フィレンツェとメディチ家とは?ルネサンス|世界史勉強法
■フィレンツェとは
フィレンツェは、北イタリアのトスカナ平野の中心都市になります。
この町は、ルネサンス発祥の地であり、毛織物生産や貿易・金融業によって繁栄しました。
■ルネサンスの擁護者『メディチ家』
メディチ家は、当時のヨーロッパの大富豪一族であり、ルネサンスにおいて一番の擁護者でした。
そのため、フィレンツェの支配者として君臨し、さらに14世紀末から金融業で大きな成功を収め
フィレンツェが発展するのに伴い、その富を増やしていったと言われています。
また、メディチ家の出身者には、後のドイツ宗教改革の遠因となるローマ教皇のレオ10世(在位1513年~1521年)や
フランス王妃のカトリーヌ(1519年~1589年)といったヨーロッパ世界に大きな影響を与える者もいました。
そのメディチ家の基礎を築き上げたのが、コジモ=デ=メディチ(1389年~1464年)になります。
国家元首に就任したコジモはフィレンツェの発展に貢献し、アカデミー(プラトン学園)や図書館を開設などを行うことで
学者や芸術家などといった文化人を擁護し、ルネサンスの成立に大きく働き掛けました。
そして、ロレンツォ=デ=メディチ(1449年~1492年)の時代になると、ルネサンスは最盛期を迎えるのです。