molってなんだろう?化学はまずmolを理解しよう!
化学をやっていてモル(mol)は避けて通れない難問ですよね。
モル(物質量)
原子量12の炭素12gに含まれる炭素原子の数(6.02×1023個)を基準とし、これと同じ数の粒子(分子・原子・イオン)の集まりを
1モル(mol)といいます。
物質1モルの質量は、原子量、分子量または式量にgをつけたものです。
たとえば・・・・・・・
水(H2O)1モルは18g、塩化ナトリウムは(NaCl)1モルは58.5gになります。
また、すべての気体1モルは、標準状態(0℃・1気圧)で約22,4ℓの体積を占め、その中に6.02×1023個の分子を含みます。
では少し問題
①二酸化炭素の分子量を求めよ。
C:12.01 O:16.00とする
*分子を構成している原子の原子量をすべて足したもの(総量)を分子量といいます。分子式から計算できます。
②塩化ナトリウムの式量を求めよ。
Na:22.99 Cl:35.45とする。
*塩化ナトリウム(NaCl)や塩化カリウム(KCl)などは原子ではなくイオンが結合した物質(イオン結晶)なので、分子はありません。
そのため、イオン結晶は組成式で、イオンはイオン式で表します。この場合原子量の総和を式量といいます。
解答
①CO2(二酸化炭素)の分子量は
炭素原子(原子量:12.01)1個 + 酸素原子(原子量:16.00)2個
1×12.01+2×16.00 =12.01+32.00 =44.01
②ナトリウム原子(原子量:22.99)1個 + 塩素原子(原子量:35.45)1個
1×22.99+1×35.45 = 58.44
となります。