【保存版】浪人で文転しても合格できる?メリットや合格可能性を高める方法を詳しく解説
「浪人で文転しようか悩んでいる…」
「文転したらもっとランクの高い大学に合格できる?」
「浪人で文転しても合格に導いてくれる塾を探している」
と考えている方もいるのではないでしょうか?
大学受験において「文転」は非常に大きな決断で、さらに浪人生となれば「本当にしても良いのか」と悩みますよね。
しかし、デメリットを理解したうえで戦略を立てれば、浪人で文転しても志望校への合格は可能です。
そこで、この記事では以下の内容について解説します。
- 浪人で文転する理由
- メリット
- デメリット
- 選択科目について
- 合格可能性を高める方法
この記事を読めば、浪人で文転する人が合格するために何をすれば良いのか、わかるようになるでしょう。ぜひ、最後までお読みください。
浪人で文転する理由3選
浪人生が「文転したい」と考えるのは、なぜなのでしょうか?
こちらでは、よくある理由を3つ紹介します。
- 入りたい学部が文系になったから
- 理系科目が苦手だから
- 文系科目が得意だから
ご自身が文転したい理由を再確認し、慎重に検討しましょう。それぞれ詳しく確認していきます。
1.入りたい学部が文系になったから
「現役時代とは違う学部を目指したい」「学びたい分野が変わった」という場合には、浪人生であっても文転することをおすすめします。
そのまま理系でいてもモチベーションが上がらず、成績が下がる可能性もあるからです。
また、経済学部や心理学部など大学入学後に理系科目の知識が必要になることもあるので、現役時代に学んだことは決して無駄にはなりません。
大学受験はゴールではなく通過点であることを忘れずに、自分の学びたいことに基づいて理系・文系を選択しましょう。
2.理系科目が苦手だから
「数学・理科の成績がどうしても上がらない」「文転したら理系科目を勉強しなくて済む」という理由で文転を考えてる場合は、要注意です。
実際、文系の方が受験科目・範囲は少ないことが多く、勉強の負担も軽いです。ところが、文転すると新たに国語や社会を勉強しなくてはいけません。
理系科目から逃げても「文系科目の方が苦手だった」という事態になりかねません。浪人しても引き続き理系科目を勉強した方が高いランクの大学を目指せる可能性もあるので、慎重に検討しましょう。
3.文系科目が得意だから
「英語が得意」「国語が好きだから文系の方が成績が伸びるかも」という場合は、文転した方が高いランクの大学を目指せるかもしれません。
文系学部の入試は英語・国語の配点が大きいので、かなり有利になります。文系で自分が行きたい学部や、学びたい分野があるなら浪人生であっても文転がおすすめです。
浪人で文転する2つのメリット
浪人で文転して得られるメリットには、どんなことがあるのでしょうか?
こちらでは、受験戦略における2つのメリットを紹介します。
- 受験科目が少なくなる
- 数学受験で有利になる
それぞれ詳しく確認していきましょう。
1.受験科目が少なくなる
国立・私立の理系と文系で、受験に使用する主な科目は以下のとおりです。
(1)国立理系 |
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計6科目 |
(2)私立理系 |
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計4科目 |
(3)国立文系 |
|
計6科目 |
(4)私立文系 |
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計3科目 |
国立だと理系・文系で受験科目数は変わりませんが、数学の範囲が異なるので理系の方が負担が大きいです。
「受験勉強の負担を減らしたい」という理由で文転する場合は、(4)私立文系を志望しましょう。(2)私立理系から(3)国立文系に志望を変更すると、かえって受験科目が増えるので注意です。
受験科目が減ると各科目にかけられる時間を増やせるので、完成度を高められます。新しく学ぶ科目に時間を割けば、現役時より高いランクの大学に合格できるかもしれません。
2.数学受験で有利になる
私立の文系では、数学受験を実施している学部があります。国・数・英の3科目で受験可能なので、文転して新たに勉強しなくてはいけないのは国語だけです。
また、文系の学部の入試で出題される数学は理系と比べて解きやすい問題が多いので、文転した浪人生なら数学で高得点を取れるでしょう。
理系のときに「数学は苦手ではなかった」という人には、おすすめです。
浪人して文転する2つのデメリット
浪人して文転すると、どんなデメリットがあるのでしょうか?
こちらでは、注意したいデメリットを紹介します。
- 現役時代の経験が生かせない
- 逆に成績が下がる可能性がある
「文転」は非常に大きな決断なので、メリットだけを見て安易に決定してはいけません。それぞれ詳しく確認していきましょう。
1.現役時代の経験が生かせない
浪人生のアドバンテージは、現役時の経験があり、知識もすでに蓄積されていることです。
ところが、文転すると新たに勉強しなくてはならない科目が増えるので、現役時に蓄えた経験や知識が活用できる場面が減ってしまいます。
学校の授業で社会や国語を勉強することもないので、現役生と同じ、もしくはそれより不利な状況でのスタートになるでしょう。
一方で、暗記の仕方やメンタルコントロールの方法などは理系・文系問わず重要なので、現役時に学んだことをフル活用できると、浪人生であることが強みになります。
文転したなら「浪人生だから現役生より有利」と気を抜かずに、勉強しましょう。
2.逆に成績が下がる可能性がある
文系科目、特に社会は勉強時間と成績が比例しやすいです。よく「暗記するだけ」と言いますが、量が膨大なので簡単ではありません。
また、暗記していないと全く得点できないこともあるので「モチベーションが維持できず勉強時間を確保できなかった」となると、現役時代よりも成績が下がる可能性があります。
さらに、国語は成績が伸びるまでに時間がかかる科目です。受験本番までに十分なレベルにならず、全体の成績を下げてしまうかもしれません。
また、国語や社会を1から勉強しなくてはならないので、英語にかけられる時間は多くありません。「英語が非常に苦手で基礎もあやしい」という人は文転を考え直しましょう。
文転を決断する前に新たに勉強する科目に時間をかける覚悟と、時間があるか確認することが重要です。
社会?数学?浪人して文転する人が選択する科目について解説
「文転する!」と決めた浪人生は、どの科目を選択すれば良いのでしょうか?高校で授業を受ける機会もないので、科目ごとにどんな特徴があるのかわからないですよね。
こちらでは、文転する人が選択する科目について特徴やどんな人に向いているのかを解説します。
- 世界史
- 日本史
- 地理
- 数学
それぞれ詳しく確認していきましょう。
1.世界史
地歴公民の中で、最も暗記量の多い科目です。カタカナで聞きなじみのない用語が多く、覚えきるのは容易ではありません。
縦(各国の歴史・通史)と横(同時期に起きたこと・各国間のつながり)の両方から時代の流れを掴まなくてはいけないので、勉強を始めた直後は途方に暮れる人もいるでしょう。
ところが、入試では広く浅く出題される場合が多いので、勉強時間さえ確保すれば成績は伸びます。共通テストで満点を取るのは、日本史・地理より簡単でしょう。
また、大学入学後も一般常識として役立つことがあるので「特に科目選択にこだわりはない」「暗記が得意」という人におすすめです。
2.日本史
日本史は中学で一通り学習するので、なんとなく内容を知っている人が多いでしょう。そのため、学習を始めやすいと感じるのではないでしょうか?
世界史より暗記量は少なく、時代の縦の流れ(通史)を掴めれば理解しやすい科目です。ただし、世界史よりも深い知識・理解まで問われる点には注意しましょう。
教科書には載っていないマニアックな知識や、出来事同士の関係性や意義を深く理解していないと答えられない問題を出題する大学もあります。
「日本史ならある程度知っている」「1つのことを深く学ぶのが好き」という人におすすめです。
3.地理
地理は世界史・日本史と比べると暗記量が少なく、その場で考えさせる問題が多く出題されます。
そのため、勉強時間と成績が比例しにくいのが特徴で、社会に勉強時間を割きたくない国立理系の受験生に選択されることが多いです。
基礎知識さえ暗記すれば、共通テストで8割得点できるようになるまでにそれほど時間はかからないでしょう。ただし、満点を取るのは非常に難しいです。
また、私立文系志望の受験生が地理を選択するのはおすすめしません。地理で受験できる大学・学部は限られているので、選択肢を狭めてしまうからです。
「地理が元から得意」「社会に時間を割けない」という人にはおすすめですが、必ず志望校の受験科目を確認してから選択しましょう。
4.数学
数学受験できる私立大学が第一志望の浪人生なら、最もおすすめな選択科目です。
文系の数学は理系と比べて基礎的な内容が多く、現役時代に理系数学を学んだ人ならあまり苦労せず解ける問題が出題されやすいからです。
理系数学では公式などの基礎知識に加えて、発想力などのセンスが問われる問題が出題されます。一方で、文系数学でセンスを問われることは少なく、典型問題の解法をマスターしていれば高得点が取れるでしょう。
数学を選択して国語と英語に勉強時間を割ければ、浪人で文転しても現役時代より高いランクの大学を狙えるかもしれません。
浪人で文転して合格可能性を高める3つの方法
浪人で文転した人が、志望校に合格するためには何をやるべきなのでしょうか?
こちらでは、合格可能性を高める3つの方法を紹介します。
- 国語・社会は独学しない
- 文転を決めたら迷わない
- 科目選びは慎重に
浪人で文転しても、重要なポイントを押さえれば志望校合格は十分に可能です。それぞれ詳しく確認していきましょう。
1.国語・社会は独学しない
文転すると、多くの場合で国語・社会のどちらかは新たに勉強する必要があります。
ところが、現役時代に勉強していない科目なので、効率の良い勉強方法や受験における重要なポイントがわからないですよね。
そのため、独学で進めるのは非常に危険です。特に、国語・社会の記述問題はプロに添削してもらわないと成績が伸びにくいです。
また「現役時より高いランクの大学を目指したい」「5月以降に文転を決めた」という浪人生は、自分に合った勉強法で効率よく学習しなければ志望校合格は厳しいでしょう。
そこでおすすめなのがキミノスクールです。オーダーメイドのきめ細かい指導を受けられるので、初めて学ぶ科目でも深く理解できます。記述問題対策の添削指導にも、対応しています。
志望校に合わせた勉強計画や方法を教えてもらえるので、合格可能性を高められるでしょう。国語や社会は独学せず、プロの手を借りて学習するのがおすすめです。
2.文転を決めたら迷わない
文転するなら、なるべく早く決断しましょう。勉強時間を少しでも多く確保した方が、合格可能性は高まります。
また、文転を決めたら「やっぱり理系のまま浪人した方がよかったのではないか…」などと考えないようにしましょう。
迷ったり悩んでいる時間がもったいない、と考えて勉強した方が志望校合格に近づきます。
浪人で文転すると新たに勉強しなくてはいけない科目が増えるので、しばらくは成績が伸びないのが当たり前です。
メンタルをうまくコントロールし、成績が悪くても落ち込まずに勉強を続けることが重要です。
3.科目選びは慎重に
特に私立文系を志望する場合は、数学と社会の選択は慎重に行いましょう。数学を選択すると、社会よりも受験できる大学の数は減ってしまいます。
必ずご自身の志望校と、併願の大学の受験科目を確認しましょう。
また、社会を選んだ場合は科目の選択が非常に重要です。大学によって出題傾向は大きく異なり、科目間で難易度の差があることも珍しくありません。
志望校の各科目の合格ラインや出題傾向を調べ、ご自身の得意な形式で出題されている科目を選択するのがおすすめです。
ただし、最も重要なのは「勉強のモチベーションを維持できるか」ということです。
そのため、受験戦略的な観点のみから科目を選択するのではなく、ご自身の興味や好みも考えて選びましょう。
ぜひこの記事を参考に、浪人で文転するかじっくりと検討してみてください!