イエスキリスト死後、キリスト教が発展した理由|世界史勉強法
最も有名な宗教の一つである「キリスト教」。
イエスさんがね、有名かと思うんですけどなぜ発展し広まっていったのかは知っておく必要ありです!
イエスの教えは、当初はユダヤ教の律法主義者への批判という形でして、これがのちにキリスト教として整備され、多くの人々に受け入れられたのは、
パウロの働きによるところが大きくあります。
パウロの果たした役割を押さえ、キリスト教が広まった理由をつかんでおこう!
■「キリスト教のユダヤ人以外の人々への伝導」
パウロは、ユダヤ人以外の諸国民に対してもキリスト教を広めるべく、地中海沿岸の各地をまわって伝道につとめました。
■「キリスト教の教義の基礎確立」
パウロは、人間を根源的な罪(=原罪)から救うために神がイエスを遣わし、
イエスはその死によってすべての人間の罪をあがない(=贖罪)、そして復活して愛と救いをもたらしたと考えました。
イエスの教えを信じ、この贖罪によって示された神の愛を信じることによってのみ、人は神によって義とされると説いたのです。
この、「十字架上の死によるすべての人間の贖罪」そして「イエスの復活」の教えが、キリスト教の教義の根本となりました。
これは、「律法は神からユダヤ人へ与えられたものであり、これを守ったユダヤ人だけが救われる」としていたユダヤ教からの脱却でもあります。
こうしてキリスト教は、ユダヤ人以外の人々にも受け入れられる世界宗教としての基礎が築かれ、発展を遂げていきました。