天皇が神に誓う?!五箇条の御誓文の内容とは?!
なんで五箇条の御誓文ができたの?
五箇条の御誓文が公布されたのは、大政奉還、王政復古の大号令の翌年です。
この時代は、幕府が倒れ、新政府が樹立されるも、開国間もない日本は国内的、対外的に混乱していました。
そこで、明治天皇は新政府の基本方針を神々に誓うという形式で五箇条の御誓文を世に示したのです。
写真は、明治天皇が各大名を集めて誓っている様子です。
内容の前にまず年号をサックリ覚えちゃいましょう!
五箇条の御誓文が公布されたのは、1868年。
「一回やろうや五箇条の御誓文」と覚えましょう!
また、大政奉還が1867年ですので、その翌年と覚えておくと忘れにくくなりますよ。
次に五箇条の御誓文の内容です!
内容を説明する前に、五箇条の御誓文の原文を見ておきましょう。
原文の内容全部を覚える必要はないですが、資料問題が出た時などに一度サラッと目を通したことがあると、
何かと有利になります。
原文はこちらです。
一. 広ク会議ヲ興シ万機公論ニ決スベシ
一. 上下心ヲ一ニシテ盛ニ経綸ヲ行フベシ
一. 官武一途庶民ニ至ル迄各其志ヲ遂ゲ人心ヲシテ倦マザラシメン事ヲ要ス
一. 旧来ノ陋習ヲ破リ天地ノ公道ニ基クベシ
一. 智識ヲ世界ニ求メ大ニ皇基 ヲ振起スベシ
我国未曾有ノ改革ヲ為ントシ、朕躬ヲ以テ衆ニ先シ 天地神明ニ誓ヒ 大ニ斯国是ヲ定メ万民保全ノ道ヲ立ントス 衆亦此旨趣ニ基キ共心努力セヨ
これってどういう意味?
原文のままだと何言ってるのかわからないと思うので、わかりやすい説明をします。
広ク会議ヲ興シ万機公論ニ決スベシ : 広く人材を集めて会議を開き議論を行い、大事な事柄は全て公正な意見によって決めよう
上下心ヲ一ニシテ盛ニ経綸ヲ行フベシ : 身分の上下を問わず、心を一つにして積極的に国を治め整えましょう
官武一途庶民ニ至ル迄各其志ヲ遂ゲ人心ヲシテ倦マザラシメン事ヲ要ス : 武官や文官はいうまでもなく、一般の国民も、それそれの自分の職責を果たし、各自の志すところを達成できるように人々に希望を失わせないことが肝心。
旧来ノ陋習ヲ破リ天地ノ公道ニ基クベシ : これまでの悪い習慣を捨てて何事も普遍的な道理に基づいて行いましょう
識ヲ世界ニ求メ大ニ皇基 ヲ振起スベシ : 知識を世界に広めて天皇を中心とする麗しい国柄や伝統を大切にして大いに国を発展させましょう。
我国未曾有ノ改革ヲ為ントシ、朕躬ヲ以テ衆ニ先シ 天地神明ニ誓ヒ 大ニ斯国是ヲ定メ万民保全ノ道ヲ立ントス 衆亦此旨趣ニ基キ共心努力セヨ
:我が国は未だかつてない大変革を行おうとするにあたり、私はみずから天地の神々や祖先に近い、重大な決意のもとに国政に関するこの基本方針を定め、国民の生活を安定させる大道を確立しようとしているところです。皆さんもこの趣旨に基づき、心を合わせて努力してください。
五箇条の御誓文の内容の他に覚えておくべきことは?
由利公正が起草し、福岡孝弟が修正したものに、さらに木戸孝允が編集をして成立
五榜の掲示との違いを知りたい方はこちら!