神経鞘(髄鞘)は跳躍伝導があるので早いのだ!|生物勉強法
神経鞘(髄鞘)によって伝達が早まるのはなぜなのか。
結論から書くと、
有髄神経は髄鞘と髄鞘の間にあるランビエ絞輪を跳躍伝導するため、伝達速度が速くなるから、なのです。
神経鞘(髄鞘)は、軸索に何重にも巻き付いていて、電線の周りを包む絶縁体の役割をしているもので、電気信号が混ざらないようにする働きをしています。
この神経鞘(髄鞘)は一定の間隔で途切れていて、軸索が露出した部分がくびれのようになっています。
このくびれの部分を『ランビエ絞輪』と呼び、電気信号がくびれからくびれへと神経鞘(髄鞘)を飛び越えて伝わっていく『跳躍伝導』によって伝導速度を速めることができます。
つまり、
細胞膜に沿って通過する無髄神経よりも、跳躍伝導の仕組みを持つ有髄神経の方がより伝達スピードが早くなるということになります。