E判定とは?合格可能性の見方と志望校・学習計画の見直し方
この記事のポイント
・E判定の数値は模試ごとの基準と成績表を確認
・科目配点と誤答原因から次の学習課題を決める
・残り期間・出願条件・併願校を合わせて相談
この記事の目次
模試でE判定が出たら、まず成績表の基準と、志望校までに必要な学習を確認しましょう。
判定は受験時点の学力を捉える材料です。
今後の合格を保証する数字でも、不合格を確定する通知でもありません。
この記事では、模試ごとの基準の違い、結果の読み方、科目別の復習、志望校と併願校の検討を順番に整理します。
E判定が示す合格可能性は、模試ごとの基準を確認する
ベネッセの進研模試/ベネッセ総合学力テストの公式FAQは、E判定を合格可能性20%未満と説明しています。
一方、河合塾グループが2021年8月に公表した全統模試の解説では20%以下とし、国立大入試オープンは基準が異なると注記しています。
すべての模試へ同じ数値を当てはめず、受験した模試名と成績表の説明を確認してください。
出典:ベネッセ公式FAQ ベネッセの模試判定に関する公式FAQ
出典:河合塾グループの全統模試解説 河合塾グループの全統模試解説
| 模試・出典 | E判定の説明 | 確認上の注意 |
|---|---|---|
| 進研模試/ベネッセ総合学力テストの公式FAQ | 合格可能性20%未満 | 成績表と受験した模試の案内を確認 |
| 河合塾グループの全統模試の解説(2021年8月公開) | 合格可能性20%以下 | 国立大入試オープンは基準が異なるという注記あり |
「20%未満・以下」を、自分に残された確率と決めつけない
E判定という区分だけから、自分の合格率がちょうど20%だと判断することはできません。
同じ判定でも、成績、志望大学・学部、入試方式、科目の配点、受験時期は異なります。
「5人に1人は必ず受かる」「あと少し努力すれば大丈夫」という意味にも読み替えないでください。
数字を励ましや諦めの根拠だけにせず、次に見直す課題へつなげましょう。
志望者の人数と、合格者のうちE判定だった人数を区別する
難関大学や医学部を含め、志望者の中でE判定が占める割合は、大学や模試、時期によって変わります。
自分の成績表を確認せず「受験生の半数以上がE判定だから安心」と判断するのは避けましょう。
また、「合格者の何割がE判定だったか」と「E判定だった人の何割が合格したか」は分母が異なる数字です。
他人の逆転合格体験談も、現在の自分の合格可能性を示す統計とは区別してください。
A〜E判定・S判定などの意味は、成績表の凡例で確かめる
判定の段階や評価方法は模試ごとに異なります。
S判定などの表示がある場合も、別の模試のA判定と同じ意味だと決めず、実施元の凡例を読みましょう。
偏差値も、受験者集団や問題が変われば単純には比較できません。
志望大学・学部・方式、必要科目の登録が正しいか、未受験科目や範囲不足などの注記がないかも確認します。
高1・高2と高校3年では、学校で学んだ範囲や入試までの期間も違います。
E判定の下に別の評価があるか、科目不足などで評価が出ない表示なのかも、模試の凡例で確認してください。
高3の夏・秋のE判定では、残り期間と課題を具体的に見る
ベネッセ公式FAQは、毎年D・E判定から合格する生徒がいると案内しています。
ただし、すべての受験生が同じように伸びるという保証ではありません。
高3の夏や秋であれば、出願締切と入試日、まだ習っていない範囲、復習に使える時間を具体的に整理しましょう。
現役合格を目指す方針、併願、必要なら浪人が可能かという条件も、保護者や学校の先生と相談してください。
E判定を受けた後の勉強は、失点の分析から組み直す
最初に確認するのは、総合判定よりも、どの科目・分野で点を落としたかです。
知識不足、考え方の理解不足、時間不足、読み違い、未習範囲では、取り組む課題が異なります。
正答率が高いのに間違えた問題や、解けたつもりで根拠を説明できない問題も見直しましょう。
現在の教材で補えるか確認し、必要な練習を学習計画へ入れます。
| 誤答の原因 | 取り組む課題 | 確認方法 |
|---|---|---|
| 知識が出てこなかった | 教科書・単語帳などで必要な範囲を確認 | 答えを隠して思い出せるか試す |
| 考え方が分からなかった | 基本例題の条件と解法を確認 | 解説を閉じて途中式や根拠を説明 |
| 時間が足りなかった | 解く順番と大問ごとの配分を見直す | 同じ条件で時間を測って演習 |
| 読み違い・計算ミス | どの条件や手順を飛ばしたか記録 | 見直す箇所を決めて解き直す |
| まだ習っていない範囲 | 学校の進度と入試範囲を照合 | 先に学ぶ範囲を先生と相談 |
入試日から逆算し、1日単位の課題と確認日を決める
志望校の入試科目・範囲・配点を調べ、未完了の基礎と必要な演習を書き出します。
その上で、学校や他教科との配分を考え、週ごと・1日ごとの課題へ分けましょう。
「数学を頑張る」ではなく「基本例題を解き、間違えた2問を解説なしで確認する」など、完了条件も決めます。
毎週、予定通り進んだかと、実際に解けるようになったかを振り返って調整してください。
英単語などの基礎は、見た回数と覚えた数を分けて確認する
英語の語彙が課題なら、学校で使う単語帳などから必要な範囲を決めます。
答えを隠して意味を思い出し、出てこなかった単語を繰り返し確認しましょう。
1000語に目を通すことと、1000語を使える状態にすることは同じではありません。
一律に「1単語1秒」「1か月で必ず1000語」と決めず、例文や長文でも意味を取れるか確かめます。
教材の使い方の参考:ターゲット1900の使い方
過去問は、形式を知る段階と本番演習の段階を分ける
まず志望大学が公開する問題で、必要な知識・記述量・時間配分を確認します。
未習範囲はその旨を記録し、解ける範囲の演習と基礎復習を進めましょう。
本番形式で解くときは時間を測り、採点と復習の時間も確保します。
共通テストと個別試験の配分は受験年度・大学・学部ごとに確認し、全員が同じ月から同じ順番で始めるとは考えないでください。
11月や12月、1月の冬の直前期は、新しい教材を直前まで増やし続けるより、今の誤答をいつ確認するか具体的にします。
高1・高2でまだ入試まで期間がある場合も、基礎の確認を高校3年まで先送りせず、学校の進度と合わせましょう。
志望校の維持・変更は、配点・過去問・併願を合わせて考える
E判定だけで出願先を一つに決めず、判定基準点との差、科目別の課題、過去問の到達状況を整理します。
合格最低点は年度や科目、得点調整の有無で変わるため、「最低点の6割なら挑戦できる」といった一律の目安は使いません。
挑戦する大学と、学びたい内容や費用面も納得できる併願校を検討しましょう。
最新募集要項の出願条件・締切・試験日程を学校の先生や保護者と確認してください。
国公立を志望する場合は共通テストと2次試験の配点を、私立では共通テスト利用方式と一般方式の科目・日程をそれぞれ確認します。
理系・文系という区分だけで出願を決めず、自分の答案で何点を補う必要があるかを検討しましょう。
保護者は、結果の評価と本人の希望を分けて話す
E判定をどう受け止めるかは、生徒によって異なります。
すぐに励ましや志望校変更を勧める前に、今は話したいか、どんな支援が必要かを本人に確認しましょう。
判定を本人の価値や努力全体の評価にせず、次にできることを一緒に考えます。
出願や費用など保護者と決める必要がある事項は、話す時期を決めて整理してください。
声かけは、本人の気持ちと具体的な取り組みを確かめる
例えば「結果を見てどう感じた?」「一緒に確認したいところはある?」と聞く方法があります。
本人が話したくないときは無理に聞き出さず、落ち着いて話せる時間を相談しましょう。
長時間勉強していることだけでなく、解き直しを続けたことや分からない点を質問したことなど、具体的な行動にも目を向けます。
どの声かけが合うかは本人と確かめながら調整してください。
親としても辛い、本人も落ち込むというときは、すぐに結論を出すための話し合いと、気持ちを聞く時間を分ける方法があります。
志望校を諦めるかという二択から始めず、本人がどんな進路を希望しているかを確認しましょう。
家庭で整える環境は、本人と相談して決める
勉強中の音、使う場所、スマートフォンの置き方など、集中を妨げる要因を本人と確認します。
家族の生活も踏まえ、静かに使える時間帯や場所を決めると取り組みやすくなります。
睡眠を削る計画を前提にせず、学校や生活と両立できる学習量へ調整しましょう。
受験の話だけにならない時間も確保し、困ったことを相談できる状態を保ってください。
学習を見直すときに確認したい3つのつまずき
学習時間を確保しても進まないときは、理解の確認、計画の変え方、相談のしやすさを点検します。
「努力が足りない」「才能がない」と一つの理由へ決めつけず、学習記録と実際の誤答を見ましょう。
一度にすべてを変えるより、次の週に試す課題を具体的に決めます。
参考書を読んだ後は、解説なしで解けるか確認する
解説を読んで理解したことと、自力で答案を作れることは別に確認します。
勉強した範囲の小問を解き、根拠や途中式を説明してみましょう。
間違えた問題は原因を記録し、時間を置いて解き直します。
すべてを完璧にするまで先へ進まないと固定せず、入試までの期間と優先順位を先生と相談しながら調整してください。
模試が返るたびに教材を増やす前に、課題を絞る
判定が悪いと、参考書を増やしたり、学習方法を毎回変えたりしたくなることがあります。
新しい教材が必要か判断する前に、今の教材のどの範囲が不足しているかを書き出しましょう。
計画を変えるときも、何を改善するための変更かを明確にします。
次の確認日を決め、同じ条件で解き直せるようになったかを点検してください。
相談するときは、誤答と学習記録を持っていく
E判定が続いて不安なときは、学校の先生や塾の講師などに、具体的な問題を見てもらう方法があります。
使っている教材、1週間の学習記録、解けなかった問題、志望校の配点を持っていくと、課題を相談しやすくなります。
一人で学ぶ方法が合う人もいます。
不安を抱えたまま判断しにくい場合は、自分に必要な支援の範囲を整理してください。
E判定についてよくある質問
ここでは、復習する教科の優先順位、秋以降の記述模試、受験方式の検討について整理します。
判定の文字だけでは判断できないため、自分の成績と志望校の条件を合わせて確認しましょう。
成績表を見返すときのチェック
- 模試名・受験時期・判定の基準を確認した
- 志望大学・学部・方式と必要科目の登録を確認した
- 総合判定だけでなく科目・分野別の失点を確認した
- 正答率が高いのに落とした問題を復習対象にした
- 次の確認日と、解き直す問題を具体的に決めた
- 併願校・出願条件・試験日程も学校の先生や保護者と確認した
復習はどの教科から優先すればよいですか?
志望大学・学部・方式の配点と、現在の失点を合わせて優先順位を決めます。
英語と数学を全員が最優先にすべきとは限りません。
正答率が高い問題での取りこぼし、基礎の不足、短期に確認できる範囲を整理し、得意科目の維持と苦手科目の復習を両立させましょう。
判断に迷うときは成績表を持って先生へ相談してください。
秋の記述模試でE判定だったら、何を確認しますか?
入試までの残り期間が短くなるため、科目別の課題と出願計画を早めに整理します。
記述模試では、知識、答案の組み立て、表現、計算、時間配分など、失点の理由を答案で確認しましょう。
「記述でEだから必ず基礎がない」「別形式の模試より必ず深刻」とは一律に判断できません。
採点基準に照らした添削や説明を受け、次の演習課題を具体的にしてください。
模試をいつまで受けるべきかは、出願判断に必要な情報、試験日程、復習の時間を合わせて相談してください。
11月の記述模試と12月の別形式の模試では条件も異なるため、数字だけを連続した成績の分布として読まないことが大切です。
総合型選抜など別の方式も検討できますか?
検討する場合は、その年度の募集要項で出願資格、締切、選考内容、専願・併願の条件を確認します。
総合型選抜や学校推薦型選抜でも、学力評価や成績条件、準備する書類などが課される場合があります。
秋以降には出願が終わっている大学・方式もあるため、一般選抜が厳しいという理由だけで直ちに切り替えられるとは限りません。
本人の志望理由と準備状況を整理し、学校の先生と相談してください。
今日取り組むこと:成績表から次の一問を決める
まず、受験した模試の判定基準と志望校の登録を確認しましょう。
次に、科目別の誤答から優先して直す問題を選び、復習と解き直しの予定を決めます。
志望校と併願校、出願条件も並行して確認してください。
E判定からの合格を一律に約束することはできませんが、具体的な課題を見つけることは、今日の学習を決める手がかりになります。
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特定の偏差値やE判定から、一定期間で必ず難関大へ合格できるという意味ではありません。
自分の課題に合った内容か、通塾や費用の条件が継続できるかも合わせて検討してください。
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模試の結果と今の学習記録を用意し、次に取り組むことを一緒に整理する使い方ができます。