国家の三要素とは?主権についても説明してみた|政治経済勉強法
1、領域
国を範囲を決めないと問題になります。だから、その国の範囲を決めます。
1、領土
2、領空(領土・領海の上空)
日本の場合、米軍空軍の活動領域に対しては、日本の飛行機は入れません。
3、領海(領土の海岸から12海里)
そして、経済水域(漁などの経済が出来る。他の国が経済活動できない領域)が、海岸から200海里
しかし、国により200海里以内に、隣の国の領土があることも。その場合は、両国で話し合い、決めます。
2、人民
もちろん、人が必要なためです。
3、主権
主権。統治権とも言います。
対 内 的主権は、最高性を求めます。これは、国政の最高意志決定権です。日本でいう国会です。
国会よりも上の統制機関があると、そっちが最高意志決定権になります。
対 外 的主権は、独立性が求められます。これは、内政不干渉で、日本の制度を他国が変えろ! とは、できません。
逆も同じです。
しかし、アメリカが年次要項書を毎年日本に送り、それに日本が従っている事もあります。
小泉内閣で郵政民営化を議論した際も、アメリカの要求がありました。
(ただし、これはアメリカから要求されたから、か、小泉総理が考えていたのか。後者ということになっています)
ただし、国連で決まったことについては……。
もちろん内政不干渉なため、国連で決まった事を無視できますが、それでいいの? と他国から批判が来る場合もあります。
この考えは、ジャン・ボーダンの「国家論」に基づいています。
ここで、おさらい問題
Q 国家に必要な3要素。誰が唱えた?
Q 3要素。主権。対内的主権。対外的主権とは?
Q 国家の領域3種類は?
――を説明せよ。
解答
ジャン・ボーダンの「国家論」により、国家に必要な3要素が唱えられました。
その3要素。領土・人民・主権とあり、
その主権のうち、対内的主権は国政の最高意志決定権。対外的主権は内政不干渉。
また、国の領域は領土、領空、領海とあり、領海は領土海岸から12海里。領空は領土領海の上空になります。
――と、なります。