南下政策をロシアがした理由とは?簡単に解説|世界史勉強法
ロシアは、不凍港(凍らない港)を目的として南下政策を始めた。
大国ロシアが港を得て海洋進出をしてくることは、当時の各国にとってかなりの脅威だったから、
ヨーロッパの各国はなんとかしてこれを阻止しようとする。
この南下政策を阻止しようとする対立が、この時期の国際衝突の大きな理由の一つ。
【ヨーロッパにおける南下政策】
ロシアは、ヨーロッパでの南下を進めるために様々な外交や戦争を行った。
- オスマン帝国との外交政策
- クリミア戦争
- エジプト・トルコ戦争
- 露土戦争
- シベリア鉄道の建設
このようにいくつもの外交政策や戦争を繰り返して、ロシアは南下政策を進める。
ここで転機となったのは『露土戦争』
【対アジアへの方向転換】
露土戦争の後、ロシアはバルカン半島の支配権を得る。
だけど、これに危機感をもったドイツ帝国が、バルカン半島への支配を破棄させる。
これによってヨーロッパでの南下政策に限界を感じたロシアは、弱体化していた清国、極東への南下政策に方向転換をするようになったってわけだ!