コーチングとは?お子様が自分から勉強するために

こんにちは、キミノスクール塾長の高木です。

今回は、お子様が自分から勉強するようになるために、「コーチング」という手法をご紹介します

 

コーチングとは?

コーチングとは、「自立を促すためのコミュニケーション手法」であり、

近年では、子育てや企業内の社員教育にも活用されています。

 

私は「教育コーチング中級」という資格を持っているので、そこで学んだことを中心にお話したいと思います。

 

お子様との日々のコミュニケーションのお役に立てれば幸いです。

 

ティーチングvsコーチング

コーチングの説明をする時、

よく「ティーチング」との違いが強調されます。

 

「ティーチング」とは、「答えを教えることを目的とした手法」です。

先生が一方的に答えを教え、生徒はそれを暗記する。

まさに私たちが学校で受けてきたようなコミュニケーションですね。

 

一方で、「コーチング」は「答えを引き出すことを目的とした手法」です。

つまり、先生は答えを教えず、生徒自身に考えてもらう。

これからの時代に必要なスキルを養うコミュニケーションです。

 

「正解がない」と言われるこの時代に、

「誰かから答えを教えてもらうのを待つ」という生き方は難しくなるでしょう。

自分で考え、自分なりの答えを出せないといけません。

 

だから私は、「ティーチングのみの教育は、今後役立たなくなる」と考えています。

 

他にも、ティーチングとコーチングを比較すると以下のような違いがあります。

 

ティーチング コーチング
指導の方向 一方向 双方向
先生と生徒 上下関係 対等関係
生徒の態度 受動的 能動的

 

 

コーチングとは具体的に何をするのか?

コーチングにおいて、具体的にコーチが行う行動は3つあります。

 

1、質問

2、傾聴

3、承認

 

です。

 

その中で今週は「質問」についてお話ししたいと思います。

 

子供がやる気になる質問の仕方

コーチングをするうえで大切になるのが「質問の仕方」です。

 

質問の仕方を少し変えるだけで、お子様がやる気になったり、逆にやる気が下がったりします。

では、どんな質問の仕方が良いのでしょうか?

 

まず意識していただきたいのが、

「質問」のつもりが、「詰問(きつもん)」になっていないか?

ということです。

 

自分では「質問」しているつもりでも、

相手にとっては「詰められている(責められている)」と感じることが多くあります。

 

例えば、

「なぜ勉強しないの?」という質問。

この質問をされた時、お子様はどう感じるでしょうか?

 

ほぼ間違いなく「勉強していないことを責められている」と感じるでしょう。

これではお子様はやる気をなくしてしまいます。

 

では、「詰問」にならないためには、どのような聞き方をすればいいのでしょうか?

 

詰問にならないための聞き方

① 「なぜ」ではなく、「何」と聞く

「なぜ勉強できないの?」と聞くと、

「自分自身がダメな原因である」というふうに感じてしまい、

「自分は能力がないから勉強できないんだ」と落ち込んでしまいます。

 

しかし、

「何が原因で勉強できないの?」と聞くと、

「自分以外(=自分がコントロールできるもの)が原因である」というふうに受けとめられるので、

「なぜ?」と聞くよりも、客観的に質問に答えられるようになります。

 

 

② 「閉じた質問」ではなく、「開いた質問」を使う

「はい」か「いいえ」で答えられる質問を「閉じた質問」といいます。

→「数学は好き?」など。

 

逆に、答えの幅が広い質問を「開いた質問」と呼びます。

→「数学のどんなところが好き?」など。

 

閉じた質問は「詰問」になりやすいので注意しましょう。

もちろん、すべての「閉じた質問」が悪いわけではありません。

 

中学の時、部活で私がされて嫌だった質問、それが「やる気あるの?」です。

「いいえ」と答えてもダメだし、「はい」と答えても「やる気があるように見えない」と言われるので、答えようがありませんでした。

 

このように、閉じた質問は相手から逃げ場を奪ってしまいます。

 

代わりに「一番やる気がある時を100とすると、今はどれくらい?」などと聞くだけで与える印象が変わります。

 

③ 「後ろ向き」ではなく、「前向き」な質問を使う

「後ろ向きな質問」とは、

「どうして点数が悪かったの?」といったように、

「過去の原因を追求するような質問」です。

 

もう変えられない過去のことを突っ込まれると、やる気をなくしますよね?

 

逆に「前向きな質問」とは、

「どうすれば次は良い点が取れそうかな?」といったような

「未来の行動に目を向けた質問」になります。

 

どうですか?

「前向きな質問」をされたら、

「次のテストの時はもっとがんばろう!」と思えませんか?

 

このように、「質問の仕方」を少し変えるだけで、お子様の反応は大きく変わります。

「自分の質問が、子供のやる気を落としてないか?」と考えてみることが大切です。

 

今日はコーチングの「質問」についてのお話でした。

 


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