【入試頻出!?】筋肉が赤い理由は、血液の色ではないって知ってた?
動物の筋肉が赤い理由、「筋肉には血液が流れているから」なんて答えると0点ですよ。
何故筋肉が赤いのか、ちゃんと説明できるようになりましょう。
■何故筋肉は赤いのか
動物の筋肉の赤色を出しているのは、実は血液のヘモグロビンではなく、筋肉に含まれるミオグロビンというタンパク質なんです。
ヘモグロビンとミオグロビンの違いについては、この記事で紹介していますから、参考にしてください。
http://withdom.jukendou.jp/articles/212
筋肉には、酸素を蓄えておくためにミオグロビンが含まれています。
ヘモグロビンと同じくミオグロビンには鉄が含まれているために、筋肉は赤く見えるのです。
さらにこれとあわせて覚えてほしいのが、
「何故生物によって筋肉の赤みの強さが違うのか」
ということです。
■何故生物によって筋肉の赤みの強さが違うのか
クジラやマグロの肉ってすごく赤みが強いですよね?
対して、ニワトリやブタの肉って、赤というより、うすピンクですね?
ではこの差がなぜ生まれるのか?
生物によって筋肉の赤みの強さが違うのは、ミオグロビンの含有量が違うからです。
酸素を取り込まないでする運動量が多い生き物ほど、より多くのミオグロビンによって、より多くの酸素を筋肉にためておく必要があります。
対して、ニワトリやブタなどの、陸上で生活していて運動量も少ない生物は、いつでも酸素を取り込めますから、ミオグロビンをそこまで多くもつ必要がありません。
「筋肉の赤みの強さの違いは、その生物の運動量の差によって、筋肉中に必要なミオグロビン含有量が異なるために生じる。」
と、覚えておいてください。
●最後に●
「塵も積もれば山となる」
小さな知識の積み重ねは高得点獲得の近道です。
どんなに小さなことであっても覚えることが大切です。