whileとduringとforの違いとは?|英語勉強法
whileもduringもforも「~の間」という意味を持ちます。
しかし、この3つってどう違うのでしょうか?「~の間」という訳で同じなのに、何が違うのかって思いますよね。
このwhileとduringとforですが、明確な違いがあります!whileとduringとforのそれぞれの特徴と違いを、例文をふまえながら見ていきましょう。
ちなみにwhileとduringとamongの違いも知っておくと良いですよ!
三つの違いを知るには?
whileとduringとforの違いについて、
「~の間」という意味で使われるwhileは接続詞で、during、forは前置詞であるという違いがありますが、
品詞名で考えてもこんがらがるおそれがあります。
次のように考えましょう。
forとwhileとduringの違いを考えるには、その後に何か続くのかを考えることがポイントです。
このことを、以下、例文で見ていきます。
forについて
forは比較的楽にイメージが持ちやすいので、最初に説明していきます。
forの後には数詞が続きます。
例えば、
I have lived here for five years.(私は5年間ここに住んでいる。)
という文なら、forの後の語句にはfiveという数詞が含まれていますね。
このように、forを「~の間」と訳す場合には、数値を用いて期間を示します。
whileとduringの違いの基本は?
次に、whileとduringについてです。
この二つは関連が強いので、まずは二つの違いを大まかに見ていきましょう。
whileの後には、大まかにいうと「~が…する」というまとまりが続きます。
つまり、「~が…する間」という訳になります。
duringの後には名詞や名詞句といったまとまりが入ります。
「~が…する」というようなまとまりは入りません。
例えば、during our visitなら、our visit(私たちの訪問)という名詞句になり、
duringと合わせると「私たちの訪問の間に」となります。
それでは、両者の違いを詳しく見ていきましょう。
特にwhileがややこしいので、まずはwhileから順を追って説明します。
whileについて
whileの後には「~が…する」というまとまりが続きます。
以下の例文を見てみましょう。
Tom came while I was out.(私が外出していた間に、トムが来た。)
という文です。
whileの後には「~が…する」というまとまりが続きます。
この例でいえば、過去になって「私が外出した。(I was out.)」という出来事のまとまりが続き、
whileと合わせると「私が外出していた間に(while I was out)」となります。
過去になっていますが、「私が外出していた」というのは、「~が…する」というまとまりになります.
whileはこのように使用します。
whileを最初に持ってくることもできます。
While he was in London he bought this hat.(彼がロンドンにいた間に、彼はこの帽子を買った。)
という文でも、whileの後には、
「彼がロンドンにいた(he was in London)」というまとまりが来ますね。
ちなみに、今までの例は過去形ということで「彼がロンドンにいた」「私が外出していた間」と訳しましたが、
日本語訳としては、
「彼はロンドンにいる間にこの帽子を買った。」
「私が外出している間にトムは来た。」
のように訳しても問題ありません。
参考書によってはこのように自然に訳しているものが多いです。
ただ、英語は時制をしっかりとさせるため、意味としては「~にいた間」などになります。
いずれにせよ、whileの後には「~が…する」というまとまりが続きます。
このようなまとまりを「節」と表現するので、参考書にはよく、
「whileの後には節が来る」と書かれています。
duringについて
次にduringです。
whileのところで説明した例文をひっぱって説明します。
While he was in London he bought this hat.(彼はロンドンにいる間にこの帽子を買った。)
という文ですが、実はこれ、duringを使って表現できるんです。
わかりやすくするため、前後を変えます。
He bought this hat while he was in London.
としましょう。意味はもちろん同じです。(彼はロンドンにいる間にこの帽子を買った。)
duringを使うと以下のようになります。
He bought this hat during his stay in London.
となります。
さて、during以下に注目です。
during his stay in London
このhis stay in Londonというまとまり、「~が…する」という節になっていません。
his stayは、直訳すると「彼の滞在」となります。
in londonと合わせると、「彼のロンドンでの滞在」となります。
「~が…する」という節にはなりません。
そして、「彼の滞在」という部分の「滞在」は、れっきとした名詞です。
このような名詞が中心となったまとまりを名詞句と言います。
これは節ではありません。
「~が…する」という内容にはならないのです。
whileとduringを比較すると…
以上を踏まえ、whileとduringを比較します。
He bought this hat while he was in London.
He bought this hat during his stay in London.
両方とも意味は同じなんです。
whileを使った上の文を直訳すると、
「彼がロンドンにいた間に、彼はこの帽子を買った。」となり、
duringを使った下の文を直訳すると、
「彼は彼のロンドンでの滞在の間に、この帽子を買った。」となりますが、
要するに二つとも、
「彼はロンドンにいる間にこの帽子を買った。」になります。
このように、whileとduringは意味としては同じになることができますが、
後に続くものを考えると、文法的には明確な違いがはっきりと表れます。
さらに、意味として同じ文になることを考えると、書き換え問題で出やすいことになります。
上記の二つの文を相互に書き換えるような問題、並び替えの問題などが考えられます。
そして、もっと文章が複雑になったものの出題ももちろん考えられます。
ですが、基本は同じです。
まとめ
whileとduringとforの違いをおさえるには、まずforから理解していくと効果的です。
forは数値的な期間を示すので、そのように覚えておけば、他との比較がしやすくなります!
whileとduringについては、両者を比較しつつ例文で違いを見ていきましょう。
そして、この三つの違いを考えるときにとにかく大事なポイントは、
後に何が続くか、ということです。
まずは平易な英文から、forとwhileとduringの違いをおさえてみてください!