評論文読解のコツ④ 主張ってどうやって見つけるの?~具体例編~
評論文は、筆者の主張を見つける試験です。
ということを前提として、この記事を読んでいってください。
ここで紹介するのは、筆者の主張を見つける方法のひとつ。
ただし、若干応用編です。少しでも点数アップしたい方はここでライバルとの差をつけたいところ。
さて本題に入ります。
今回覚えてもらうのはこれ!
具体例表現の前後は主張!!
前後です。
しかし、ほとんどが具体例表現の前なので、覚えにくい人は「前!」とだけ覚えてしまって構いません。
具体例、これも現代文ではよく聞くワードですね。
「たとえば」という言葉を使ったり、使わずに具体例を羅列したりして、筆者の主張を補強する表現です。
日常会話から、その使い方を見てみましょう。
A「俺、Bちゃんのことが好きなんだよね」
C「へ~、どんなところが?」
A「優しいし、一緒にいて楽しいし、あと料理も上手い」
「楽しいし、一緒にいて楽しいし、あと料理も上手い」というのは、具体例の羅列です。
ここでAくんが言いたいのは、「Bちゃんのことが好き」ということ。
「Bちゃんのことが好き」という事実を正確に伝えるために、具体例を用いているのです。
逆に言えば、具体例の前に一番言いたいことが来ているということになります。
しかしときどき、具体例のあとに一番言いたいことが来ることもあるというのがちょっと厄介なところ。
余裕のある人には覚えて欲しい応用編です。
A「優しいし、一緒にいて楽しいし、料理も上手いし、もう本当にAちゃん大好き!!」
こういうパターンが、評論文でもありえるというわけです。
筆者「大気汚染が進み、ごみは増え、森は減っている。この星の環境問題は深刻だ」
言っている内容こそ違いますが、Aくんと筆者さん、具体例と言いたいことの順番は同じですね?
難しい文も簡単な会話も、言葉の使い方はそんなに変わらないのです。
まとめます。
評論文では筆者の主張を見つける。
主張は具体例表現の前によく来る。
ただしまれに、具体例表現の後ろに来る。
応用編まで覚えればさらに点数アップです!がんばりましょう。
より詳しく知りたい方は以下のリンクへどうぞ。
評論文読解のコツ② 主張ってどうやって見つけるの?~逆接編~