英語の副詞ってどんなもの?基本的なパターンに分けて考えてみよう!
英語を勉強すると副詞という言葉が必ず出てきますね。
だけど、そもそも副詞って何?って思うかもしれません。
よく耳にするけど、実はピンときていない…。そんなことありませんか?
ここではそんな副詞について考えてみましょう。
副詞とは?
副詞とは一般的に「動詞、形容詞、副詞を修飾するもの」と言われます。
そもそも、この意味がよくわからないと思います。
まずはこれを順番に考えていきましょう。
これは副詞を理解するうえで基本的な部分です。
動詞を修飾、形容詞を修飾、そして副詞を修飾、という三つのパターンに分けていきます。
①動詞を修飾するとは?
「動詞を修飾する」というのは、
その動作がどんなものなのかをより詳しく説明することです。
例えば、「速く走る」という文を考えてみましょう。
Tom runs fast.(トムは速く走る。)
という文で説明します。
まずは日本語からイメージを持ちます。
「走る」という動作がどんなものなのか。速いのか遅いのか。
これを詳しく説明する部分が「速く」という部分です。
この「速く(fast)」という部分が副詞になります。
これが、動詞を修飾する副詞となります。
②形容詞を修飾するとは?
「形容詞を修飾する」とは、簡単に言うとあるものがどんなものかを説明します。
He is kind.(彼は親切です。)
という文を考えると、
「彼(He)」がどんなものかを詳しく示すのは「親切です(kind)」の部分です。
これが形容詞になります。
それでは、この形容詞を修飾する副詞を考えてみましょう。
He is very kind.(彼はとても親切です。)
という文を見てみると、
「彼」は「親切」であり、さらにどれくらい親切かというと、「とても」親切、ということになります。
この「とても」の部分が副詞です。
「親切である」という形容詞をさらに詳しく説明する部分が、「とても」の部分になります。
これが、形容詞を修飾する副詞となります。
③副詞を修飾するとは?
例文を見て確認していきましょう。
Tom runs very fast.(トムはとても速く走る。)
という文を見ていきます。
「速く」というのは「走る」という動作を修飾する副詞です。
では、この「速く」という副詞をさらに詳しく説明するとどうなるでしょうか。
上記の文では、「とても」という部分が、「速く」というのを詳しく説明する部分になります。
速いというのはわかったとして、どれくらい速いかというと、「とても」速いんだ、ということになります。
この「とても」というのは、「速く」という副詞をより詳しく説明する副詞になります。
これが、副詞を修飾する副詞となります。
次に、副詞の位置についてです。
副詞がいまいちわからない原因の一つに、その位置が挙げられます。
英文を見て、どこに副詞があるの?と思うかもしれません。
実はこの副詞の位置、案外アバウトなんです。
だから余計にわかりづらくなる副詞ですが、いくつかのパターンがあるため、これをおさえていきましょう。
副詞の位置を考えるときは、まず動詞と副詞の位置関係からおさえていくと効果的です。
先ほどの例で考えると、
Tom runs fast.
というように、動詞の後に副詞が続きます。
このように、動詞の後に何も続かないのなら、そこに副詞を加えます。
Tom runs. で「トムは走る。」という文ですが、このrunsの後にfastをちょこっと加えるだけです。
動詞の前に副詞が入ることもあります。
例えば、
I slowly approached him.(私はゆっくり彼に近づいた。)
という文なら、動詞(approached)の前に副詞(slowly)が入ります。
approachedという動詞の後にhimが続いていますね。
このように、動詞の後に何か続くのなら、動詞の前に副詞を入れておきます。
そうすれば、動詞の後に続く語句を邪魔することなく、そのままにしておき、動詞の前に入れておいた副詞で説明を加えることができます。
上記の例なら、「彼に近づいた(approached him)」というまとまりを変えることなく、動詞のapproachの前にslowlyという副詞を入れます。
動詞がbe動詞なら、be動詞の後に副詞を入れます。
先ほどの例で、
He is very kind.
という文を見てみると、
副詞のveryはisというbe動詞の後に続きます。
次に助動詞があるときの副詞の位置です。
Tom can fluently speak English.(トムは英語を流ちょうに話すことができる。)
なら、副詞のfluently(流ちょうに)は、canという助動詞とspeakという動詞の間に入ります。
助動詞の後に副詞が続きます。
副詞の位置については、まずは動詞との位置関係、そして助動詞との位置関係で、イメージをつかんでおきましょう。
副詞は品詞の中でも頻出度が高いのに、いまいちピンとこないことが多いです。
まずは副詞の性質の基本を理解し、そして位置関係をおさえてみてください。
それだけでも副詞についての感じ方がぐっと変わってきます!