説明できる!?タンパク質の変性の仕組みは?
タンパク質の変性の仕組みって知ってますか?
入試で問われたらどうする?
答えられない人が多いかと思いますから、説明していきます。
タンパク質は水素結合、イオン結合などで高次構造を形成しています。
そのなかでも、立体構造の形成には水素結合が重要です。
しかし、この水素結合は、親水性であるために、近くにある水分子の運動により強い影響を受けます。
このため、タンパク質は熱変性をするのです。 (そのこともあって親水性タンパク質は熱変性しやすいのです。)
これらの結合が、熱や化学物質により破壊されると、αへリックス構造、βシート構造などの二次構造が破壊されます。 この二次構造が破壊されると、タンパク質は変性してしまいます。
では、なぜ変性するのか。
変性する理由はいくつかありますが、代表的なものをあげると、
「立体構造が変わると、電気的な力の配置が変わることで電気的な性質がかわるから」
「立体構造がかわると、もともと結合できていた他の物質と結合できなくなるから」
です。
2つ目は、酵素活性をもつタンパク質によく当てはまる理由です。
大学入試では、案外問われやすい問題です。
大学で学習する「生物化学」という学問は、今最も注目されている学問のひとつです。
生物化学では、タンパク質についてよく扱うため、このような問題がよくでやすいのです。
しっかり覚えておきましょう。