相対質量と原子量の違いは?定義を確認しよう|化学勉強法
相対質量と原子量って似た意味の言葉で混乱しやすい言葉の1つです。
でも、この言葉には「微妙な意味の違い」があるんです。
最初に言っておきますが、これ
知っておかないと、筆記試験でコケます。
マークシート方式の試験では解けたからOK!何て思ってると本当に痛い目見ます。
二次試験は、こういう「微妙な意味の違い」を説明できるか?ということと、受験生の「日本語力」を見るために、こういうややこしい言葉の意味を説明させようとします。
前置きが長くなりましたが、説明に入ります。
まずは相対質量について。
相対質量とは、炭素の質量を便宜的に12として設定して、それを基準にして他の原子の質量を決めたときの質量のことです。
原子量の説明に入る前に、「同位体」のことについて理解しておいてもらう必要があります。
同位体については、以下のページで説明しているので、参考にしてください。
http://withdom.jukendou.jp/articles/71
それでは、原子量の説明に入ります。
ここで考えてもらいたいことがあります。
同位体は、それぞれ異なった相対質量の値を持ちます。ですが、それではややこしいと思いませんか?
大量にある原子のなかで、
「この炭素は12で…この炭素は14で…」
何て言ってると結局その原子の質量っていくらなの?ってことになりますね(笑)
そこでこのややこしさを解消するためにできたのが、「原子量」の考え方です。
原子量は、ある原子のすべての同位体の相対質量の平均をとったものです。
自然界にどれだけその同位体が存在するのかを示す「存在比」もあわせて考えて、原子量は求められるのですが、入試では原子量を求める問題は出題されないので、ここでは詳しくは説明しません。
少し長くなりましたが、最後まで読んでくださってありがとうございます!
この記事で説明したことをしっかりと理解して、入試で点数をgetしてください!