思考力が身につくと得られる3つのメリット紹介!
当校kimino☆schoolでは思考力の習得を、学習の大きな目標として掲げています。
思考力とは、自ら課題を発見して解決に向けて論理的に解決を図ることのできる力のことをさしていますが、実際に、思考力を身に付けることができたときにどんなメリットがあるのか、ということはイメージしづらいかもしれませんね。
今回の記事では、思考力を身に付けることによって、学校の授業や将来仕事をする際などに、どのように役に立つのかについて解説します。
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1、授業や試験の際に役に立つ能力
子どもが学習塾に通うときには、保護者様の意向が強い場合と、お子様自身の意思が強い時とがあるかと思いますが、保護者の方や生徒に話を伺うと大体次のような目的を持っておられます。
- 難関校や志望校を突破する学力を身に着けること
- 定期テストで高得点を取れるようになること
- 学習の習慣を身に着けられること
- 良い勉強方法を指導してもらえること
当校kimino☆schoolは思考力の習得を目的とした特色のあるコーチングを行っていますが、思考力を習得することによってももちろん、学力が身に着けられます。さらには、従来の学習法だけでは身に着けることが難しかった積極的・自主的に学習を進める力や、自分に適した学習方法を自分で考える力、将来仕事をするときに役に立つ力、友だちや周囲の人々と関係をよくする力も習得することが期待できます。
1-1 科目に直接役に立つ
国語・算数(数学)・英語などの科目での学力向上に論理的思考力が役立ちます。
具体的にどのような場面で役に立つかについて解説します。
- 国語
- 算数・数学
- 英語
- 社会
- 理科
論理的思考力のことは、国語力とも言われます。文章の読解や論理の組み立てなど、国語の応用問題を解く際に重要となる能力がそのまま論理的思考力といえます。
論理的思考力を身に付けると、入学試験や模擬試験などで、初めて目にする文章読解問題でも文意を正確に読み取り、求められた回答を答える能力に繋がります。また、作文や表論文などの表現力が求められる場面では、自分自身の意見を、適切な表現で正確に述べる力を発揮できます。
算数や数学では、難易度の高い文章読解問題や証明問題、図形の読み取り問題などで高い論理思考力が求められます。
こうした問題に対して直感的・感覚的に取り組んでいるとなかなか問題の本質を理解できず、類題やより難易度の高い問題に直面したときに焦ってしまうことがあります。論理的思考力を鍛えることによって、用いるべき公式やその根拠が生徒自身の中で納得できるものとなります。万が一、問題が解けなかった場合にも、なぜ解けなかったのかを自問自答することにより、次に類題にあたった時に慌てず解けるようになります。
英語の学習というと、英単語や構文の暗記、文法の理解などが重要なポイントに思われがちですが、実は英語を学ぶ以前に、日本語として理解ができていないケースというのも少なくありません。
特に、高校の入学試験以上のレベルになると、読むべき文章のボリュームも非常に多くなり、日本語として論理的思考力を身に付けていないと、単語や構文や理解できていても読解が困難な場合があります。
また、英語は日本語に比べて文章の構造が5文型として定まっていることもあり、論理的な思考力を身に付けることによって文章の規則性を習得する際にも役立ちます。
社会科は暗記科目と思われがちです。しかしながら、暗記をする際に、むやみに片っ端から暗記をしていたのでは効率も良くありませんし、知識を定着させることも難しい、という面があります。
しかし、歴史を見ても、さまざまな立場や考えの人たちのさまざまな思いや行動によって、ある結果が起こっています。
例えば江戸幕府が滅んだという一つの事実の背景には、黒船の来航や、江戸幕府の権力の弱まり、討幕派の人々の行動などの背景などさまざまな因果関係が働いています。これらの因果関係を論理的に頭の中で整理することによって、単に丸暗記をするよりも学習の効果が上がり、知識を定着化させられます。
物事を論理的に考察し、検証するという点で、理科は非常に高度な論理的思考力が求められる科目です。
実験に失敗した際に、なぜ実験がうまくいかなかったのか、どの条件を変更すれば実験が成功するか、実験の結果からどういった結論が推測されるか、といったあらゆる部分で論理的思考力・判断力を発揮できます。
論理的な思考は、全ての科目の土台ともいえる部分なので、鍛えることですべての科目について良い影響が大いに期待できます。
1-2 立ち位置を把握し、勉強法を定めるのに役に立つ
当校kimino☆schoolでは、生徒が論理的思考力を身に付けることで生徒自身の能力、状態、目標達成のために身に付けなければならないことなどについて客観的に認知できるように指導しています。
論理的な思考に頼らずに、自分自身の学力について判断しようとする場合には、どうしてもテストの点数に頼って判断せざるを得ません。したがって、満点が取れなかった場合には間違えた個所を、間違えなくなるまで繰り返し学習するか、しっかりと頭の中に落とし込めるまで理解するかのいずれかの対応になり、学習方法としては非効率になってしまいます。
論理的な思考を身に付けた生徒は、なぜ自分が目標とした点数に届かなかったか、目標に到達するためには何をしなければならないか、どんなことから始めなければならないか、ということから考えます。自分自身の立ち位置を把握し、目標達成のために必要な学習を最短距離で行うことができるので、勉強法が明確化され、飛躍的に成績が向上します。
ちなみに、この能力のことを少し難しい言葉で「メタ認知」と言います。
1-3 積極的な行動につながる
論理的思考力は、自ら課題を発見し解決を試みる能力のことをいいます。
ティーチングによる先生が課題を提示し解答方法を解説するタイプの学習方法の場合には、受動的な姿勢であっても与えられた問題を解くことによって学習を進めることができましたが、コーチングによる指導の場合には、先生が質問や対話を繰り返すことで生徒自身が内面から課題やアイデア、発想を発見し、問題に取り組んでいくという作業になります。
こうした作業を繰り返していると、どんなときも自然に課題や改善案を見つけ出そうとする姿勢が生まれます。
2、将来社会に出たときに役立つ能力
論理的思考力の習得は、将来社会に出た際にそのまま役立つスキルになります。
2-1 課題発見能力
将来、社会に出て仕事をする際に、大きな力となりうるのが課題発見能力です。
近年のビジネスでは加速度的にグローバル化・IT化が進んでおり、今まさに社会が変わろうとしている時期です。
かつてないスピードで社会が大きく変化しており、今の子どもたちが大人になって社会に出るときに求められる力も大きく変わるといわれています。
当校kimino☆schoolでは、生徒が先生と対話を繰り返し、生徒自身の内面で自問自答を繰り返すことによって論理的思考力を身に付けていきます。例えば、
- これまでたくさん時間をかけて勉強していたのに思ったようにテストの点が上がらなかったのはなぜなのか?
- 志望校に合格するためには、どのような単元の学習をどのように進めていけばよいか?
これらのことを生徒自身が納得できるまで生徒と先生が対話を重ねます。その過程で、高度な課題発見能力を養っていきますので、社会に出て仕事をする際に、そのまま役立てる能力を身に付けられます。また、課題発見能力と同時に、主体的・能動的なスキルも社会に出た際には非常に役に立ちます。
2-2 プレゼン能力
ビジネスでは、自分自身や自社の商品・サービスのメリットを主張する際にプレゼンテーションを任される場合があります。
説得力のあるプレゼンテーションは、論理的かつ客観的に意見を主張することですが、まさに論理的思考力の本質ともいえる部分です。
2-3 チームとして成果を上げる力
ビジネスで大きな成果を上げるためには、チームとして成果を上げることです。どうしても個人だけの力では限界があります。
チームとして成果を上げるためには、互いにメンバー同士の特徴や能力、得意分野を把握し、それぞれが能力を発揮しやすい環境を整え、チームを活性化していく必要があります。
論理的思考力を養う過程で、生徒たちは自分自身の能力や性格を客観的にとらえて、それらを目標達成のためにどのように活用していけばよいかを日々考えていきます。チームとしてどのように行動すべきかを提案し、チームを正常に機能させられます。
2-4 分析能力が身に着く
仕事の成果を、継続的に最大限に発揮するためには、現在の状況や課題の正確な分析が重要になります。
もし、ビジネスで成果が上がっているように見えても、一時のブームのような一過性のもので、ブームが過ぎれば一瞬で忘れ去られてしまうケースもあるので、現状の把握は非常に重要です。
kimnio☆schoolでは、論理的思考力を養うためのトレーニングとして、コーチングによって生徒自身の学力や課題を客観的に見て、課題を解決するために摂るべき手段を考える指導を行っています。こうしたトレーニングの繰り返しにより、論理的に現状分析をする力が身に着きますので、ビジネスでの現状分析や他社リサーチ、マーケティングなどの際にも役立つ能力となります。
3、対人関係で役立つ能力
論理的思考力が対人関係に役立つことは、少しイメージしづらいことかもしれません。
しかし、良好な人間関係を築きやすくなる、という点も論理的思考力を身に付けることの大きなメリットです。
3-1 自分の気持ちを言葉で正確に表現できる
科目や課題に対してのみではなく、生徒自身の気持ちや目標、悩みなどについて考える際にも論理的思考は非常に大きな意味を持ちます。
論理的思考というと、理屈っぽいとか感情が見えにくいというネガティブな印象を受けられるかもしれませんが、逆にその時に感じた感情を、適切な言葉や態度で相手に伝えることによって、良好な人間関係を築き、継続していくことができます。
人間関係のトラブルは、子どもだけではなく大人になっても生じるものですが、その際にただ感情に任せて自分の主張をするよりも、冷静、かつ論理的に意見を主張することによって問題の解決を図っていきます。
3-2 トラブルの原因を把握できる
トラブルが発生した際には、さまざまな要因が絡まり合って複雑化している場合が一般的です。
こうした複雑な問題が生じた際に真の原因を放置したままの状態にしておくと、問題が解決しないばかりかますますこじれてしまうことも珍しくありません。
論理的思考力を身に付けた子どもは、客観的かつ論理的にトラブルの本質を把握し、解決するためにどうすればよいかを考えることができます。
4、まとめ
今回の記事では、思考力を身に付けることによって役立てられるスキルについて紹介しました。
論理的思考力を習得することで、学力面で5教科すべての学力習得に理想的な効果が見込まれるだけではなく、社会に出た時にそのままビジネスで応用できるスキルや身近な方々とのコミュニケーションや人間関係を改善する力を身に着けることも期待されます。
5教科に活用できるスキルの習得という点では、国語の応用力や読解力にとどまらず、数学や理科の応用問題や、一見論理的思考力とのかかわりが強くなさそうに思える社会科や英語の学習においても大いに役に立ちます。また自発的な学習習慣や課題発見能力が身に着けられることで、中期的・長期的に学力を自らどんどん伸ばしていけるというようにもなっていきます。
論理的思考力は、専用の科目があるわけではないので、当校kimino☆schoolでは、科目の学習や課題の振り返りなどの際の先生とのコーチングを通じて、指導を行っています。短期的に習得できる技術というよりは、中期的・長期的に日々のトレーニングの積み重ねによって養われていくスキルではありますが、習得した際のメリットは従来のティーチング型の学習のみでは得られにくいものです。