受験勉強を始める君へ「大切なものはすべて自分の中にある」
自分をみつめよう
まず自分は何が得意か(好きか)、これが一番大切です。苦手なことは何か、自分が学びたいことは何か、どんな分野が自分に向いているか。今までの自分を振り返って考えてみましょう。それが進路選択のヒントになります。そもそも本当に大学に行きたいのか、自分は理(文)系を選んだが本当にそれでいいのか、というところまで徹底的に考えましょう。親や兄弟の客観的な意見を参考にしても良いでしょう。自分の性格や適性をつかんでいないと前には進めません。
データを集めよう
ネットを使って自分の関心のある(好きな)学部・学科を調べましょう。卒業後の進路も参考にして、自分が進む進路をなるべく明確にしましょう。気に入った職業まで見つかったのならば話は早いですが、多くは漠然としたものでしょう。とにかく大学で何を学びたいか。これを自分で納得のいくまでつきつめましょう。
目標が決まれば半分は実現したようなもの
「○○大学の〇〇学部○○学科に進みたい」という具体的な目標が定まれば、あとはその目標に向けて前に進むだけです。赤本で受験科目や過去問に目を通し、対策を練ります。
入試で全科目満点を取る必要はないのです。全科目平均で70点台をめざせば合格圏です。
まずは英語。苦手な人は英語Ⅰの教科書を
受験で一番差がつくのは英語です。英語が苦手な人は1年生で使った英語Ⅰの英文をlesson単位で通読してみましょう。ノートを1冊用意し、そこにわからない単語や訳せない英文を書き出しましょう。辞書や参考書を活用してすべての疑問点を解決します。書き出した内容はすべて覚えましょう。英文と一緒に覚えると効果的です。暗記することが苦痛でも毎日一定量を覚える努力を重ねましょう。英単語を20回書くのを1セットにして、覚えるまで何セットも繰り返すとか、作業を決めて暗記します。1つのレッスンの内容を5日~1週間程度でこなしましょう。
英語Ⅰの次は英語Ⅱ
英語Ⅰが終わったら英語Ⅱを同様に学習します。英語Ⅰが分からないという人は中学の教科書にまでさかのぼる必要があります。英語は積み重ねの教科なのでためらわず自分が分かるところまでさかのぼる勇気が必要です。やり方は英語Ⅰで述べたのと同じです。ここまで来て初めて大学入試対策の参考書や問題集をとけるレベルに達すると考えてよいでしょう。11月くらいまでに英語Ⅰ・Ⅱをマスターしましょう。
英文法の教科書は受験勉強の宝
英語が得意な人も苦手な人も英文法をしっかり身に着けることが必須です。目次をみて自分が理解していると思う項目には〇をつけ、自信がないと思う項目には×をつけます。たいてい文法の教科書は左右見開きで左が説明、右に練習問題という構成になっていると思います。×をつけた項目の問題を解いてわからないところは右の説明を参考にするという要領で復習しましょう。
基本5文型・動詞・接続詞・関係詞は必須
これらの文法事項は英語を読み書きする際に必要な情報が詰まっています。読解や英作文対策にもなりますので必ずマスターしましょう。
英語の先生を活用しよう
英語の勉強で分からないところがあれば授業とは関係なくても先生に積極的に質問に行きましょう。せっかく学校に先生がいるのですから大いに活用するべきです。英語学習の強い味方になってくれることでしょう。
毎日の授業を大切に
受験生の中には受験が近づくと、授業中に内職をする人がいますが、これは大間違いです。学校の授業は受験の基本になります。基本なくして、入試レベルの問題を解くことはできません。特に受験する科目や英語の授業は真剣に聞きましょう。宿題、小テストは完璧にこなしましょう。ここを無視して塾を優先し、どっちつかずになる受験生が意外と多いのです。
Eテレの「受験の花道」はおすすめ!
毎週土曜日朝10時からEテレ2チャンネルで放送されています。高校生や受験生に寄り添い、勉強方法や受験対策、悩みの解決方法などを教えてくれます。受験生必見です!
まとめ
大学に入ることが受験の目標ではありません。大学に行ってからが本当の勝負です。高校生が自分の進路を見極めて職業選択までできるとは到底思えません。ここまでの選択は親の影響も大きかったことでしょう。これからの進路は全て自分自身で選んでいくのです。ひょっとすると成り行きまかせになるのかもしれません。でも長い目で見た時、自分の望む選択肢を選んで進んでいくものです。それが正解かどうかはだれにもわかりません。与えられた環境で常に全力を尽くす、これが一番大切なことだと思います。すべての答えは自分の中にあります。