記憶に残る人の授業の共通点とは!?先生はネタ帳を持っていますか?
記憶に残る人の話の共通点とはなんでしょう
「あの先生、~の話が好きだったよね」と何十年経っても忘れていない先生の話ありますね。どうして記憶に残るのか、(何度も何度もそればっかりだったという悪い例は別として…)
聞いている人のピントがあう、「際立ったエピソードがある」とう共通点があります。
それから、「自分に当てはめて考えさせられた」事も人は忘れにくいと言われています。
つまり、その1で言ったようにピントを定めず全体を解説するのはやめましょう。
例えば2問の問題をピックアップしたとします。
この2問を生徒の記憶に残し、次出会った時に「あああの問題だ!」と思い出せる経験を繰り返していくと、生徒はその教科にどんどん魅力を見出していけると思います。
①ネタ帳を持っているか
ピックアップした問題に対して、解説集と同じような事しか言えなければ、先生はいりません。では、例えば英語で「現在完了形」と言えばこの話、あの話、と頭のネタ帳から記憶に残るエピソードが出てくる必要がありますね。その為にはいつもアンテナをはってないといけません。
それは自分が好きなもの、生徒達がすきなものであれば、なんでもいいと思います。生徒の想像が膨らみそうな例で説明する為にはネタ集めはどの教師にも必要だと思います。
例えばTVの恋愛ドラマのセリフから引用する。話しは一時的にそれ、全然違う恋愛論になってもいいのです、それを含めて、どんな気持ちでこの言葉を使い分けるのかが記憶に残れば。
②オリジナルを作らせる
記憶に残るものとして、もう一つ「自分に置き換えて考えた」「自分で考えて作った」などオリジナルの身近な記憶へ変換させる事です。
例えば間違った単語5個あったとして、私はそれを忘れない為に、無理やりその5個の単語が入った文章を作文していました。関連の無い5個の単語だとやたらハチャメチャな話になりますが、これが忘れないのです。
なので、生徒にも間違ったものを使って自分で、オリジナル文を作る事はよくやる展開の手段でした。
③実務的な事への使用例をあげる
工業校の数学の授業を参観した時に、「こんな事を先生が教えてくれていたら、私は数学をもっと好きになれたのに」なんて悔やんだ事があります。そこでは、高校生当時、一体これは何の意味があるのか??と思いながら必死に覚えた数式たちが、より橋の強度を高めるための角度などを算出する「土木」の分野において有意義に・実務的に展開されていたからです。
人は使えると思う情報は必死に記憶しますが、これは自分の人生に何の関係があるのだろうというものへの関心は薄いものです。
その為には、教師も様々な分野の社会で・自分の指導分野がどう展開し、今世界がどう動いているか、受験に使えるという実務性以外に、ここでも「ネタ」が必要だと思います。
まとめ
受験生は本来自分で学習するものですし、ちょっと検索すればいろんなところに答えが転がっている時代です。答えを提示するだけでは先生の仕事は不十分だと思います。1つ間違った、それを次は間違えない、それが受験勉強の基礎ですので、その問題が記憶に残るイメージングをして具体的に自分のものにするお手伝いをしなければなりません。そのためには、先生にはたくさんの引き出しが必要です。
そして「この文法見ると必ずあの先生の話を思い出す」そうなってくれたら、素晴らしいなと思います。