英文熟考のレベルは?上・下の違いと使い方・復習の目安
この記事のポイント
・偏差値だけで決めず、上・下で扱う内容と自分の課題を比べる
・自分で構文と意味を考えてから、解説と音声で照合
・和訳の暗記で終わらず、判断の根拠を説明して復習
この記事の目次
英文熟考に興味はあるけれど、自分には難しいのではないか、上・下のどちらから始めるか迷っていませんか。
『大学受験のための 英文熟考』は、竹岡広信著・旺文社の英文解釈の演習書です。
この記事では上・下改訂版の内容をもとに、取り組む目安と、構文の分析・和訳・音声・復習を組み合わせる使い方を紹介します。
偏差値だけで決めず、いま読めない英文のどこで止まるかを確認しましょう。
英文熟考のレベルは、文法と構造の理解から判断する
英文熟考を始める基準として、上は偏差値50、下は60などと一律に決める必要はありません。
模試ごとに受験者や出題が異なり、単語・文法・構文の理解にも個人差があります。
既習の英文で主語や動詞、節のつながりを考えられるか、解説の文法用語を理解できるかを確かめます。
上巻を始める前に確認したい基礎知識
上巻を検討する場合は、高校の基本的な英文法と、短い英文の主語・動詞・目的語などを確認しましょう。
学校の教科書や今ある教材を使い、なぜそのまとまりになるのか説明してみてください。
基本用語から分からない場合は、授業ノートや文法教材の該当範囲を復習し、上巻の解説が読み進められるか試します。
下巻へ進むときの学力の目安
旺文社は、下巻を上巻よりも難易度が少し高い内容として案内しています。
倒置・強調・比較・省略などを学ぶ前に、基本的な語順や節のつながりを確認しておきましょう。
上巻の問題で正答した場合も、和訳を覚えていただけでないか、構文の根拠を自力で説明できるか確かめてください。
この教材で練習する力と、大学入試で必要な力
英文熟考で練習するのは、英文の構造を考え、意味を正確に捉える力です。
MARCHや早慶、旧帝大といった大学群の名前だけで、教材の終了と合格水準を結びつけないようにしましょう。
実際の入試では、語彙、文章全体の理解、設問への対応、時間配分なども必要です。
志望大学の公式な入試情報や過去問と照合して、補う課題を考えます。
英文熟考の上・下改訂版の違い
本記事は、旺文社が2023年7月17日発売と案内する上・下改訂版を参照しています。
上巻と下巻は、同じ内容を難易度だけ変えて繰り返す本ではありません。
上巻では動詞・接続詞・関係代名詞など、下巻では倒置・強調・比較・省略などが中心となります。
書店や手元の本で、正式書名と版、目次を確認しましょう。
上巻の中心は動詞・接続詞・関係代名詞など
上巻の公式案内では、不定詞・動名詞・分詞を含む動詞、接続詞、関係代名詞などの重要ポイントを練習すると説明されています。
解くときは、単語を順番に日本語へ置き換えるだけでなく、どこが主節で、どこが他の語を修飾するかを考えましょう。
上巻の内容は旺文社の商品ページで確認できます。
下巻は倒置・強調・比較・省略などを扱う
下巻の公式案内では、上巻より少し高い難易度で、倒置・強調・比較・省略などを中心に練習すると説明されています。
語順が変わる場合や要素が省略される場合も、どの手掛かりから構造を判断したか確認します。
下巻の内容は旺文社の商品ページで確認できます。
上・下のどちらから始めるかを決める手順
最近読めなかった英文を見直し、単語、文法、節や修飾の範囲、倒置や省略などに原因を分けます。
上巻にある基本的な構造にも疑問が多ければ、その内容から確認しましょう。
下巻のテーマが課題で、上巻の内容を根拠まで説明できる場合は、学校の先生などと相談し、必要な範囲を選ぶ方法もあります。
| 確認項目 | 上巻 | 下巻 |
|---|---|---|
| 中心となる内容 | 動詞・接続詞・関係代名詞など | 倒置・強調・比較・省略など |
| 選ぶときの確認 | 基本的な節や修飾の関係に疑問があるか | 上巻の内容を説明でき、下巻のテーマに課題があるか |
| 共通の使い方 | 自分で分析・和訳してから解説と照合 | 自分で分析・和訳してから解説と照合 |
英文熟考を難しいと感じたときの確認点
解説を読めることと、自力で構造を判断して読めることは分けて確認します。
難しいと感じたら、すぐに参考書全体が合わないと決めず、一つの英文でどこから分からないかを記録しましょう。
原因によって、単語を調べる、文法へ戻る、構文を再分析するなど、次の取り組みを選べます。
和訳の暗記で終わらず、構文を説明する
解説と和訳を読んだら、英文だけを見て、主語・動詞や修飾の関係をもう一度考えます。
SVOCの記号を付ける場合も、記号そのものを覚えることを目標にせず、文中のどの語句がどんな働きをするか説明してください。
自分の分析と解説が違った部分を、次の復習に残しましょう。
英単語や英文法の不足は、必要な範囲から補う
必要な英単語を一律に1200語などと区切って、教材を始める条件にする必要はありません。
知らない語があれば意味や品詞を調べ、文の構造が考えられるか試します。
基本語や文法事項の不明点が多く、毎回解説を読めない場合は、今ある単語帳や文法教材の復習時間を増やしましょう。
答えを隠し、分析と和訳をやり直す
復習では英文を見ながら、解説や前回の和訳を隠して、構文の分析と和訳をやり直します。
英文自体を白紙に丸ごと暗記して書くことは、読解の理解を確かめる必須条件ではありません。
どの手掛かりで構造を判断したか説明し、前回の誤りが直っているかを解説と照合してください。
| つまずき | 復習する内容 | 確かめること |
|---|---|---|
| 単語の意味・品詞 | 文中での意味と語の働き | 調べた後に構造を考えられるか |
| 文法事項 | 教科書や文法教材の該当範囲 | 解説の用語や説明が分かるか |
| 節・修飾の範囲 | 主節と従属節、修飾される語 | 判断の手掛かりを説明できるか |
| 長文や設問 | 段落のつながり、問いと本文の対応 | 構文以外のどこで止まったか |
他の英文解釈参考書と比較するときの考え方
教材名だけで難易度を一列に並べるより、自分が補いたい内容を決めて比較しましょう。
文法用語の説明、扱う構文、和訳の解説、音声など、使いたい機能を確認します。
同じ範囲を扱う本を増やす前に、今の教材で何が解決できていないかを整理してください。
入門教材へ戻るか迷ったときの判断
『入門英文問題精講』などの入門教材を検討する場合も、タイトルだけで自分に合うとは判断しません。
基本的な文法用語や語の働きが分からないなら、教科書・文法教材の該当範囲から確認する方法があります。
買い足す前に、見本や目次、手元の教材を使って、不明点を補えるか確かめましょう。
別の解釈書と、解説の読みやすさを比べる
『基礎英文解釈の技術100』など別の解釈書と比較するときも、同じ単元の解説を自分で読み進められるかを見ます。
一方を一律に簡単、もう一方を必ず詳しいと決める必要はありません。
解説を読んだ後に、構文の根拠を説明できるか、不明点を具体的な質問にできるかが確認点です。
ポレポレなどの追加教材を選ぶ前に
『ポレポレ英文読解プロセス50』などの別の教材は、英文熟考の後に全員が追加する必須ルートではありません。
いまの教材で残る課題と、志望校の過去問で読めなかった原因を整理しましょう。
構文の理解が課題なのか、長文全体の内容や設問、時間配分が課題なのかによって、練習の選択は変わります。
英文熟考の使い方|分析・照合・音声・復習
一つの英文について、自分で構造と意味を考えた後、解説を使って判断を照合します。
その後、必要に応じて講義音声や英文音声を活用し、間隔を空けた復習へつなげましょう。
以下は学習の進め方の提案であり、全員に同じ時間や周回数を当てはめるものではありません。
学ぶ時間と自力で確かめる時間の組み方は、関連記事も参考にしてください。
英文の構造を考え、自分の和訳を作る
初めに、主語・動詞や節の切れ目、修飾される語を考えながら英文を読みます。
意味が分からない語句や、複数の解釈で迷った箇所に印を付け、自分の和訳を残しましょう。
解説で答え合わせをするときに、どこで読み違えたか比べられる形にしておくことが大切です。
講義音声と英文音声を目的に合わせて使う
改訂版の公式案内では、英文と講義の音声をダウンロード・ストリーミング・公式アプリで利用できると説明されています。
講義では自分が迷った判断を確認し、英文音声では意味と語のまとまりを意識して聞いてみましょう。
音読を取り入れる場合も、回数だけを増やさず、読んでいる内容を理解できるか確かめます。
音声だけで速読や返り読みの改善が保証されるわけではありません。
間隔を空け、同じ判断を自力でできるか確かめる
間違えた英文は、単語・文法・修飾関係など、誤りの原因を短く記録します。
解説を閉じてもう一度分析したら、別の日にも同じ判断をできるか確かめましょう。
翌日や一週間後などの予定は例で、学校の課題や理解度に合わせて調整します。
復習できなかった日があれば、次に取り組む範囲と日を決め直してください。
一つの英文を復習するチェック
- 解説を見る前に構造と和訳を考えた
- 不明な単語・文法を確認した
- 自分の判断と解説の違いを整理した
- 解説を隠して構文の根拠を説明した
- 別の日にも確認する予定を入れた
英文熟考のレベルと使い方に関するよくある質問
上・下を選ぶときや、難しいと感じたときの判断は、現在の解答と理解の状態に合わせます。
ここでは、巻による違いや、他の学習と組み合わせるときの確認点を整理します。
上巻から下巻で、難易度はどう変わりますか?
出版社は、下巻を上巻よりも難易度が少し高い内容と説明しています。
上巻は動詞・接続詞・関係代名詞など、下巻は倒置・強調・比較・省略などが中心です。
上巻が終わった回数だけで判断せず、扱った内容の根拠を自力で説明できるか確かめ、次に進みましょう。
英文熟考だけで志望大学の対策は足りますか?
英文熟考を終えたことだけで、志望大学の入試対策が足りるとはいえません。
語彙や文法、長文全体の読み取り、設問への解答、時間配分も確認する必要があります。
最新の公式入試情報と過去問を確認し、英文熟考で練習した内容を使えるか、何が不足しているかを点検してください。
難しすぎるときは、何を復習すればよいですか?
どこから理解できないかを確認し、対応する教科書、文法教材、単語帳などへ戻ります。
構文の判断で迷った場合は、自分の分析を残して、解説や学校の先生への質問と照合しましょう。
教材名だけで戻り先を決めず、解決したい疑問に合う内容を選んでください。
まとめ|上・下の違いと、読めない原因を照合しよう
英文熟考のレベルは偏差値だけで区切らず、上・下で扱う内容と、いま読めない英文の原因を照合して考えます。
解説や和訳を覚えて終わらず、自分で構造と意味を考え、判断の根拠を確かめましょう。
今日の復習では、一つの英文について、どの語句が何を修飾しているか説明してみてください。
英文解釈の学習を相談するときの準備
自分に合う教材や進め方に迷う場合は、今使っている参考書と最近の答案を用意します。
どの語句で、どのように迷ったか、自分の分析と解説がどう違ったかを記録しておくと相談しやすくなります。
一週間の学習時間や学校の課題も、一緒に整理しておきましょう。
キミノスクールで相談できる英語の学習支援
キミノスクールでは、完全1対1の個別指導で、学習状況に合わせた教材やカリキュラムを用意しています。
教材を追加するか、いまの教材を復習するか迷う場合は、実際の答案や学習記録をもとに相談してください。
具体的な支援内容は公式の案内で確認できます。
1日単位の計画に、新しい学習と復習を入れる
キミノスクールの公式案内では、1日単位の学習計画を作成する支援が紹介されています。
英語では新しい英文を読む時間に加え、単語や文法の確認、間隔を空けた構文の復習も予定に入れましょう。
実際にかかった時間や学校の課題に合わせ、無理があれば量や順序を見直します。
確認テストと振り返りで、理解の状態を確かめる
公式案内では、確認テストや振り返りを通じて学習内容を見直す支援が紹介されています。
進んだページ数に加えて、自力で説明できたことと、残っている疑問を分けて記録することが大切です。
個別の対応内容は、相談時に現在の学習状況を伝えて確認してください。
個別指導で相談したい内容を具体的にする
文法の理解、構文の読み取り、長文の設問、学習習慣など、相談したい内容を整理しましょう。
「英語が苦手」という言葉に加え、実際に読めなかった英文や、自分の解答を示すと課題を共有しやすくなります。
教材の終了だけを目標にせず、必要な学習を一つずつ確かめる計画を考えてください。