞句、名詞節、再帰代名詞がありましたね。

 

では、最後に確認問題。以下の文の中の目的語はどれでしょうか。

1) I eat an apple. (私はリンゴを食べる。)

2) We need to help the poor. (我々は貧しい人々を助ける必要がある。)

3) I like playing the guiter. (私はギターを弾くことが好きです。)

4) You don’t know how beautiful she is. (君は彼女がどれほど美しいか知らない。)

5) They enjoyed themselves at the party tomorrow. (彼らは昨日パーティで楽しみました。)

 

 

答えは以下のようになります。どうでしたか?実は、目的語になるものを5つ紹介した順に問題を並べましたので、それぞれのパターンを振り返って確認してみましょう!

1) I eat an apple. (私はリンゴを食べる。)

2) We need to help the poor. (我々は貧しい人々を助ける必要がある。)

3) I like playing the guiter. (私はギターを弾くことが好きです。)

4) You don’t know how beautiful she is. (君は彼女がどれほど美しいか知らない。)

5) They enjoyed themselves at the party tomorrow. (彼らは昨日パーティで楽しみました。)

★「enjoy oneself」で楽しい時を過ごすといった意味になります。