百年戦争でイギリス軍が使用した長弓ロングボウ|世界史勉強法
弓の性能の差が決定的な勝利をもたらした
百年戦争の戦いの一つに、1346年クレシーの戦いがある。
この戦いは、イングランド軍とフランス軍の間に起こったのだけど、武器の違いがイングランド軍に決定的な勝利をもたらしたんだ。
この戦いが起きたのはフランスの北部で、イングランド軍が追いかけてくるフランス軍を迎え撃つ形になったよ。
地形は、イングランド軍が丘の上にいて、フランス軍は丘の下にいた。
軍勢はフランス軍のほうが2倍くらい多かった。
イングランド軍とイギリス軍で違ったのは弓の性能なんだ。
イングランド軍は長弓(ロングボウ)、フランス軍は弩弓(クロスボウ)というの弓を使ったんだ。
まっすぐ矢を飛ばすと、弩弓のほうが威力があるのだけどフランス軍は丘の下にいたから、斜め上に向けて
矢を射たなければならなかった。また、弩弓は、一度発射すると、先端の輪の部分に足をかけて弦を巻き上げて矢を装填してと、
何かと手順が多く、次を射るまでに時間がかかる。
これがフランスにとって最悪の結果を招いたんだ。
弓矢というのは重力の影響を受けやすい武器なんだ。
丘に陣取ったイングランド軍の矢は重力の影響で威力がアップし、遠くまで飛ぶ。
丘の下のフランス軍が放った矢は、重力の影響で威力が落ちて、イングランド軍の手前で落ちる。
その上、長弓は1分間に6-10発矢を射れるけど、弩弓はせいぜい1-2発。
イングランド軍はフランス軍の上に矢の雨をふらせ、フランス軍を圧倒!
百年戦争初期でイングランド軍が圧倒的に有利だったのは、弓の性能の違いが大きいと覚えよう。
クレシーの戦いは、その差がはっきりと表れた戦いだと覚えよう。