to不定詞の副詞的用法ってどんなもの?副詞の性質から理解してみよう!
to不定詞には副詞的用法というものがあります。
名詞的用法、形容詞的用法と並んで、三つの用法として有名なものです。
しかし、副詞的用法という名前は知っていてもいまいちピンとこない。そんなことありませんか?
そもそも、この副詞的用法の「副詞的」って何?って思いますよね。
まずはこの「副詞的」のイメージをしっかり持って、to不定詞の副詞的用法を理解していきましょう。
副詞というのは「動詞、形容詞、副詞を修飾するもの」と言われます。
そしてto不定詞の副詞的用法を考えるにあたり、動詞、形容詞を修飾するということがポイントになります。
副詞的用法を理解するために、まずはこれらの副詞の特性をおさえましょう。
動詞を修飾するというのは、その動作について「どんな動作か?」を説明することになります。
Tom runs fast.(トムは速く走る。)
という文なら、「走る(runs)」という動作がどんなものなのかを詳しく説明する部分は「速く(fast)」という部分になります。
この「速く(fast)」という部分が、動詞を修飾する副詞になります。
形容詞を修飾する副詞は、状態を表す形容詞をさらに詳しく説明します。
He is very kind.(彼はとても親切です。)
という文なら、「親切(kind)」という部分が形容詞です。
形容詞は、名詞がどんなものなのかを説明します。
その名詞の状態を示します。
この例文なら、「彼(He)」という名詞がどんなものなのかを説明する部分が「親切(kind)」となります。(彼=親切)
そして、この「親切(kind)」という形容詞をさらに詳しく説明する部分が、「とても(very)」の部分になります。
この「とても(very)」という部分が副詞です
これが、形容詞を修飾する副詞となります。
以上のポイントが、to不定詞の副詞的用法でもそのまま大事なポイントになります。
今度は、この副詞的用法の具体例を挙げて説明していきます。
例えば、
I went to the park to play soccer.
という文を考えましょう。
「私はサッカーをするために公園に行った」
となります。
この文のto不定詞の副詞的用法はto playで、そこにsoccerをくっつけてto play soccerで「サッカーをするために」となります。
この「するために(to play)」という不定詞の部分は、この文の動詞である「行った(went)」という動作を詳しく説明する部分です。
「公園に行った」という動作は、何のために行われたのか。それは「サッカーをするために」行った、ということで説明できます。
これは動詞を修飾する副詞的用法です。
次に、
I’m surprised to hear that.
という文を見てみましょう。
「私はそのことを聞いて驚いた」
となりますが、ここでのto不定詞の副詞的用法はto hearで、そこにthatをつなげ、to hear thatで「そのことを聞いて」となります。
さて、この文の形容詞は「驚いた(surprised)」という部分です。
「私(I)」という名詞の状態を表している形容詞です。
そしてこの「驚いた(surprised)」というのは、「そのことを聞いて(to hear that)」という部分で説明されます。
なぜ驚いたのかというと、そのことを聞いたからです。
これは、「驚いた(surprised)」という形容詞を、「聞いた(to hear)」という不定詞の部分で説明していることになります。
どんなことによって驚いたのか。
そのことを聞いたことによって驚いた。
というように、「聞いた」の部分が「驚いた」を修飾します。
これは形容詞を修飾する副詞的用法です。
以上のように、to不定詞の副詞的用法は、副詞の性質をそのまま利用するものになります。
副詞的用法を理解するには、動詞と形容詞を修飾するという副詞の性質の基本を理解し、当てはめることが大事です。
次に、to不定詞の副詞的用法の訳し方についてです。
文によって訳し方が変わってきますが、いくつかパターンを覚えてみましょう。
例えば動詞を修飾する副詞的用法には、「~するために」、「その結果~」という訳し方がありますが、「~するために」という訳し方は一般的によく使われます。
また、形容詞を修飾する副詞的用法では、「~して」、「~するなんて」、「~するには」などの訳し方があります。
不定詞の副詞的用法を訳すときは、まずは副詞的用法という性質をしっかりと考え、そこに当てはまる訳を考えていくという方法が効果的です。
to不定詞の副詞的用法のどんな訳し方でも、動詞や形容詞を修飾するという基本が大事になります。
これを念頭に、to不定詞の副詞的用法をおさえてみてください!