大学院に進学するか否かは大学受験前に考えておくべきか?
大学院とは
大学院とは、大学卒業後に研究室単位で各種の研究を行う専門的な機関です。2年間の博士前期過程(修士課程)と通常3年間の博士後期過程(博士課程)があります。博士後期過程は博士前期過程を修了することで入学することができます。
大学院に進学するメリットは?
大学院に進学すると、高度な技能を要する研究職や開発職などに就ける可能性が高まります。また単位を取得すれば、教員免許状の専修免許を取得することができます。専門性が高まるため、学部卒に比べ給料が高くなります。ただ専門職は非常に人気があるため、狭き門であることを認識しておく必要があります。
大学院に進学するデメリットは?
大学院に進学するための授業料が掛かります。また大学院に進学すると給料が上がる反面、求められる技術が高まるため、一般職に就職しにくくなる場合があります。学部卒より2年、年を重ねているため、その分のスキルが要求されるのです。
大学院に入学するためには?
大学院に入学するためには、入学試験に合格しなければなりません。一般に入学試験は夏季と冬季に行われます。受験科目は専門科目・英語・面接である場合が多いです。内部受験(自分の所属する大学への進学)の場合、授業の内容を復習すればよいですが、外部受験(他大学への進学)の場合、対策が必要であるため、3年次の後期には受験勉強を開始したほうがよいでしょう。
大学院に進学するか否かは大学受験前に考えておくべきか?
私は大学入学時に他大学院へ進学することを決めていたため、先手の対策を取ることができ、他大学院へ入学することができました。一方で、私と同じように他大学院へ進学することを決めていたほとんどの人は内部受験をしていました。4年次には研究室に配属され、忙しい中で受験勉強をするのは非常に大変です。そのため、受験のしやすい内部受験に流されてしまう場合が多いです。
研究は向き不向きが明確にあるので、大学受験前に大学院に進学するか否かを決めておく必要はないと思います。ただ、大学院で活躍する人は大学入学時から明確な意思がある人が多かったです。
まとめ
大学院の様子が少しでもつかめたのではないでしょうか。大切なのは大学院に進学するか否かを考えることではなく、その先にある将来、どのような仕事に就きたいのかを考えることだと思います。将来、就きたい職業に就職するうえで、また活躍するうえで、大学院に進学することは必要なのか否かを考えるべきだと思います。