次数下げの方法!やり方さえ押さえれば楽勝!|数学勉強法
よくある練習問題を1つ拝借してきた。 参照元「ニューアクションω 数学Ⅰ+A」
のとき,の値を求めたい。
先ずは直接代入してみよう。
後半で紹介する「次数下げの手法」を使えると,どうして嬉しいのか,その利便性を痛感する為にも,
このステップは省かないで頂きたい。
ゆえに与えられた式の値は,
・・・(答)
この計算を誤る事無く,迅速に,こなす自信のある人にとっては,
ひょっとしたら「次数下げの手法」など,何のメリットも感じられないかも知れない。
個人的な好みにもよるので,もしどうしても「次数下げの手法」を使いたくなければ,
もちろん,上記のように直接代入して答えを求めたとしても,
この問題の答えとしては「〇」である。
ただ,他に方法を知らずに,面倒な計算を頑張ってやっている諸君には,是非とも実際に手を動かして,これから紹介する解法と,
上記の直接代入する方法と,果たしてどちらが楽ちんか,体感してもらいたい。
無理数の高次計算は,値が0となる2次式を利用せよ
参照元「ニューアクションω 数学Ⅰ+A」
※このように両辺を二乗すれば無理数(すなわちルート√ ̄)が解消される形に式変形しておく。
実際に両辺を二乗すると,
と,値が0となる2次式を作る事ができる。
これを利用して,与えられた式の値を求める事を考える。
ここで「整式を整式で割る」という作業が必要になるので,これが分からない場合は,別途復習して欲しい。
を計算すると,
商が, で,余りが, である。
つまり,与式
と言うことになり,条件
のときは,
の部分が0になるので,実際に代入して計算すべきは,
の部分だけで良いことになる。
4次式に代入する問題が1次式に代入する問題に変わった。
これが「次数下げの手法」と呼ばれる所以である。
従って,
・・・(答)
前述したように,この方法でメリットを感じるか否かは,概して個人差があるものなので,
「絶対この方法を用いた方が得である」などと断定できたものではない。
但し,筆者の経験上,この方法を用いた方が遥かにスピーディーでミスが少ない。
「次数下げの手法」のメリットを感じられるくらい,より複雑な類題に挑戦してみて欲しいと思う。