英語の品詞はまず大まかなイメージを持つことから!種類を整理してみよう!
英語の品詞って、どんなものだと思いますか?
英語の語句は全部何かしらの品詞でできています。
しかし、その品詞にいったいどんな種類があってどんな働きがあるのかは、
意外に見落としがちな点でもあります。
ここでは、英語の数ある品詞をざっとまとめてみます。
まずは大まかなイメージを持ってみましょう!
品詞がどんなものか考えるときは、まず優先順位をつけてみましょう。
動詞や名詞、形容詞や副詞はしょっちゅう目にする品詞ですが、
こういうものからしっかりおさえていくことが大事です。
品詞の種類は、
名詞
動詞
形容詞
副詞
前置詞
疑問詞
助動詞
接続詞
代名詞
冠詞
となります。
1.名詞
物や人物などの名を示す品詞です。
school(学校)やpen(ペン)などの対象や物、Mary(メアリー)などの人名、Tokyo(東京)といった地名などが名詞です。
例えば、主語の「~は」の、「~」に当てはめることができるような、何かの物、対象になります。
2.動詞
be動詞の現在形とは?英語の基本となる重要ポイントをおさえよう!
be動詞の過去形とは?基本となる重要なポイントを整理しよう!
一般動詞の過去形とは?おさえておくべきポイントを整理しよう! 参照
動作を示す一般動詞と、状態を示すbe動詞があります。
一般動詞は動作のことで、write(書く)、run(走る)など、人や物がする動作を表します。
be動詞は、状態を示します。
I am a student.(私は生徒です。)
なら、be 動詞はamになります。
「私」というものが「生徒」であるということで、「私=生徒」という状態になりますが、
この状態を示すときに必要な動詞がbe動詞です。
上記の例で、be動詞を省略することはできません。
I a student.といっても意味は通じないのです。
「私」と「生徒」という語句である、Iとa studentの間に、amを入れないと、私が生徒であるという状態を示すことはできません。
これがbe動詞です。
日本語で言えば「です」「である」という部分に該当すると考えてもいいです。
日本語だったら「です」や「である」を省略して、「私は生徒」と言っても意味は通じそうですが、
英語で「~は…である」と言いたいなら、必ずbe動詞を入れないといけません。
一般動詞と違って何かの動作になるわけではないですが、状態を表す動詞として覚えておくべきものになります。
3.形容詞
(形容詞とは?名詞を修飾するという考え方を理解して覚えよう! 参照)
名詞を修飾する品詞です。
その名詞がどんなものなのかを詳しく説明する品詞になります。
beautiful lake(美しい湖)
なら、「湖(lake)」という名詞がどんなものなのかを詳しく表している品詞が、「美しい(beautiful)」という形容詞になります。
名詞を修飾するので、上記の例のように名詞の前に置けばいいですが、そうでない場合もあります。
先ほど説明したbe動詞がまた登場しますが、
That lake is beautiful.(あの湖は美しい。)
という文を考えてみましょう。
主語はThat lakeで「あの湖」になります。
そしてその湖がどんなものなのかを表す品詞として、形容詞のbeautifulを使い、「美しい」、となります。
「あの湖=美しい」という関係が成り立つので、ここでbe動詞を使います。
あの湖は美しい「です」
という意味として、必ずbe動詞を持ってきます。
形容詞はこのようにbe動詞の後に置き、be動詞とセットで状態を示すときにも使われます。
4.副詞
副詞はちょっとやっかいな品詞です。
(英語の副詞ってどんなもの?基本的なパターンに分けて考えてみよう! 参照)
副詞は、動詞、形容詞、副詞を修飾する品詞です。
Tom runs fast. (トムは速く走る。)
なら、「走る(runs)」という動作を「速く(fast)」という副詞で修飾し、詳しく説明しています。
これが動詞を修飾する副詞です。
He is very kind. (彼はとても親切です。)
という文なら、「彼(He)」が「親切(kind)」であるという状態を、さらに、「とても(very)」という副詞を使って、「とても親切」と詳しく説明しています。
これが形容詞を修飾する副詞です。
Tom runs very fast. (トムはとても速く走る。)
という文を見ていきます。
「速く(fast)」という副詞は上記の例で見たように、「走る(runs)」という動詞を説明しています。
この「速く」という副詞をさらに詳しく説明しているのが、「とても(very)」という副詞になります。
これによって「とても速く」ということになります。
これが、副詞を修飾する副詞です。
5.前置詞
(前置詞とは?基本的な働きやおさえておくべきポイントを覚えよう! 参照)
例えば、
I live in Tokyo. (私は東京に住んでいる。)
という文の、inが前置詞になります。
前置詞はこのように場所を示したりします。
他にも、
I arrived at school at seven. (私は七時に学校に着いた。)
という文なら、場所を示す品詞としてschoolの前にあるat、時を示す品詞としてsevenの前にあるatも、前置詞になります。
6.疑問詞
(疑問詞とは?英文の中での働きに注意して覚えていこう! 参照)
疑問詞とは、
who(誰が)
when(いつ)
where(どこで)
what(何)
why(なぜ)
how(どのように)
という、5W1Hと呼ばれるものや、
whose(誰の)
which(どっちの)
があります。
これらの疑問詞を使うと、通常の疑問文とはちょっと違い、
「~したのは誰か?」とか、「いつ~だったのか?」など、疑問がより具体的に表されています。
7.助動詞
(助動詞とは?基本的な事項をおさえて理解を深めよう! 参照)
助動詞とは、名前の通り、動詞を助ける品詞です。
can study(勉強できる)というように、「勉強する(study)」という動詞を補足説明して、「勉強できる(can study)」となります。
動詞の意味合いを助ける品詞です。
must study(勉強しなければならない)というのも、
mustという助動詞がstudyという動詞にくっついて、勉強「しなければならない」となります。
8.接続詞
(接続詞とは?文や語句をつなげるということのイメージをつかもう! 参照)
文章同士や語句同士を接続する品詞です。
I danced and Tom sang. (私は踊ってトムは歌った。)
なら、「私は踊った。(I danced.)」という文と、「トムは歌った。(Tom sang.)」という二つの文章が、andという接続詞によって接続されます。
Tom and I (トムと私)
なら、「トム(Tom)」と「私(I)」という語句が接続されます。
9.代名詞
(代名詞とは?問題でよく出る基本的な考え方をおさえていこう! 参照)
代名詞は、名詞の代わりになる品詞です。
例えば、he(彼)などが代名詞です。
「彼」という名前の人間ではなく、トム(Tom)や太郎(Taro)という名前の人間がいて、これら一人一人は「彼」という言葉で置き換えられます。
この「彼(he)」というのが代名詞です。
人物以外を示すときに使うit(それ)なども代名詞です。
代名詞は以下の通りです。
I、we、you、he、she、it、they
人物や物を表していますね。
10.冠詞
冠詞というのはなかなかイメージが持ちづらい品詞です。
以下、簡単に説明します。
冠詞は名詞の前にくる品詞ですが、a、an、theで示します。
基本的に単数の名詞の前に持ってくるもので、最初にa studentで一人の生徒、そしてのちに「その生徒は」と言うときには、the studentで「その生徒」となります。
theをつけると特定して説明できます。
以上、ざっと見てみましたが、まずはこの基本的な品詞の種類を覚えていきましょう。
最初から細かく品詞を勉強するより、まずは大まかに品詞をおさえていくことが大事です!
具体的なイメージを持ってみましょう!