勉強法 大学受験の失敗談。保護者の過干渉、無関心には要注意!

大学受験の失敗談。保護者の過干渉、無関心には要注意!

大学受験の失敗談。保護者の過干渉、無関心には要注意!

成功談は見た!!……では失敗談は?

受験についての悩みは尽きませんよね。 様々な書籍などを見て参考になさっている方も多いかもしれません。 ビリから逆転したり、受験成功の為に親がしたことをまとめたり、本当に色々あります。 ただ、成功例と比較して、「なんであんたはできないの!?」なんていうと、子供のモチベーションを下げてしまいますし、親子の溝が深まりかねません。 失敗例を見て、そうならないようにする、ということも一つ考えてみてください。

保護者が過干渉

塾は保護者が決める。 志望校は保護者が決める。 子供がやりたいと言っても、それはダメだ、うまくいかないと否定する。

こうやって書くと、そんなことはうちではない、そんな風に感じるかもしれません。 しかし、保護者なりに子供の未来を心配して、思わず言っていることがあります。 ただ、受験というものは子供が精神的に自立に向かっていくプロセスです。 子供の考えを尊重し、そこに人生の先輩としてアドバイスをする。 保護者が答えを提示するのではなく、考える機会を与える、ということを忘れないでください。 保護者が決めたことに従うばかりの子供は自分で決定する機会が失われ、自分自身の人生に能動的になれません。 働き出すときに能動的に自分から動けないと、就職活動でつまずいてしまったり、すぐに退職という道を選ぶことになってしまうかもしれません。 子供の精神的成長のためにも、考えるヒントを与えるように心がけてください。

保護者が不干渉(無関心)

先ほどと真逆の内容になりますね。 子供が勉強を頑張るのは自分のためで当たり前だ、そんな考えをお持ちの保護者もいらっしゃると思います。 ですが、「あんたの人生、勝手にしな」という態度では、子供自身が頑張ろうという思いを持てません。 人間誰にでも、認められたいという思いがあります。 ここで頑張れないならそれまでと感じるかもしれませんが、子供には成功体験が必要です。 周りのバックアップを受けながら、受験を乗り越えたという成功体験が、自分の人生をよりよくするために頑張ろうという原動力を生みます。

また、好きにしろという場合、水と同様に低きに流れてしまうこともあります。 子供には先を見通す力が、経験が足りません。 今楽だから、楽しいからと未来の可能性を潰してしまうような選択肢を選んでしまうことがあります。 あくまでアドバイザーとして、適切な距離を探ってみてください。 正しい距離、というものはありません。 保護者として長く子供と付き合ってきた経験があれば、きっと正しい距離をつかむことができます。

塾・予備校を転々とする

塾・予備校の流浪の民となっている人、いませんか? 塾・予備校を変えることが悪い、ということではありません。 しかし、成績が伸びないから塾・予備校をすぐに変えるという状態ですと、逆効果になります。 学力を上げるために必要なことは、優れた塾・予備校ではありません。 子供自身がどれだけがんばれるか、ということです。 もちろん、より効果的に学習をするために塾・予備校をよく考えて選ぶ、違うならば変えるということは悪いことではありませんが、その前に、子供自身が頑張っているか、よく見てください。 塾・予備校で指示されたことをしっかり頑張っているのに上がらない、ということであれば、別の塾・予備校を選ぶこともありでしょうが、そもそも塾・予備校で求められた学習をしていないということであれば、保護者が向き合うべきは塾ではなく子供でしょう。

完璧主義

参考書を完璧にする、ということができれば学力はどんどん上がります。 が、ここでいう完璧主義というのは、失敗を嫌がるタイプのことです。 問題を間違えることは、自分自身のストレスになりますし、そこから分析→理解→定着といった作業が増えます。 そのため、問題を取り組み丸つけして終了、という学習習慣の人にとっては負担に感じられます。 そういった作業がいやだ、でも勉強した気になりたい、そんな人はできる難易度の問題を繰り返し解くようになります。 勉強に時間を割いているのに学力が上がらない、そんな人は難しい内容に挑戦し、それをしっかり定着させるようにしなければなりません。 簡単な問題集を完璧にする、それは無駄なことではありませんが、それだけで合格点には届きません。 学習には失敗がつきものです。

お子さんがしっかり勉強をしているのに、問題をやっていても丸が多いのに、そんな場合は適切な難易度かどうかを見てあげてください。 難しい場合、一緒にインターネットなどで検索してみましょう。

我が強い

日本人は主張ができないなんてことがよく言われます。 そうした中で、我が強いというのは強みになるように感じるかもしれません。 ただ、我が強いといっても、他人の意見を素直に受け入れることができない人は受験に失敗しやすいです。 誰しも自分の誤りは認めたくないものです。 しかし、それを認められない頑なな人は自分以外に責任を求めようとしてしまいます。 自分を省みて変えることができなければ、改善することもできません。 勉強方法でアドバイスをもらっても、それを素直に受け取ることができない。 成績が上がらないのは学校の授業が悪いからだと思う。 こんなことが起きてしまいます。

もしもお子さんが「あれが悪い」「これが悪い」「自分は勉強しているのに」ということを言っているのであれば、保護者としてはっきり厳しく「原因はあなたにもあるよ」と伝えてあげてください。

まとめ

ここまであげた例に共通するのが、 ①考えることが少ない ②変化に抵抗がある ということでしょうか。

保護者としては、考えるきっかけを与えることを意識してアドバイスをしてあげてください。 そして、変化する後押しをしてあげれば、子供は受験をきっかけに成長をすることができます。 受験は辛く厳しいもので、また大学受験制度は批判を受けることも多くあります。 その是非については今回は触れませんが、そのようなものでも子供自身の成長に生かすことができれば良いですね。