受験期の徹夜っていいの?睡眠時間どうしよう…
寝ないで勉強した方がいいの?
寝ないで勉強しなくては,と思う受験生の方は非常に多いです。これまで家庭教師,塾講師,各種教育機関の講師として働いてきましたが,「寝ないで勉強しても内容が頭に残らなかった」という多くの声を聞いてきました。
人間には脳を休める時間が必要ですので,寝ないで勉強するのは非効率的であると言わざるを得ません。
受験勉強や試験勉強の時に備えて,自分の睡眠について見直してみましょう。
睡眠について,私の経験やこれまで調べたりしたことから4つのポイントをまとめました。
①自分に最適な睡眠時間を知る
全ての人が8時間寝なくてはいけない,ということはありません。人によっては4時間で良い人、逆に10時間は寝ないと一日活動できない人,という方にもお会いした事があります。
最適な睡眠時間というのは個人差がありますが,勉強時間の確保のために睡眠時間を削ったからといって確かな学習成果につながるとは言えません。
何時間睡眠のときが,一番充実して一日過ごせるか,自分にとって最適な睡眠時間を見直してみると良いでしょう。
②ほどよい仮眠を取り入れる
15分~20分ほどの仮眠(昼寝)が脳を活性化させることが研究結果からも報告されています。ほんの少し仮眠を取り入れることで,思ったよりも頭がすっきりします。
最初に話を聞いたときは私も信じられませんでしたが,実際に仮眠を取り入れてからは驚くほどその後の活動に効率よく取り組めるようになりました。勉強中に行き詰ったときには,ほんの少しの仮眠を取り入れてみても良いかもしれません。
(但し,授業中に仮眠してはいけませんよ!)
③90分区切りで睡眠時間を決めてみる
人間の睡眠には,レム睡眠(身体が寝ているとき)とノンレム睡眠(頭が寝ているとき)という2つの睡眠パターンがあるそうです。このサイクルはおよそ90分単位で切り替わると言われています。つまり,90分(1時間半),180分(3時間),270分(4時間半),360分(6時間),450分(7時間半),という区切りで脳が覚醒する瞬間があるということです。
この90分のサイクルをうまく取り入れて睡眠時間を決めると,思ったよりもすっきりと目覚めることができます。最初にこれを知ったときは半信半疑でしたが,実際に生活に取り入れてからは目覚めが非常に良くなりました。ぜひ一度,試してみてほしいと思います。
④『寝ないで勉強するのは偉い』は妄想
寝ないで勉強するのが偉い,というのは妄想です。
しっかりと良質の睡眠を取ることは学習効率を向上させます。
ずっと電源を入れっぱなしの機械は消耗が激しいのと同じように,人間の頭もしっかり休めて電源オフにする時間がなくては身体を壊してしまいます。
寝るときはしっかり寝て頭と身体を休めることが,受験を乗り切るために欠かせません。
どうしても寝られないときは…
緊張して寝られないときもあるかもしれませんね。
でもそれは,あなたが真剣に受験勉強に取り組んでいる証拠です!
寝られないときは,受験勉強に真剣に取り組んでいる自分をしっかり褒めてあげましょう。
勉強する時間と寝る時間のメリハリをつけて,頑張ってくださいね!
生活習慣を整えることも,長い受験勉強を乗り切るためにはとっても大切なことですよ。