評論文読解のコツ⑤ 理由ってどうやって見つけるの?
評論文は筆者の主張を見つける試験です。
というのが大前提ですが、今回は応用編。
筆者の主張の次に問われやすい内容をおさえましょう。
筆者の主張の理由を見つけよう!
理由もまた、よく聞かれる項目の一つ。
「そんなのわかってるよ!」と思った方もいるでしょうか? 大事なことなので今一度おさらいしていきましょう。
理由が書かれる場所は、
理由を表す接続表現の直後
または
結果を表す接続表現の直前
「理由を聞かれているのに、”結果”の話が出てくるの……?」と思った方はいませんか?
そもそも理由と結果の関係は
理由(原因)があって結果が起こる、です。
理由ばかり気にして結果の表現を見失うと、解けない問題が出てきます。
理由の接続表現は「なぜならば~だから」
結果の接続表現は「したがって」「ゆえに」「よって」「だから」などです。
理由のほうは、「なぜならば」が省略されて「~だから」だけになることもありますね。
こういうときは間違えないように、「なぜならば」という言葉を自分で書き込んで、その直後が筆者の主張の理由だと考えるようにしましょう。
ここからは例文を使って覚えていきましょう。
私はご飯が食べたい。なぜならばおなかがすいているからだ。
この文章で「筆者はなぜご飯が食べたいのか?」と聞かれたとします。
もちろん、「なぜならば」のあと「おなかがすいているから」が答えですね。
こういうふうに出題されることもあります。
私はおなかがすいていた。だからご飯を食べた。
「筆者はなぜご飯を食べたのか?」と聞かれたとします。
「おなかがすいていたから」……「だから」の直前に書かれている内容ですね。
どんなに長く難しい文章でも、このルールは変わらないのです。
理由を答えるとき、どうしても「結果」の表現は忘れられがちです。
「なぜならば」さえ覚えておけば理由はOK、というわけにはいきません。
「したがって」「ゆえに」「よって」「だから」の結果表現をきちんとおさえましょう。
より詳しく知りたい方は以下のリンクへどうぞ。
評論文読解のコツ② 主張ってどうやって見つけるの?~逆接編~
評論文読解のコツ③ 主張ってどうやって見つけるの?~要約編~
評論文読解のコツ④ 主張ってどうやって見つけるの?~具体例編~