ウィーン体制をわかりやすく!ナショナリズムも|世界史勉強法
はじめに
ウイーン体制とは、社会をフランス革命以前の状態に戻し、ヨーロッパ各国の支配者層たちが権力を戻そうとする
保守的な政治体制だということは覚えていますか?
これに対して、富裕市民や資本家からなる『ブルジョワジー』と『一般民衆』が対立したのですが、
彼らの行動の根底にあった思想が自由主義とナショナリズムの2つになります。
自由主義とは
個人の自由や平等を実現し、参政権・所有権・経済活動の自由を得ようという思想のことを自由主義と言います。
また、経済発展に伴い豊かになったブルジョワジーが、支配層の貴族や地主に対抗しようとする思想にもなっているのです
ナショナリズムとは
ナショナリズムは『国民主義』と『民族主義』の2つの意味を持っています。
国民主義⇒ドイツやイタリアなどのように長い期間分裂状態であった民族が、統一国家を作ろうと働く思想になります。
民族主義⇒大国に支配されている民族が、自立や独立を目指した考え方で、マジャール人やポーランド人のように
オーストリアに支配されていた人々が持った思想になります。
最後に
これらの思想は、フランス革命やナポレオン時代に起きた多くの混乱や変化の中で、言葉や風習などといった文化や
歴史を共有している人々の間に国に従おうという意識が芽生えたことから、国民意識が高まったことで成立したと言えます。