【入試頻出‼】レトロウイルスと逆転写酵素って何だ!?
レトロウイルスと逆転写酵素のお話です。
入試で出やすい問題の1つなのでよく覚えておきましょう。
■レトロウィルスとは
逆転写酵素をもつウイルスのことを言います。
レトロウイルスは、遺伝情報としてDNAではなく、RNAをもっている唯一の生物種です。
レトロウイルスの例として有名なのは、エイズウイルスです。
では、レトロウイルスの説明でも出てきた逆転写酵素とはいったいなんなのでしょうか。
■逆転写酵素とは
エイズウイルスを例に上げると、感染したヒトのDNAに、自分の遺伝情報であるRNAをもとにして作ったDNA配列を組み込む酵素のことです。
つまり、エイズウイルスに感染したヒトのDNAの中には、逆転写酵素によってエイズウイルスの遺伝情報が組み込まれてしまうのです。
■[逆転写酵素の名前の由来]
DNAの転写というのは本来、DNAをもとにしてRNAをつくることを言います。
しかし、レトロウイルスは、RNAをもとにしてDNAを合成し、さらにそれを宿主のDNAに組み込んでいます。
これが、本来の転写と真逆のしくみであるために、「逆転写酵素」と呼ばれるようになりました。
今回はここで終わりです。
すこし複雑な話かもしれませんが、覚えておくと役に立つと思います。
絶対に覚えておきましょう。