同じようで全く別物!企業の3つの独占形態 コンツェルン編
企業の独占形態
カルテル
トラスト
コンツェルン
最後はコンツェルンです。
カルテル(http://withdom.jukendou.jp/articles/657)
トラスト(http://withdom.jukendou.jp/articles/692)
と合わせて読み、違いを理解しましょう。
コンツェルンとは・・・。
→複数の企業の株式を親会社が持ち、それら企業を実質的に支配すること。
→市場独占を直接の目的としない。
他の二つと違ってわかりやすいかもしれません。
親会社Aを用いて解説します。
親会社Aは飲料業界の大企業で多額の利益を上げています。
そこで、他の食品を取り扱う企業の株を買い傘下に置きました。
新たに企業設立ではなく、既存の企業を買うのがミソです。
コストを抑えて事業拡大ができます。
コンツェルンは合法の形態であり、日本にも多くのコンツェルンが存在します。
ホールディングス、フィナンシャルグループと呼ばれるものがそれです。
<ポイント>
・親会社の傘下にすること。
・市場独占ではなく事業拡大が目的
最後に復習として問題です。正しいものはどれでしょう。
①カルテルとは、株を持ち合い企業を一つにする形態である。
②コンツェルンとは、個々の企業を傘下にいれて市場を支配することを目的とする。
③3つの独占形態は独占禁止法で禁止されている。
④トラストでは、新たに持ち株会社を設立することがある。
以下、解答と解説です。
正解は④です。
①→トラストの説明です。
②→市場支配ではなく、事業拡大の意向が強いです。
③→カルテルと過度なトラスト以外は禁止されていない。